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第12話 その後の3人(サーシャside)~絶望と責任 俯瞰視点(2)
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「お父様とお母様がアリシアを邪険にするからこんなことになるのよっ!! 2人のせいであたしの人生は滅茶苦茶よ!!」
床を踏みつけながら喚いていた、サーシャ。今度の八つ当たりの相手は、両親。サーシャはうな垂れているギヨムとエミリーのもとへと歩み寄り、血走った目で睨みつけました。
「自分達に真っ先に懐かなかったから可愛くない? なによその嫉妬! いい大人が小さな子どもみたいに拗ねてるんじゃないわよ!!」
「んな……っ!」「なぁ……っ!」
「お父様とお母様がそんなみじめな性格じゃなかったら、あたしはあの女を攻撃することはなかった!! 親がまともなら止めてくれていて、あたしはあんなことをしなかった!! どう責任取ってくれるのよ!!」
自分がああしたのはお前達のせいで、自分はなにも悪くはない。
それは、滅茶苦茶な言い分でした。そのため――
「ふざけるな!! お前がしたことはお前の責任だろうが!!」「サーシャっっ! それはこっちの台詞よ!!」
――父ギヨムと母エミリーの怒りも、爆発。2人はものすごい勢いで立ち上がり、充血した目で睨み返しました。
「お前がアリシアのものをすぐに欲しがるからいけないんだろうが!! わたし達がアリシアを面白く思っていなくても、それまではここまで差はつけていなかった!! あんな風になったのはお前が余計なことを言い出したせいだ!!」
「あなたがしつこくお願いしてきて、泣いてしまったから可哀想と思ってぬいぐるみを奪い取った。それが始まりなのよ!? 一番の原因はあなたじゃないっ!! よくいけしゃあしゃと言えるわね!!」
ギヨムとエミリーの言い分、それは事実ではありました。
ただ――。その出来事によって2人自身も大きな満足感を得ており、サーシャに対しては何度も『あのおかげで鬱憤を晴らせるようになった』『良い方法を見つけてくれて感謝するわ』と言っていました。そのため、
「お父様達は嬉しそうにしてたじゃないの!! そのくせに困った時だけあたしのせいにするの!? 最低っ! 人間の屑よっっ! こんな2人の間に産まれてしまったことっ、それが人生で一番の失敗だわっ!!」
サーシャの怒りに、更に火がついてしまいます。そして――
床を踏みつけながら喚いていた、サーシャ。今度の八つ当たりの相手は、両親。サーシャはうな垂れているギヨムとエミリーのもとへと歩み寄り、血走った目で睨みつけました。
「自分達に真っ先に懐かなかったから可愛くない? なによその嫉妬! いい大人が小さな子どもみたいに拗ねてるんじゃないわよ!!」
「んな……っ!」「なぁ……っ!」
「お父様とお母様がそんなみじめな性格じゃなかったら、あたしはあの女を攻撃することはなかった!! 親がまともなら止めてくれていて、あたしはあんなことをしなかった!! どう責任取ってくれるのよ!!」
自分がああしたのはお前達のせいで、自分はなにも悪くはない。
それは、滅茶苦茶な言い分でした。そのため――
「ふざけるな!! お前がしたことはお前の責任だろうが!!」「サーシャっっ! それはこっちの台詞よ!!」
――父ギヨムと母エミリーの怒りも、爆発。2人はものすごい勢いで立ち上がり、充血した目で睨み返しました。
「お前がアリシアのものをすぐに欲しがるからいけないんだろうが!! わたし達がアリシアを面白く思っていなくても、それまではここまで差はつけていなかった!! あんな風になったのはお前が余計なことを言い出したせいだ!!」
「あなたがしつこくお願いしてきて、泣いてしまったから可哀想と思ってぬいぐるみを奪い取った。それが始まりなのよ!? 一番の原因はあなたじゃないっ!! よくいけしゃあしゃと言えるわね!!」
ギヨムとエミリーの言い分、それは事実ではありました。
ただ――。その出来事によって2人自身も大きな満足感を得ており、サーシャに対しては何度も『あのおかげで鬱憤を晴らせるようになった』『良い方法を見つけてくれて感謝するわ』と言っていました。そのため、
「お父様達は嬉しそうにしてたじゃないの!! そのくせに困った時だけあたしのせいにするの!? 最低っ! 人間の屑よっっ! こんな2人の間に産まれてしまったことっ、それが人生で一番の失敗だわっ!!」
サーシャの怒りに、更に火がついてしまいます。そして――
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