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第9話 ジェラシーの円満解決法
6.
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「大丈夫だけど、真弓、もしかしないでもお酒を飲んでるよね」
今日は真弓の誕生日だ。実那都はFATEが練習している合間にお祝いメッセージを送った。二十歳になった日に早速アルコール解禁とはいかにも真弓らしい。
『二十歳になったんだからぁ、なぁんにも文句云われないよぉ。……ねぇ……』
最後の『ねぇ』は少し送話口から離れたように感じる。その直後に『そだね』と相づちを打つ声が遠くに聞こえた。
「真弓、だれかと一緒にお祝いしてる?」
『そ。ねぇ実那都、藍岬くんいる? いたらぁスピーカーにしてくれない?』
質問を無視した真弓の要求に、実那都はほぼ無意識で航に目を向けると。
「もう聞こえてっけどな」
航は呆れ半分笑って云うと、オーケーと云うかわりに顎をしゃくって実那都を促した。
「真弓ちゃん、祐真に続いて二番乗りの二十歳の誕生日だな。おめでとう」
実那都がスピーカーモードにするのが早いか、航は電話の向こう側に話しかけた。
『藍岬くぅん、ありがとう! 神瀬くんは元気ぃ!?』
「ああ、相変わらずだ」
『ていうか、私ねぇ、三月にユーマの福岡ライヴに行ったんだよぉ!』
「ああ、実那都から聞いてる。どうだった?」
『も、サイコォーっ!!』
『ねぇ。ほかの子と違ってわたしたちは元同級生だから鼻高々だった。中学の時のオフリミットを思いだしちゃった』
真弓に賛同して続けた声は知っている。きっと真弓がユーマのライヴに一緒に行ったという友人四人のうちの一人だ。
実那都は航と顔を見合わせると、少し前かがみになってテーブルに置いたスマホに向かう。
「もしかして円花?」
『そう。実那都、久しぶりー! 藍岬くんも』
「おれはついでかよ」
電話の向こうでケタケタと二つの笑い声が輪唱するように広がる。
円花とは中学で知り合い高校も一緒だった。高校時代の初め頃までは、実那都は航と付き合っていることで彼女から反感を買っていた。円花は航のことが好きだったのだ。それが――どう取り成してくれたのかはわからないけれど、航から円花が謝っていたと聞かされたのち、彼女の態度が変わって普通に話せるようになった。
それからしばらくして、円花は『何をやったって航くんの気持ちは変えられないみたいだし、女子高生っていう時間を叶わない恋で消費するとか、そんな無駄遣いしたくないしね』と云い、重ねて『ま、実那都ちゃんが藍岬くん一人に縛られてほかの人と出会う機会を奪われるっていうのはかわいそうだけど』とちょっとした嫌味を云うのは彼女らしかった。
高校卒業後、真弓と円花は同じ短大に進学して、それから仲良くなったという。きっかけが実那都と航の話題だというのは、素直に歓迎できないようななんとも云えない気持ちだけれど。
「円花はまだ二十歳になってないよね?」
『わたしは誕生日、九月だよ。大丈夫、お酒は飲んでないよ、そこ心配してるなら。真弓に付き合ってるだけだし』
「うん。真弓はけっこう酔っぱらってるみたいだし、飲みすぎないように監視しててね。円花はそういうの、得意でしょ」
実那都の冗談は通じたようで、円花は気を悪くしたふうでもなく笑っている。
『わたしはべつに実那都たちのことを監視してたわけじゃないけど。ふたり、いま何してるの?』
「バンドのこと話してたよ」
『なぁんだぁ、残念』
「残念て、何してればよかったんだよ」
心底がっかりした円花の言葉に航が反応して訊ねた。
『この時間だし、まさに〝何〟の最中に邪魔しちゃおうって電話したんだけど』
円花が云った直後、真弓が吹きだしたのだろう、ブッという短い音がして――
『あ、汚いじゃない!』
『円花がおかしなこと云うからでしょぉ』
という会話が聞こえてくる。
実那都は実那都で、円花が云わんとしたことを察して呆れるよりも困惑する。当然、察している航がニヤニヤして実那都を見やった。
「円花ちゃん、最中に電話に出るわけねぇだろ。快楽優先、着信音が鳴ったって実那都に気づかせるほどおれは自分が下手くそだとは思ってねぇ。永久に邪魔なんて無理な」
「航!」
航の返した言葉に呆けたのは一瞬、理解できたとたん、実那都が悲鳴じみて制しても時すでに遅し、電話の向こうでは派手に笑い声があがっている。
『相変わらずベタベタしててよく飽きないね、ふたりとも』
「飽きる愛なんて本物じゃねぇ」
『はいはい』という円花の呆れた声に重ねるように『ほらぁ。結局、のろ気られただけじゃなぁい』と真弓が云っている。
