45 / 50
第19話 一年後 俯瞰視点(1)
しおりを挟む
(( ))は心の中の声となっております。
((くそ……! くそが……!! どうして王太子殿下がこんなことを……!!))
((おのれぇ……!!))
((許せないわ……!!))
((関係者は全員、地獄に落ちろ……!!))
((僕ら以上の苦しみを味わえ……!!))
王宮で大騒動が起きた日から、ちょうど一年後。その原因となった者達5人は、今日も炭鉱にて強制労働を課せられながら――心の中では、エリーナやリュシアンに対して呪詛を吐いていました。
――自分達が聖女を疑い始めたのは、立て続けの不幸が原因――。
――当代の聖女はこれまでと違って、農家の娘。誰だって疑うだろう――。
――誰だって疑うことなのだから、ちょっとくらい大目に見ろ――。
――自分達は言葉で脅かしただけじゃないか――。
――器の小さいものどもめ――。
――憎い憎い憎い――。
今なお彼らは全員がそのように思っており、まるで自分達が被害者のように怒り狂っていたのです。
あの時からずっと。365日、寝ている時以外ずっと。
((こっちがだけが辛い目に遭うなんて、間違っている……!!))
((おい! 世の中よ!! どうなっているのだ!!))
((こんなの間違っているわ……!!))
((おかしい……!! やりすぎだ……!!))
((罰が重すぎるよ……!!))
そんな5人は今日も終始心の中で暴言を吐き、労働が終わり大部屋に――家族5人の今現在の『住居』に戻ると、今後は声に出して全員で怒る。
あの日から、すっかり日常となっていることが起きて――いましたが、今日は当たり前じゃないことが起きる日でした。
「な、なんだ……!?」
その始まりは、元王太子レオン。地団太を踏みながら怒り狂っていた彼は、突然周囲を見回し始め――
((くそ……! くそが……!! どうして王太子殿下がこんなことを……!!))
((おのれぇ……!!))
((許せないわ……!!))
((関係者は全員、地獄に落ちろ……!!))
((僕ら以上の苦しみを味わえ……!!))
王宮で大騒動が起きた日から、ちょうど一年後。その原因となった者達5人は、今日も炭鉱にて強制労働を課せられながら――心の中では、エリーナやリュシアンに対して呪詛を吐いていました。
――自分達が聖女を疑い始めたのは、立て続けの不幸が原因――。
――当代の聖女はこれまでと違って、農家の娘。誰だって疑うだろう――。
――誰だって疑うことなのだから、ちょっとくらい大目に見ろ――。
――自分達は言葉で脅かしただけじゃないか――。
――器の小さいものどもめ――。
――憎い憎い憎い――。
今なお彼らは全員がそのように思っており、まるで自分達が被害者のように怒り狂っていたのです。
あの時からずっと。365日、寝ている時以外ずっと。
((こっちがだけが辛い目に遭うなんて、間違っている……!!))
((おい! 世の中よ!! どうなっているのだ!!))
((こんなの間違っているわ……!!))
((おかしい……!! やりすぎだ……!!))
((罰が重すぎるよ……!!))
そんな5人は今日も終始心の中で暴言を吐き、労働が終わり大部屋に――家族5人の今現在の『住居』に戻ると、今後は声に出して全員で怒る。
あの日から、すっかり日常となっていることが起きて――いましたが、今日は当たり前じゃないことが起きる日でした。
「な、なんだ……!?」
その始まりは、元王太子レオン。地団太を踏みながら怒り狂っていた彼は、突然周囲を見回し始め――
14
あなたにおすすめの小説
追放された聖女ですが辺境領主と幸せになります。禁術で自滅した偽聖女と王太子の完治?無理ですね。
ささい
恋愛
十年間、奇跡を起こせなかった聖女エミリシアは、王太子に追放された。
辺境の村ミューレンベルクで静かに暮らし始めた彼女は、領主レオフィリスの優しさに触れ、心の平穏を取り戻していく。
ある日、村で疫病が発生。子供たちの命を救いたい一心で祈った時、ついに聖女の力が目覚めた。
その後、王都から助けを求める使者が現れる。
追放した王太子とその婚約者候補リディエッタが、禁術の反動で倒れたという。
エミリシアは命を救うため王都へ向かうが、二人の完治は不可能だった。
全てを終え、彼女はレオフィリスと共に愛する村へ帰る。
◇
命を見捨てなかった。浄化はした。治癒は。
◇
※他サイトにも投稿しております。
【完結】人々に魔女と呼ばれていた私が実は聖女でした。聖女様治療して下さい?誰がんな事すっかバーカ!
