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番外編 親子のその後~息子ジェラールside~ 俯瞰視点(4)

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「ジェラール。あの時の言葉を、まさか忘れはいないよな?」
「ひ、ひぃぃぃ……! ぁ、ぁぁぁぁぁ……!」

『マリエットを生涯愛し護り続けろ。無残に嬲り頃されたくなければな』。1年前に宣告されたあの台詞が蘇り、すでに真っ青になっていた顔は紫へと変化。膝がガクガクと震え始め、やがては尻もちをついてしまいました。

「わたしは、容赦なく実行すると言った。そうしてお前は、こうして違えた。ならば、訪れる未来は分かり切っているよな?」
「お、お助けをおふぁふけほっ! 出来心なんですへひほほほはんれふ!!」

 死は、何よりも恐ろしい出来事。その夥しい恐怖によって舌が回らなくなり、ですが、どうにかして止めてもらわなければなりません。そこでジェラールは涙目になって、必死になって口を動かします。

お願いしますおふぇふぁいひはふ……! 許してふるひへ……!!」
「何を言っているのかさっぱり分からないが、助けて欲しいのは分かった。だが、その懇願に頷くつもりはない」
「ひぃっ!! ひぁぁぁぁぁぁぁ……!!」
「――と返すつもりだったが、その気はなくなった。愉快なものを見れた褒美に、もう一度だけチャンスを与えようじゃないか」

 黄色い水たまりができた地面と、ジェラールの下半身――びしょ濡れになったズボンの股間部分を順に見つめ、再度嘲笑を浮かべました。

「ジェラール、二度目はないぞ? 次にこういったことを企んだ時は、お前の体は2つになると思え。いいな?」
はいはひぃ肝に銘じますひほひふぇいひはふ! 服従致しますふぃくでぅーひたぃはふ
「また何を言っているのか分からないが、固く誓っているのは分かった。……ジェラール。あの子がお前の帰りを待っている。直ちに戻るがいい」
はいいっはひぃぃっ! ひっ、失礼致しますひふゅれひまぁす!!」

 ジェラールは立ち上がろうとして、恐怖により足が震えていたため転んでしまって。計3度も自身が生んだ水たまりに口づけをし、ようやく搭乗。うつろな目のままで、マリエットが待つ我が家へと戻って――

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