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第1章
王宮へ
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ゴテゴテした派手な外装ではなく、洗練されたシックな感じの嫌味にならない美しい細工が施された馬車から、初めは父様、次に父様の手を借りながら母様、そして、兄様が私の手を取り、誘導してくれるが覚束無い足取りで恐々降りる。
桜色のフリルやらドレープやらが引っ付いた、ゴージャスなドレスに身を包み、履き慣れないちょっと踵が高いヒールを履いていれば足元も心もとなくなっても仕方ないよね。
今、私たち家族がいるのは王宮の正面に位置する場所で、今夜の夜会に呼ばれた招待客が馬車で乗り付けられる様にと入場時間を設定して解放されている。
招待客を乗せて来た乗り合い馬車は、そのまま通常業務の関連で街の方へと戻るが、持ち主がいる馬車は厩舎の方で預かりとなる。
御者にはアンドロイドの一人、カラールが担っていた。彼女はショートの黒髪黒目で、一見すると男性にも見える顔立ちだった。
服装も黒で固めて、ストイックな出来る人って感じだった。
警備している騎士っぽい人がカラールと何かを話ていて、彼女は頷くと御者台に乗り馬車をゆっくりと走らせていく。
乗って来た馬車はアマハ家所有のものだから、厩舎の方へと行くのだろう。
「ナツキ? どうした?」
「え?」
はっとなって、声がした方に顔を向けると、燕尾服に身を包んだ兄様がじっと見詰めていた。
「緊張してるのかな?」
「あ、うん、そうかも……」
「なら、ずっと俺の手を握っているといい。もし、変な奴が来たら追っ払ってやるからな」
ぽんぽんと、頭を優しく叩いて笑う兄様を頼もしく思いながら私は答える。
「うん、ありがとう。兄様」
「任せておけ」
ウインクして答える兄様は、素直にカッコイイ。
これはこれで、年頃の娘さんは放って置かないのではないかなぁ? って思う。
引っ込み思案なタイプはまず来ないだろうけど、イケイケタイプは間違いなく「どこからいらしたの?」とか「1曲踊って頂けますか?」ってのはありそうだ。
流石に妹と踊りますなんて言う、兄様の回答は無いとは思うが。
身長的に無理だからね~。
ガラガラガラガラ……。
次の馬車が入ってくる。
「入り口へ入って奥へお進み下さい。入り口に付近に案内の者がおりますので、お困りの際はお声を掛けて下さい」
警備の騎士っぽい人が父様と何かを話してから、私達にも聞こえる様に言った。
「コウ、ナツキ、行きますよ」
「はい、母様。行こう、ナツキ」
「うん」
兄様の手をしっかり握って、足を踏み出す。
目に前にあるのは豪奢な宮殿。
いつの時代も、王様ってのはこう言う建物大好きなんだろうね。
右端から左端までの全長ってどの位だろう? って位に長い。
白壁に空色の模様が描かれていて綺麗だ。
扉は木製で左右にが開くタイプで、精緻な金の細工が施されていた。
扉の前には、騎士らしき人が二人いて、敬礼をしてから左右の扉を二人が開けてくれる。
ゆったりとした足取りで、母様と父様が中へと入っていく。
私は、兄様に手を引かれながら一緒に中へと進んでいく。
お城の中に入った、私の素直な感想としては。
広い! でかい! 綺麗! 超豪華絢爛!
眩暈がしそうになる程の豪華さに、圧倒される。
そして、広過ぎるよ!
廊下も長いし!
同じ様な扉が一杯だし!
はぐれたら、絶対迷子になるよね、この広い中じゃ……。
気を付けないと大変だ。
うん、兄様の手を離さないか、父様か母様にべったり引っ付くしかないかも。
そう、私は心に決めた。
桜色のフリルやらドレープやらが引っ付いた、ゴージャスなドレスに身を包み、履き慣れないちょっと踵が高いヒールを履いていれば足元も心もとなくなっても仕方ないよね。
今、私たち家族がいるのは王宮の正面に位置する場所で、今夜の夜会に呼ばれた招待客が馬車で乗り付けられる様にと入場時間を設定して解放されている。
招待客を乗せて来た乗り合い馬車は、そのまま通常業務の関連で街の方へと戻るが、持ち主がいる馬車は厩舎の方で預かりとなる。
御者にはアンドロイドの一人、カラールが担っていた。彼女はショートの黒髪黒目で、一見すると男性にも見える顔立ちだった。
服装も黒で固めて、ストイックな出来る人って感じだった。
警備している騎士っぽい人がカラールと何かを話ていて、彼女は頷くと御者台に乗り馬車をゆっくりと走らせていく。
乗って来た馬車はアマハ家所有のものだから、厩舎の方へと行くのだろう。
「ナツキ? どうした?」
「え?」
はっとなって、声がした方に顔を向けると、燕尾服に身を包んだ兄様がじっと見詰めていた。
「緊張してるのかな?」
「あ、うん、そうかも……」
「なら、ずっと俺の手を握っているといい。もし、変な奴が来たら追っ払ってやるからな」
ぽんぽんと、頭を優しく叩いて笑う兄様を頼もしく思いながら私は答える。
「うん、ありがとう。兄様」
「任せておけ」
ウインクして答える兄様は、素直にカッコイイ。
これはこれで、年頃の娘さんは放って置かないのではないかなぁ? って思う。
引っ込み思案なタイプはまず来ないだろうけど、イケイケタイプは間違いなく「どこからいらしたの?」とか「1曲踊って頂けますか?」ってのはありそうだ。
流石に妹と踊りますなんて言う、兄様の回答は無いとは思うが。
身長的に無理だからね~。
ガラガラガラガラ……。
次の馬車が入ってくる。
「入り口へ入って奥へお進み下さい。入り口に付近に案内の者がおりますので、お困りの際はお声を掛けて下さい」
警備の騎士っぽい人が父様と何かを話してから、私達にも聞こえる様に言った。
「コウ、ナツキ、行きますよ」
「はい、母様。行こう、ナツキ」
「うん」
兄様の手をしっかり握って、足を踏み出す。
目に前にあるのは豪奢な宮殿。
いつの時代も、王様ってのはこう言う建物大好きなんだろうね。
右端から左端までの全長ってどの位だろう? って位に長い。
白壁に空色の模様が描かれていて綺麗だ。
扉は木製で左右にが開くタイプで、精緻な金の細工が施されていた。
扉の前には、騎士らしき人が二人いて、敬礼をしてから左右の扉を二人が開けてくれる。
ゆったりとした足取りで、母様と父様が中へと入っていく。
私は、兄様に手を引かれながら一緒に中へと進んでいく。
お城の中に入った、私の素直な感想としては。
広い! でかい! 綺麗! 超豪華絢爛!
眩暈がしそうになる程の豪華さに、圧倒される。
そして、広過ぎるよ!
廊下も長いし!
同じ様な扉が一杯だし!
はぐれたら、絶対迷子になるよね、この広い中じゃ……。
気を付けないと大変だ。
うん、兄様の手を離さないか、父様か母様にべったり引っ付くしかないかも。
そう、私は心に決めた。
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