隣のカキ
ファンタジー
私は魔法が使える。そのせいで故郷の村では魔女と迫害され、悲しい思いをたくさんした。でも、村を出てからは聖女となり活躍しています。私の唯一の味方であったお母さん。またすぐに会いに行きますからね。あと村人、テメぇらはブッ叩く。
※三章からバトル多めです。
老聖女の政略結婚
那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。
六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。
しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。
相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。
子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。
穏やかな余生か、嵐の老後か――
四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。
本物の聖女じゃないと追放されたので、隣国で竜の巫女をします。私は聖女の上位存在、神巫だったようですがそちらは大丈夫ですか?
今川幸乃
ファンタジー
ネクスタ王国の聖女だったシンシアは突然、バルク王子に「お前は本物の聖女じゃない」と言われ追放されてしまう。
バルクはアリエラという聖女の加護を受けた女を聖女にしたが、シンシアの加護である神巫(かんなぎ)は聖女の上位存在であった。
追放されたシンシアはたまたま隣国エルドラン王国で竜の巫女を探していたハリス王子にその力を見抜かれ、巫女候補として招かれる。そこでシンシアは神巫の力は神や竜など人外の存在の意志をほぼ全て理解するという恐るべきものだということを知るのだった。
シンシアがいなくなったバルクはアリエラとやりたい放題するが、すぐに神の怒りに触れてしまう。
冷酷騎士団長に『出来損ない』と捨てられましたが、どうやら私の力が覚醒したらしく、ヤンデレ化した彼に執着されています
放浪人
恋愛
平凡な毎日を送っていたはずの私、橘 莉奈(たちばな りな)は、突然、眩い光に包まれ異世界『エルドラ』に召喚されてしまう。 伝説の『聖女』として迎えられたのも束の間、魔力測定で「魔力ゼロ」と判定され、『出来損ない』の烙印を押されてしまった。
希望を失った私を引き取ったのは、氷のように冷たい瞳を持つ、この国の騎士団長カイン・アシュフォード。 「お前はここで、俺の命令だけを聞いていればいい」 物置のような部屋に押し込められ、彼から向けられるのは侮蔑の視線と冷たい言葉だけ。
元の世界に帰ることもできず、絶望的な日々が続くと思っていた。
──しかし、ある出来事をきっかけに、私の中に眠っていた〝本当の力〟が目覚め始める。 その瞬間から、私を見るカインの目が変わり始めた。
「リリア、お前は俺だけのものだ」 「どこへも行かせない。永遠に、俺のそばにいろ」
かつての冷酷さはどこへやら、彼は私に異常なまでの執着を見せ、甘く、そして狂気的な愛情で私を束縛しようとしてくる。 これは本当に愛情なの? それともただの執着?
優しい第二王子エリアスは私に手を差し伸べてくれるけれど、カインの嫉妬の炎は燃え盛るばかり。 逃げ場のない城の中、歪んだ愛の檻に、私は囚われていく──。
無能令嬢、『雑役係』として辺境送りされたけど、世界樹の加護を受けて規格外に成長する
タマ マコト
ファンタジー
名門エルフォルト家の長女クレアは、生まれつきの“虚弱体質”と誤解され、家族から無能扱いされ続けてきた。
社交界デビュー目前、突然「役立たず」と決めつけられ、王都で雑役係として働く名目で辺境へ追放される。
孤独と諦めを抱えたまま向かった辺境の村フィルナで、クレアは自分の体調がなぜか安定し、壊れた道具や荒れた土地が彼女の手に触れるだけで少しずつ息を吹き返す“奇妙な変化”に気づく。
そしてある夜、瘴気に満ちた森の奥から呼び寄せられるように、一人で足を踏み入れた彼女は、朽ちた“世界樹の分枝”と出会い、自分が世界樹の血を引く“末裔”であることを知る——。
追放されたはずの少女が、世界を動かす存在へ覚醒する始まりの物語。
虐げられた令嬢は、姉の代わりに王子へ嫁ぐ――たとえお飾りの妃だとしても
千堂みくま
恋愛
「この卑しい娘め、おまえはただの身代わりだろうが!」 ケルホーン伯爵家に生まれたシーナは、ある理由から義理の家族に虐げられていた。シーナは姉のルターナと瓜二つの顔を持ち、背格好もよく似ている。姉は病弱なため、義父はシーナに「ルターナの代わりに、婚約者のレクオン王子と面会しろ」と強要してきた。二人はなんとか支えあって生きてきたが、とうとうある冬の日にルターナは帰らぬ人となってしまう。「このお金を持って、逃げて――」ルターナは最後の力で屋敷から妹を逃がし、シーナは名前を捨てて別人として暮らしはじめたが、レクオン王子が迎えにやってきて……。○第15回恋愛小説大賞に参加しています。もしよろしければ応援お願いいたします。
辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました
腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。
しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる