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エピローグ 結婚式と、ピアニストと調律師 ステラ視点(3)
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((……ぁ)
久し振りにリュミエールを引いた私は、すぐに良い違和感を覚えました。
((……あの時よりも……。更に、良い音が出せるようになっていますね))
何年も練習を行い、場数も踏んで、多くの経験値を得たから。確かにそれも理由なのですが、そちらは小さなものに過ぎません。
そうなっている一番の理由は、レオナード様です。
調律師レオナード様が、私に最適な状態にセッティングしてくださったこと。旦那様レオナード様が、私の心を豊かにしてくださったこと。
それらによって、自分でも驚いてしまうくらいに。素敵な音色を響かせ、やがて演奏が終わると――大きな拍手がやって来ました。
「澄んでいて温かく、とても優しい音だった。あの頃と変わらない、でも、その上を行く。そんな音色だったよ」
「私がそういった音を出せるのは、公私ともに最高のパートナーが居てくださるからです。……レオナード様。いつまでも、お傍に居てください。居させてください」
「もちろんだよ。僕も、そう強く思っているからね。この先もずっと、ステラと共に歩んでゆく。共に歩ませてもらうよ」
そう仰りながら手を取ってくださり、温かくて力強い瞳が真っすぐ私を見つめてくださいました。
「君自身がもっと驚いてしまうほどの良い音を出せるように、専属調律師として、夫として、貴方を支えていく。幸せを届けていく。だからいつまでも、よろしくお願いします」
「レオナード様……っ。はいっ、はい……っ。末永く、よろしくお願い致します」
こういった表情とお言葉をいただけたのですから、そうなるのは必然です。嬉し涙が零れるようになって、それを優しく指で拭ってもらって。どちらも幸せに満ち満ちた様子で、微笑み合って。
なので――。それもまた、必然でした――。
「……ステラ」
「……レオナード様」
繋いでいた指は自然と絡み合って、私達の唇も自然と近づいていきます。そして、
「いつまでも愛してるよ」「いつまでも愛しております」
同じタイミングで想いを声にし、キス――。
言葉に乗った、それぞれの感情。それが大切な人に全てが届くように、ほんの少しでも零れ落ちてしまわないように。
お互いが唇でそっと、口に蓋をしたのでした――。
久し振りにリュミエールを引いた私は、すぐに良い違和感を覚えました。
((……あの時よりも……。更に、良い音が出せるようになっていますね))
何年も練習を行い、場数も踏んで、多くの経験値を得たから。確かにそれも理由なのですが、そちらは小さなものに過ぎません。
そうなっている一番の理由は、レオナード様です。
調律師レオナード様が、私に最適な状態にセッティングしてくださったこと。旦那様レオナード様が、私の心を豊かにしてくださったこと。
それらによって、自分でも驚いてしまうくらいに。素敵な音色を響かせ、やがて演奏が終わると――大きな拍手がやって来ました。
「澄んでいて温かく、とても優しい音だった。あの頃と変わらない、でも、その上を行く。そんな音色だったよ」
「私がそういった音を出せるのは、公私ともに最高のパートナーが居てくださるからです。……レオナード様。いつまでも、お傍に居てください。居させてください」
「もちろんだよ。僕も、そう強く思っているからね。この先もずっと、ステラと共に歩んでゆく。共に歩ませてもらうよ」
そう仰りながら手を取ってくださり、温かくて力強い瞳が真っすぐ私を見つめてくださいました。
「君自身がもっと驚いてしまうほどの良い音を出せるように、専属調律師として、夫として、貴方を支えていく。幸せを届けていく。だからいつまでも、よろしくお願いします」
「レオナード様……っ。はいっ、はい……っ。末永く、よろしくお願い致します」
こういった表情とお言葉をいただけたのですから、そうなるのは必然です。嬉し涙が零れるようになって、それを優しく指で拭ってもらって。どちらも幸せに満ち満ちた様子で、微笑み合って。
なので――。それもまた、必然でした――。
「……ステラ」
「……レオナード様」
繋いでいた指は自然と絡み合って、私達の唇も自然と近づいていきます。そして、
「いつまでも愛してるよ」「いつまでも愛しております」
同じタイミングで想いを声にし、キス――。
言葉に乗った、それぞれの感情。それが大切な人に全てが届くように、ほんの少しでも零れ落ちてしまわないように。
お互いが唇でそっと、口に蓋をしたのでした――。
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丸山 令様。お返事が遅くなってしまい、申し訳ございません。わざわざ感想をくださり、ありがとうございます。
彼女は過去に、ああいったことがあって。彼は過去に、あのようなことがあって。
それらが、こういった未来を生み出して。二人は、公私ともに、手を取りあって歩いてゆくこととなりました……っ。
そして、大賞に関することなのですが。
本当に、ありがとうございます……っ。
一つだけでも、ありがたいのに。二つも気に入っていただけて、とても幸せです。
今後も引き続き、ですね。
気に入っていただけるように(喜んでいただけるように)。精一杯の努力を重ねてまいります。
弓はあと様。わざわざ感想をくださり、ありがとうございます(いただいたものへのお返事が遅くなってしまったこと、お許しくださいませ)。
お互いにとても大きなことがあって。そちらによって、想いが生まれて。
こうして、もう一つ、新たな関係が生まれることとなりました。
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明るく、幸せな毎日を過ごしてゆくのだと思います。
そして。
彼女を気に入ってくださり、ありがとうございます……っ。
筋肉は正義様。わざわざ感想をくださり、ありがとうございます。お返事が遅くなってしまい、申し訳ございません。
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これからもずっと、ですね。よい関係は、続いてまいります……っ。