22 / 39
攻防の章
天使は悩む
しおりを挟む
「今日はありがとう。おやすみ」
「こちらこそありがとうございました。おやすみなさい」
要真に家まで送ってもらい、道を引き返していく彼を見送った真静は、部屋に戻るなりへなへなとベッド脇に座り込んだ。
“暮坂颯人”のアトリエを見られただけでも夢のようだったのに、彼と食事を共にし、真静ちゃんなどと呼ばれるまでに距離がいきなり近くなったのだ。疲れるに決まっている。しかも、呼び方が気に入ったのか、帰り道に何回も「真静ちゃん」を連呼されたのだから尚更だろう。
「本当に心臓に悪い人……」
そう呟くものの、思い出すたびに口の端が上がってしまう。
「——とりあえず、お風呂に入ろう!」
よし、と腰を上げ、バッグを所定の位置に置く。と、バッグの中でスマホが鳴動していることに気がつき、慌てて画面を確認した。
彩愛からの電話だ。
「……もしもし?」
『真静ーっ! 無事だったんだねー!』
「ど、どうしたの急に?」
電話に出た直後の涙声、しかもかなりの大声に、真静は戸惑うしかない。それに、一体「無事だったんだね」とは何のことだろうか。
「別に山登りをしたわけでもないし、もちろん無事だけれど……」
『それならいいの! 真静無事だったみたい!』
『——』
誰かそばにいるらしく、彼女と話しているのがかすかに聞こえた。
「もしもし、彩愛? 誰かいるの?」
『あー、うん、和服の変人がいるよ』
「和服の変人……」
誰のことかはすぐに分かったが、その呼び方は失礼ではなかろうか。
「彩愛、いくらなんでもそれは失礼よ」
『いいのいいの! 変人呼ばわりされても愉しそうに笑ってるから!』
『———』
「今なんて言っていたの?」
『変人はあいつもだけどね、だって。そんなことよりも真静、今日倉瀬要真の家に行ったんだって?』
最初とは打って変わり、心なしか棘のある声。心配をかけたのか不興を買ったのか、どちらだろう。どちらもか。
「ええ、行ったわ。素敵な場所だった」
『あのねえ、得体の知れない男の家に無防備に行くんじゃないの!』
「得体の知れない人ではないわよ。とても素敵な、」
『だーもう! とにかく、付き合ってもない男の家になんか行くもんじゃないの! いや、付き合ってても真静は男になんかあげないけど!』
あげない、と言われても、真静と要真はそんな関係ではないわけで。
「それよりも彩愛、なぜ伊澄さんと一緒にいるの?」
『話を変えるなー!』
いや、これは素朴な疑問だ。なんと言われようと知りたい。
「単純な疑問よ。ねえ、どうして?」
『……そりゃ、街でナンパされたから』
「な、ナンパ?」
たしかに彩愛は可愛い。街を一人で歩いていればナンパくらいはされ得る。ということは、ナンパから偶然伊澄が助けてくれたということだろうか。
「災難だったわね。伊澄さんに助けてもらったお礼は、」
『するわけないじゃん。ナンパしてきたの、こいつだもん』
「え」
『「ねえそこの可愛い姫、僕とお茶でも。」とか言、ってこらー!』
『代わりました、伊澄です。今朝ぶりですね、真静さん』
「は、はい」
まさか二回しか会っていない彩愛から電話を奪うとは思わなかった。実はいつのまにか、真静の与り知らぬところで仲良くなっていたのだろうか。
『誤解がないよう伝えておきますが、僕は決してナンパなどしていませんよ。ただ、街で見かけた可愛らしい方に声をかけただけです。あまりに隙だらけで、変な輩に目をつけられそうだったので』
「はあ、そうですか……。あの、それは相手が彩愛だと気がついた上で、でしょうか?」
『いえ。まだお会いするのも二回目ですからね、遠くから判別はできませんでした』
「そ、そうでしたか」
それならば、彼がやったことはそれ即ちナンパというのではないのだろうか。
「ところで、今伊澄さんはどちらに?」
『今ですか? 灯崎さんの自宅ですが』
「自宅⁉︎」
彩愛は一体どの口で真静を叱りつけたのだろうか。いや、それはともかくとして。
「な、なぜ彩愛の家に?」
『ああ、それは……内緒です』
「内緒……」
『ええ。これは僕と彼女だけの秘め』
『バッカじゃないのこの変態!』
上ずった彩愛の声が伊澄の声を遮り、両者の間で何やら一悶着あった後、彩愛の必死な声が耳元で響いた。
