勇者になった幼馴染に婚約破棄された上に追放されたので、英雄になってざまぁしようと思います

柚木ゆず

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3話(6)

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 あれから40数分後。馬車を買うお金もレンタルするお金もない私達はいつものようにトコトコと歩いて、街の北にある『ニナの森』に着いた。
 ここの森は昨日転移させられた森と違って、明るい雰囲気。魔物の目撃情報は殆どなくって、採取をする人や小動物が多くいる場所でした。

「よっし、採取クエストに取り掛かりましょっか。今回は、甘味草を10個持って帰ればいいのよね」
「そうだな。ミファ、甘味草は知っているか?」
「本で読んだから、知ってるわ。ほんのり甘い匂いを放つ緑色の草で、長さは3~5センチくらい。使用用途が豊富なため採取されやすく、その影響でやや希少とされている植物よね」

 大勇者のノルス・ハスト様が軟禁してくださったおかげで、知識はバッチリ。いつもいつも、ありがとうございますねえ。ふふふふふふふふふ。

「急に、顔が悪意で満ちたな。何を思い出したんだ……?」
「恩人様に、ちょっと感謝をしていただけよ。それじゃあ甘味草探しを始めましょ――と言いたいところだけど、ここは私に任せなさい」

 大きく胸を張って、胸元をトンと叩く。
 採取系クエストというものは行動パターンが2種類あって、それは『手当たり次第に探す』と『知識を活かして探す』。とにかくパーティー全員で地面を探し回って見つける方法と、生えてる場所を予測して動き見つける方法があるの。


 だ・け・ど。


 私は、そのどちらも行わない。私は私にしかできない、第3の方法を使うのです。
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