実那都は深く追及されなかったことにホッとしながら――
「ねぇ、ふたりとも就活はどんな感じ?」
と、へんな方向に話が行かないよう彼女たちに違う話題を振った。
『そう、それそれぇ! そのこともあって内祝いしてるんだよぉ。ちょっと早いけどぉ、わたしたち内々定もらえたんだぁ。わたしはフレビューで、円花はソーシャルグレイス』
フレビューは化粧品を主力にした大手の会社で、ソーシャルグレイスは美容整形などトータルビューティを売りにした有名な会社だ。実那都は自分のことのようにほっとしてうれしい。
「ほんとに!? よかったね、おめでとう! どっちもすごいじゃない! じゃあ東京に出てくるんだよね?」
『うん、一応ふたりとも本社勤務だよぉ! 事務職だからぁ。とりあえずぅ、経済的なことも考えてぇ一緒に住もうって云ってるのぉ』
『そ。それでね、下見を兼ねて夏休みにそっちに遊びに行きたいんだけど、予定を合わせてくれる?』
「もちろん、いいぜ」
実那都よりさきに航が返事すると――
『やったぁー!!』
真弓と円花の歓声が重なった。
楽しみにしてるね、と互いに云いあって電話を終えると、よかったな、と航は開口一番で云った。
「ほんと。円花とは話してなかったからわからないけど、真弓はインターンのときからけっこう就活の心配してたから……」
「じゃなくってさ」
航は可笑しそうに否定した。
「え?」
「真弓ちゃんが近くにいれば、なんかホッとするだろ」
以前、円花から航の負担になっているようなことを云われて、実那都もその自覚はあったけれど、本当に航はいつも実那都のことを中心に物事を考えている。
「うん。ありがとう」
「……っていうか、ホッとするのはおれか」
と、航はちょっと苦笑いをした。
「え、どういうこと?」
「実那都の御方が一人でも多く傍にいるほうが安心だろ」
実那都はよくよく航の言葉を考えてみる。
「それって……わたしの心配してることが、やっぱり航の負担になってるんだよね」
「って悪いほうに受けとるのは実那都の欠点だな。おれが考えてるのは、実那都の守りを鉄壁にしたいってことだ。何かあったときにすぐ駆け付けあえる奴がいるって、やっぱ電話とかより心強いだろ。おれが百パーセントそうしたいけど、現実はそうはいかねぇ」
「唯子もいるけど」
「ああ。加えて真弓ちゃんもいるってほうがよくね?」
実那都が吹きだすように笑うと、航はそれに釣られたように顔を寄せてくるとほんの傍で含み笑う。
「ってことで。もう邪魔は入んねぇだろうし……けど、円花ちゃんの期待に応えてやろうぜ」
今日は真弓の誕生日だ。実那都はFATEが練習している合間にお祝いメッセージを送った。二十歳になった日に早速アルコール解禁とはいかにも真弓らしい。
『二十歳になったんだからぁ、なぁんにも文句云われないよぉ。……ねぇ……』
最後の『ねぇ』は少し送話口から離れたように感じる。その直後に『そだね』と相づちを打つ声が遠くに聞こえた。
「真弓、だれかと一緒にお祝いしてる?」
『そ。ねぇ実那都、藍岬くんいる? いたらぁスピーカーにしてくれない?』
質問を無視した真弓の要求に、実那都はほぼ無意識で航に目を向けると。
「もう聞こえてっけどな」
航は呆れ半分笑って云うと、オーケーと云うかわりに顎をしゃくって実那都を促した。
「真弓ちゃん、祐真に続いて二番乗りの二十歳の誕生日だな。おめでとう」
実那都がスピーカーモードにするのが早いか、航は電話の向こう側に話しかけた。
『藍岬くぅん、ありがとう! 神瀬くんは元気ぃ!?』
「ああ、相変わらずだ」
『ていうか、私ねぇ、三月にユーマの福岡ライヴに行ったんだよぉ!』
「ああ、実那都から聞いてる。どうだった?」
『も、サイコォーっ!!』
『ねぇ。ほかの子と違ってわたしたちは元同級生だから鼻高々だった。中学の時のオフリミットを思いだしちゃった』
真弓に賛同して続けた声は知っている。きっと真弓がユーマのライヴに一緒に行ったという友人四人のうちの一人だ。
実那都は航と顔を見合わせると、少し前かがみになってテーブルに置いたスマホに向かう。
「もしかして円花?」
『そう。実那都、久しぶりー! 藍岬くんも』
「おれはついでかよ」
電話の向こうでケタケタと二つの笑い声が輪唱するように広がる。
円花とは中学で知り合い高校も一緒だった。高校時代の初め頃までは、実那都は航と付き合っていることで彼女から反感を買っていた。円花は航のことが好きだったのだ。それが――どう取り成してくれたのかはわからないけれど、航から円花が謝っていたと聞かされたのち、彼女の態度が変わって普通に話せるようになった。
