婚約者が、他の女性と内緒で出掛けているのを見つけました。でも、それには理由があったようです

柚木ゆず

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第6話 マーガレットの狙いと、2度目の採点 マーガレット視点(2)

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「ユリウス様、お待たせいたしました。こちらが、最後の1着ですわ」

 背中部分が大きくカットされた、2着目。丈が短めな3着。下手をすると下品に映ってしまうものも、わたくしが着るとマイナス要素は全部プラス要素へと大変身。抜群のボディーによってたちまち武器へと姿を変えて魅了し、いよいよラスト。
 彼の前に現れたわたくしが纏っているのは、胸元が大体に開かれているドレス。大きくて形の良い谷間が強調された、男性垂涎の一着ですの。

「今回は思い切って、いつもよりも大胆なものを選んでみました。いかがでしょうか?」

 さり気なく両腕を前で揃え、胸を寄せて更に強調させる。
 美女の谷間が、露わになっているんですもの。夢中、ですわよね? この身体に興味津々で、すっかり自分のモノにしたくなってきてますわよね?

「………………」
「ユリウス様? いかが、でしょうか?」
「………………すまない。服の感想とは関係のない事が頭を過っていて、すぐにはソレを口にできそうにない」

 彼は視線を右へと逸らし、右手で口元を覆ってしまいました。
 まぁ。まぁまぁ……っ。
 これは、照れ隠し。にやける口元を隠しているんですわね……っ。

((ふふふ。ふふふふふふ……っ。決まり、ですわ))

 この方はすでに、足元がぐらぐら。テリア様へと向いていた想いが、わたくしへと転がっていっていますわ。

((これでしたら、評価は急上昇。採点が楽しみですわ))

 おまけとして僅かに前かがみになって、もう一度谷間をサービス。そうやってたっぷりとアピールしたわたくしは服を脱いで着替え、トドメのひと押しを手伝ってくれたこの服を購入。その場で点数を書いて欲しいところですが、店内では迷惑になりますものね。

「ユリウス様。記入は、外でお願いしますわ」

 わたくしは上機嫌で店を後にして、入り口から少し離れた地点で行っていただくことにしました。

「ああ、分かった。すぐに、点数を記入する」

 彼は再び従者さんからスケッチブック達を受け取り、ペンを走らせる。そうしてペン先が離れるとスケッチブックがこちらへと向き、そこには――

((な……!? なぁ……っ!?))


《25C》


 さっきの、はんぶん……。
 予想外、の…………。低い数字が、記されていた………………。

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