『違うからね! こいつが家の用事で来てただけだから!』
「家の用事?」
はて、と首を傾げ、心当たりを探る。
「親同士が実は友人で、遊びに来ていた、とか?」
『ちっがーうー。変態の家、どんな家か知ってる?』
「いいえ、全く」
『こいつ、華道の家元のボンボンなの。あたしも今日、ナンパされた後に知ったんだけどさ』
「ああ、家元」
あまりにしっくりきすぎて、反応が薄くならざるをえない。それは彩愛も同様だったらしく、「びっくりしたでしょ」などとは一言も言わなかった。
「でも、華道の家元が彩愛の家に、何の用があるの?」
『ほら、あたしの父さんって、陶芸家じゃん。だから、花器の発注に来てたの』
「あっ、そういえばそうだったわね」
彩愛の家とあまりに接点がないため、すっかり忘れていた。今思えば、彩愛の父は名の知れた陶芸家で、花を引き立てるのにうってつけの鉢などを多く手がける……と以前聞いたことがある。
『昼頃からこいつの顔見てたからうんざりしちゃってさ。発注が終わったら早く帰れって言ったんだけど、なんでか居座り続けてるんだ』
「彩愛が人を追い出さないなんて、珍しいこともあるのね」
『ちょっ、人聞きの悪いこと言わないでよ!』
そんな他愛もない話を、どれだけ続けただろうか。じきに階下の玄関から聞こえた声に、真静は彩愛に別れを告げ、部屋を出て行った。
その後兄から渡されたお土産は、夢の国からやってきた、きょうだいお揃いのぬいぐるみだったとか。
「こちらこそありがとうございました。おやすみなさい」
要真に家まで送ってもらい、道を引き返していく彼を見送った真静は、部屋に戻るなりへなへなとベッド脇に座り込んだ。
“暮坂颯人”のアトリエを見られただけでも夢のようだったのに、彼と食事を共にし、真静ちゃんなどと呼ばれるまでに距離がいきなり近くなったのだ。疲れるに決まっている。しかも、呼び方が気に入ったのか、帰り道に何回も「真静ちゃん」を連呼されたのだから尚更だろう。
「本当に心臓に悪い人……」
そう呟くものの、思い出すたびに口の端が上がってしまう。
「——とりあえず、お風呂に入ろう!」
よし、と腰を上げ、バッグを所定の位置に置く。と、バッグの中でスマホが鳴動していることに気がつき、慌てて画面を確認した。
彩愛からの電話だ。
「……もしもし?」
『真静ーっ! 無事だったんだねー!』
「ど、どうしたの急に?」
電話に出た直後の涙声、しかもかなりの大声に、真静は戸惑うしかない。それに、一体「無事だったんだね」とは何のことだろうか。
「別に山登りをしたわけでもないし、もちろん無事だけれど……」
『それならいいの! 真静無事だったみたい!』
『——』
誰かそばにいるらしく、彼女と話しているのがかすかに聞こえた。
「もしもし、彩愛? 誰かいるの?」
『あー、うん、和服の変人がいるよ』
「和服の変人……」
誰のことかはすぐに分かったが、その呼び方は失礼ではなかろうか。
「彩愛、いくらなんでもそれは失礼よ」
『いいのいいの! 変人呼ばわりされても愉しそうに笑ってるから!』
『———』
「今なんて言っていたの?」
『変人はあいつもだけどね、だって。そんなことよりも真静、今日倉瀬要真の家に行ったんだって?』
最初とは打って変わり、心なしか棘のある声。心配をかけたのか不興を買ったのか、どちらだろう。どちらもか。
「ええ、行ったわ。素敵な場所だった」
『あのねえ、得体の知れない男の家に無防備に行くんじゃないの!』
「得体の知れない人ではないわよ。とても素敵な、」
『だーもう! とにかく、付き合ってもない男の家になんか行くもんじゃないの! いや、付き合ってても真静は男になんかあげないけど!』
あげない、と言われても、真静と要真はそんな関係ではないわけで。
「それよりも彩愛、なぜ伊澄さんと一緒にいるの?」
『話を変えるなー!』
いや、これは素朴な疑問だ。なんと言われようと知りたい。
「単純な疑問よ。ねえ、どうして?」
『……そりゃ、街でナンパされたから』
「な、ナンパ?」
たしかに彩愛は可愛い。街を一人で歩いていればナンパくらいはされ得る。ということは、ナンパから偶然伊澄が助けてくれたということだろうか。
「災難だったわね。伊澄さんに助けてもらったお礼は、」
『するわけないじゃん。ナンパしてきたの、こいつだもん』
