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第2章
エピローグその2 別れと再会(3)
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「お久しぶりです。こちらでも大活躍だったようですね」(それと――。お二人には何かあると思っていましたが、王族の方だったのですね)
再会を果たした私達は、まずは握手。率直な感想を呟いたあと、「同盟の件はお任せください」と明言してくれた。
やはり、年齢詐称温厚美男さん。何か伝えたいことがあるはずなのに、まずは私達の話題を優先してくれた。
「レノン殿、配慮くださり感謝致します。それでは遠慮なく、先ほどのお顔の原因をお教えください」
「…………運がいいのか悪いのか、分からないのですが……。ニマルでかつてギルドマスターを務めていた旧友から、今朝このような手紙が届いたのですよ」
《ナオルスでギルドスタッフをしている孫のエクト・トルサが、突如消息を絶った。冒険者で手の空いている者が居たら、極秘に送り込んで調査をして欲しい》
紙には、こういう文字が記されていた。
「彼は孫を自宅に招いて食事をする約束をしていたようなのですが、時間になっても孫は来ない。不審に思いギルドに問い合わせると『すでに帰っている』と返事があり、そのため道中を探しても見つからない――目撃証言すら、得られなったそうです」
「ナオルスといえばクローズのような、ニマルの中心の街。目撃情報がないのは、不自然ですね」
人気はかなりあるし、スタッフさんならある程度顔も覚えられている。一つもないのは、おかしいわよね。
再会を果たした私達は、まずは握手。率直な感想を呟いたあと、「同盟の件はお任せください」と明言してくれた。
やはり、年齢詐称温厚美男さん。何か伝えたいことがあるはずなのに、まずは私達の話題を優先してくれた。
「レノン殿、配慮くださり感謝致します。それでは遠慮なく、先ほどのお顔の原因をお教えください」
「…………運がいいのか悪いのか、分からないのですが……。ニマルでかつてギルドマスターを務めていた旧友から、今朝このような手紙が届いたのですよ」
《ナオルスでギルドスタッフをしている孫のエクト・トルサが、突如消息を絶った。冒険者で手の空いている者が居たら、極秘に送り込んで調査をして欲しい》
紙には、こういう文字が記されていた。
「彼は孫を自宅に招いて食事をする約束をしていたようなのですが、時間になっても孫は来ない。不審に思いギルドに問い合わせると『すでに帰っている』と返事があり、そのため道中を探しても見つからない――目撃証言すら、得られなったそうです」
「ナオルスといえばクローズのような、ニマルの中心の街。目撃情報がないのは、不自然ですね」
人気はかなりあるし、スタッフさんならある程度顔も覚えられている。一つもないのは、おかしいわよね。
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