それからしばらくして、円花は『何をやったって航くんの気持ちは変えられないみたいだし、女子高生っていう時間を叶わない恋で消費するとか、そんな無駄遣いしたくないしね』と云い、重ねて『ま、実那都ちゃんが藍岬くん一人に縛られてほかの人と出会う機会を奪われるっていうのはかわいそうだけど』とちょっとした嫌味を云うのは彼女らしかった。
高校卒業後、真弓と円花は同じ短大に進学して、それから仲良くなったという。きっかけが実那都と航の話題だというのは、素直に歓迎できないようななんとも云えない気持ちだけれど。
「円花はまだ二十歳になってないよね?」
『わたしは誕生日、九月だよ。大丈夫、お酒は飲んでないよ、そこ心配してるなら。真弓に付き合ってるだけだし』
「うん。真弓はけっこう酔っぱらってるみたいだし、飲みすぎないように監視しててね。円花はそういうの、得意でしょ」
実那都の冗談は通じたようで、円花は気を悪くしたふうでもなく笑っている。
『わたしはべつに実那都たちのことを監視してたわけじゃないけど。ふたり、いま何してるの?』
「バンドのこと話してたよ」
『なぁんだぁ、残念』
「残念て、何してればよかったんだよ」
心底がっかりした円花の言葉に航が反応して訊ねた。
『この時間だし、まさに〝何〟の最中に邪魔しちゃおうって電話したんだけど』
円花が云った直後、真弓が吹きだしたのだろう、ブッという短い音がして――
『あ、汚いじゃない!』
『円花がおかしなこと云うからでしょぉ』
という会話が聞こえてくる。
実那都は実那都で、円花が云わんとしたことを察して呆れるよりも困惑する。当然、察している航がニヤニヤして実那都を見やった。
「円花ちゃん、最中に電話に出るわけねぇだろ。快楽優先、着信音が鳴ったって実那都に気づかせるほどおれは自分が下手くそだとは思ってねぇ。永久に邪魔なんて無理な」
「航!」
航の返した言葉に呆けたのは一瞬、理解できたとたん、実那都が悲鳴じみて制しても時すでに遅し、電話の向こうでは派手に笑い声があがっている。
『相変わらずベタベタしててよく飽きないね、ふたりとも』
「飽きる愛なんて本物じゃねぇ」
『はいはい』という円花の呆れた声に重ねるように『ほらぁ。結局、のろ気られただけじゃなぁい』と真弓が云っている。
実那都は深く追及されなかったことにホッとしながら――
「ねぇ、ふたりとも就活はどんな感じ?」
と、へんな方向に話が行かないよう彼女たちに違う話題を振った。
『そう、それそれぇ! そのこともあって内祝いしてるんだよぉ。ちょっと早いけどぉ、わたしたち内々定もらえたんだぁ。わたしはフレビューで、円花はソーシャルグレイス』
フレビューは化粧品を主力にした大手の会社で、ソーシャルグレイスは美容整形などトータルビューティを売りにした有名な会社だ。実那都は自分のことのようにほっとしてうれしい。
「ほんとに!? よかったね、おめでとう! どっちもすごいじゃない! じゃあ東京に出てくるんだよね?」
『うん、一応ふたりとも本社勤務だよぉ! 事務職だからぁ。とりあえずぅ、経済的なことも考えてぇ一緒に住もうって云ってるのぉ』
『そ。それでね、下見を兼ねて夏休みにそっちに遊びに行きたいんだけど、予定を合わせてくれる?』
「もちろん、いいぜ」
実那都よりさきに航が返事すると――
『やったぁー!!』
真弓と円花の歓声が重なった。
楽しみにしてるね、と互いに云いあって電話を終えると、よかったな、と航は開口一番で云った。
「ほんと。円花とは話してなかったからわからないけど、真弓はインターンのときからけっこう就活の心配してたから……」
「じゃなくってさ」
航は可笑しそうに否定した。
「え?」
「真弓ちゃんが近くにいれば、なんかホッとするだろ」
以前、円花から航の負担になっているようなことを云われて、実那都もその自覚はあったけれど、本当に航はいつも実那都のことを中心に物事を考えている。
「うん。ありがとう」
「……っていうか、ホッとするのはおれか」
と、航はちょっと苦笑いをした。
「え、どういうこと?」
「実那都の御方が一人でも多く傍にいるほうが安心だろ」
実那都はよくよく航の言葉を考えてみる。
「それって……わたしの心配してることが、やっぱり航の負担になってるんだよね」
「って悪いほうに受けとるのは実那都の欠点だな。おれが考えてるのは、実那都の守りを鉄壁にしたいってことだ。何かあったときにすぐ駆け付けあえる奴がいるって、やっぱ電話とかより心強いだろ。おれが百パーセントそうしたいけど、現実はそうはいかねぇ」
「唯子もいるけど」
「ああ。加えて真弓ちゃんもいるってほうがよくね?」
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