「え」
『「ねえそこの可愛い姫、僕とお茶でも。」とか言、ってこらー!』
『代わりました、伊澄です。今朝ぶりですね、真静さん』
「は、はい」
まさか二回しか会っていない彩愛から電話を奪うとは思わなかった。実はいつのまにか、真静の与り知らぬところで仲良くなっていたのだろうか。
『誤解がないよう伝えておきますが、僕は決してナンパなどしていませんよ。ただ、街で見かけた可愛らしい方に声をかけただけです。あまりに隙だらけで、変な輩に目をつけられそうだったので』
「はあ、そうですか……。あの、それは相手が彩愛だと気がついた上で、でしょうか?」
『いえ。まだお会いするのも二回目ですからね、遠くから判別はできませんでした』
「そ、そうでしたか」
それならば、彼がやったことはそれ即ちナンパというのではないのだろうか。
「ところで、今伊澄さんはどちらに?」
『今ですか? 灯崎さんの自宅ですが』
「自宅⁉︎」
彩愛は一体どの口で真静を叱りつけたのだろうか。いや、それはともかくとして。
「な、なぜ彩愛の家に?」
『ああ、それは……内緒です』
「内緒……」
『ええ。これは僕と彼女だけの秘め』
『バッカじゃないのこの変態!』
上ずった彩愛の声が伊澄の声を遮り、両者の間で何やら一悶着あった後、彩愛の必死な声が耳元で響いた。
『違うからね! こいつが家の用事で来てただけだから!』
「家の用事?」
はて、と首を傾げ、心当たりを探る。
「親同士が実は友人で、遊びに来ていた、とか?」
『ちっがーうー。変態の家、どんな家か知ってる?』
「いいえ、全く」
『こいつ、華道の家元のボンボンなの。あたしも今日、ナンパされた後に知ったんだけどさ』
「ああ、家元」
あまりにしっくりきすぎて、反応が薄くならざるをえない。それは彩愛も同様だったらしく、「びっくりしたでしょ」などとは一言も言わなかった。
「でも、華道の家元が彩愛の家に、何の用があるの?」
『ほら、あたしの父さんって、陶芸家じゃん。だから、花器の発注に来てたの』
「あっ、そういえばそうだったわね」
彩愛の家とあまりに接点がないため、すっかり忘れていた。今思えば、彩愛の父は名の知れた陶芸家で、花を引き立てるのにうってつけの鉢などを多く手がける……と以前聞いたことがある。
『昼頃からこいつの顔見てたからうんざりしちゃってさ。発注が終わったら早く帰れって言ったんだけど、なんでか居座り続けてるんだ』
「彩愛が人を追い出さないなんて、珍しいこともあるのね」
『ちょっ、人聞きの悪いこと言わないでよ!』
そんな他愛もない話を、どれだけ続けただろうか。じきに階下の玄関から聞こえた声に、真静は彩愛に別れを告げ、部屋を出て行った。
その後兄から渡されたお土産は、夢の国からやってきた、きょうだいお揃いのぬいぐるみだったとか。
0
あなたにおすすめの小説
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
転生賢妻は最高のスパダリ辺境伯の愛を独占し、やがて王国を救う〜現代知識で悪女と王都の陰謀を打ち砕く溺愛新婚記〜
紅葉山参
恋愛
ブラック企業から辺境伯夫人アナスタシアとして転生した私は、愛する完璧な夫マクナル様と溺愛の新婚生活を送っていた。私は前世の「合理的常識」と「科学知識」を駆使し、元公爵令嬢ローナのあらゆる悪意を打ち破り、彼女を辺境の落ちぶれた貴族の元へ追放した。
第一の試練を乗り越えた辺境伯領は、私の導入した投資戦略とシンプルな経営手法により、瞬く間に王国一の経済力を確立する。この成功は、王都の中央貴族、特に王弟公爵とその腹心である奸猾な財務大臣の強烈な嫉妬と警戒を引き寄せる。彼らは、辺境伯領の富を「危険な独立勢力」と見なし、マクナル様を王都へ召喚し、アナスタシアを孤立させる第二の試練を仕掛けてきた。
夫が不在となる中、アナスタシアは辺境領の全ての重責を一人で背負うことになる。王都からの横暴な監査団の干渉、領地の資源を狙う裏切り者、そして辺境ならではの飢饉と疫病の発生。アナスタシアは「現代のインフラ技術」と「危機管理広報」を駆使し、夫の留守を完璧に守り抜くだけでなく、王都の監査団を論破し、辺境領の半独立的な経済圏を確立する。
