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幕間 ミーナとララ
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「お姉ちゃん。お姉ちゃんの分もちょうだい」
妹のララは、昔から我儘な子でした。
わけっこする時は、絶対に自分が大きい方じゃないといけない。
すごく美味しいものがあったら、あたしの分を必ず取ろうとする。
そしてあたしが断れば大泣きし、それを見たお母様とお父様が――ララ、ではなくあたしを叱る。
『貴女は姉でしょう。早くララにあげなさい』
『お姉ちゃんとは、そういうものだ。お前は我慢しなさい』
いつも、こんな調子。
お母様とお父様はどんな時でもララを最優先で、あたしはそのあと。まるでおまけ。
二人の視線はいつも、妹に注がれていました。
どうして、あたしを見てくれないのかな……?
どうしたら、あたしを見てくれるのかな……?
幼い頃のあたしはいつもそんなことを考え、よく独りで泣いていました。
妹のララは、昔から我儘な子でした。
わけっこする時は、絶対に自分が大きい方じゃないといけない。
すごく美味しいものがあったら、あたしの分を必ず取ろうとする。
そしてあたしが断れば大泣きし、それを見たお母様とお父様が――ララ、ではなくあたしを叱る。
『貴女は姉でしょう。早くララにあげなさい』
『お姉ちゃんとは、そういうものだ。お前は我慢しなさい』
いつも、こんな調子。
お母様とお父様はどんな時でもララを最優先で、あたしはそのあと。まるでおまけ。
二人の視線はいつも、妹に注がれていました。
どうして、あたしを見てくれないのかな……?
どうしたら、あたしを見てくれるのかな……?
幼い頃のあたしはいつもそんなことを考え、よく独りで泣いていました。
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