第三の試練として、隣国との緊張が高まり、王国全体が未曽有の財政危機に瀕する。マクナル様は王国の窮地を救うため王都へ戻るが、保守派の貴族に阻まれ無力化される。この時、アナスタシアは辺境伯夫人として王都へ乗り込むことを決意する。彼女は前世の「国家予算の再建理論」や「国際金融の知識」を武器に、王国の経済再建計画を提案する。
最終的に、アナスタシアとマクナル様は、王国の腐敗した権力構造と対峙し、愛と知恵、そして辺境の強大な経済力を背景に、全ての敵対勢力を打ち砕く。王国の危機を救った二人は、辺境伯としての地位を王国の基盤として確立し、二人の愛の結晶と共に、永遠に続く溺愛と繁栄の歴史を築き上げる。 予定です……
黒騎士団の娼婦
イシュタル
恋愛
夫を亡くし、義弟に家から追い出された元男爵夫人・ヨシノ。
異邦から迷い込んだ彼女に残されたのは、幼い息子への想いと、泥にまみれた誇りだけだった。
頼るあてもなく辿り着いたのは──「気味が悪い」と忌まれる黒騎士団の屯所。
煤けた鎧、無骨な団長、そして人との距離を忘れた男たち。
誰も寄りつかぬ彼らに、ヨシノは微笑み、こう言った。
「部屋が汚すぎて眠れませんでした。私を雇ってください」
※本作はAIとの共同制作作品です。
※史実・実在団体・宗教などとは一切関係ありません。戦闘シーンがあります。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
悪役令嬢と氷の騎士兄弟
飴爽かに
恋愛
この国には国民の人気を2分する騎士兄弟がいる。
彼らはその美しい容姿から氷の騎士兄弟と呼ばれていた。
クォーツ帝国。水晶の名にちなんだ綺麗な国で織り成される物語。
悪役令嬢ココ・レイルウェイズとして転生したが美しい物語を守るために彼らと助け合って導いていく。
押しつけられた身代わり婚のはずが、最上級の溺愛生活が待っていました
cheeery
恋愛
名家・御堂家の次女・澪は、一卵性双生の双子の姉・零と常に比較され、冷遇されて育った。社交界で華やかに振る舞う姉とは対照的に、澪は人前に出されることもなく、ひっそりと生きてきた。
そんなある日、姉の零のもとに日本有数の財閥・凰条一真との縁談が舞い込む。しかし凰条一真の悪いウワサを聞きつけた零は、「ブサイクとの結婚なんて嫌」と当日に逃亡。
双子の妹、澪に縁談を押し付ける。
両親はこんな機会を逃すわけにはいかないと、顔が同じ澪に姉の代わりになるよう言って送り出す。
「はじめまして」
そうして出会った凰条一真は、冷徹で金に汚いという噂とは異なり、端正な顔立ちで品位のある落ち着いた物腰の男性だった。
なんてカッコイイ人なの……。
戸惑いながらも、澪は姉の零として振る舞うが……澪は一真を好きになってしまって──。
「澪、キミを探していたんだ」
「キミ以外はいらない」
【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております
紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。
二年後にはリリスと交代しなければならない。
そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。
普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…
「25歳OL、異世界で年上公爵の甘々保護対象に!? 〜女神ルミエール様の悪戯〜」
透子(とおるこ)
恋愛
25歳OL・佐神ミレイは、仕事も恋も完璧にこなす美人女子。しかし本当は、年上の男性に甘やかされたい願望を密かに抱いていた。
そんな彼女の前に現れたのは、気まぐれな女神ルミエール。理由も告げず、ミレイを異世界アルデリア王国の公爵家へ転移させる。そこには恐ろしく気難しいと評判の45歳独身公爵・アレクセイが待っていた。
最初は恐怖を覚えるミレイだったが、公爵の手厚い保護に触れ、次第に心を許す。やがて彼女は甘く溺愛される日々に――。
仕事も恋も頑張るOLが、異世界で年上公爵にゴロニャン♡ 甘くて胸キュンなラブストーリー、開幕!
---
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる