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第2章
対抗戦を切り抜けろ! 3
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ずらりと列を成す、王立聖騎士団の灰色の騎士の制服を着た見習い達。その中の中央の二列が、足並みを揃えて左右に外側へ斜め一歩ずれる。
割れて人が通れる道が出来上がり……その先に白い騎士服に身を包んだ女性が、堂々としかも優雅に歩いて来る。
「げぇ……」
顔を青くして、悲鳴の様な声を上げるレーツェル。
「ちっ……」
渋面を作りながら、舌打ちせずにはいられないカグラ。
共通しているのは、とても嫌そうな雰囲気だった。
そうこうしている間に、その女性は顔が分る位に近付いて来ていた。
周囲に居た生徒の半分位が、その女性を見て息を呑んでいた。後頭部の天辺位で一つに束ねた、肩甲骨付近までの長さを持つ銀の髪が緩やかなカーブを描いている。意志の強い銀蒼色の瞳に、不敵な笑みを湛える唇、人を魅了する美貌と、鍛えられた美しい肢体を兼ね備えた人だった。
腰には二振りの剣を佩いていた。左に細身の銀の剣、右には幅広なバスタードソードの様な黒い剣が異彩を放っていた。
そして……その顔は似ていた。
カグラと、レーツェルに。
「お招き感謝します。シエン先生」
にこやかに微笑み、そう言う美女にシエンは笑顔を返して告げた。
「こちらこそ、御了承有り難う御座います。ニーナ副騎士団長殿」
「…………ぇぇと」
思わず、カグラとレーツェルの間を行ったり来たりと目が泳ぐ。
カグラのお母様でレーツェルの叔母様で、無双的な方ってことですか!?
嫌そうな雰囲気の二人を無視して、ニーナ副騎士団長はシエンと会話をしていた。
「騎士団としても、見習いの修行になりますからお申し出は嬉しかったです。どこかの誰かさんに有望な騎士を盗られた上、一部の見習いは血筋でズルが出来ると勘違いしているのですよ。ですから、わたくしとしましては、明確にしておきたい案件でしたのでとても感謝しています」
ふふふと声を出して笑う、ニーナ副騎士団長のその目は笑っていない。
背筋が寒くなる様な微笑みに、ガチでコワイなどと思っていると。
横ではそのチクチクとトゲがある会話を聞き、カグラとレーツェルは少し顔色が悪くなっていた。
「悪夢だ……」
「あれって僕等に対する嫌味が含まれてるよね?」
「後半はこの際だから、自分が手を下さずに叩き潰させて、反省して貰う気満々としか思えん」
「うわぁ、面倒くさー」
溜め息を吐きつつ、レーツェルがぼやく。
カグラとレーツェルは顔を見合わせる。
「副騎士団長は確実に俺達を引きずり出すつもりだ」
「だろうね、僕が一時的に騎士団を抜けるのもお怒りの様だし」
「騎士団長の許可取ってないかもな」
「あぁ、そうだね、騎士団長は許可して無いと思う。許可してたら、僕に連絡が来るだろうし」
「せめて宰相付で、どっかに行ってくれれば良かったと思う」
「それは言える~」
ぼそぼそと愚痴り合う二人。
何と言うか……二人の苦労が垣間見える瞬間だった。
割れて人が通れる道が出来上がり……その先に白い騎士服に身を包んだ女性が、堂々としかも優雅に歩いて来る。
「げぇ……」
顔を青くして、悲鳴の様な声を上げるレーツェル。
「ちっ……」
渋面を作りながら、舌打ちせずにはいられないカグラ。
共通しているのは、とても嫌そうな雰囲気だった。
そうこうしている間に、その女性は顔が分る位に近付いて来ていた。
周囲に居た生徒の半分位が、その女性を見て息を呑んでいた。後頭部の天辺位で一つに束ねた、肩甲骨付近までの長さを持つ銀の髪が緩やかなカーブを描いている。意志の強い銀蒼色の瞳に、不敵な笑みを湛える唇、人を魅了する美貌と、鍛えられた美しい肢体を兼ね備えた人だった。
腰には二振りの剣を佩いていた。左に細身の銀の剣、右には幅広なバスタードソードの様な黒い剣が異彩を放っていた。
そして……その顔は似ていた。
カグラと、レーツェルに。
「お招き感謝します。シエン先生」
にこやかに微笑み、そう言う美女にシエンは笑顔を返して告げた。
「こちらこそ、御了承有り難う御座います。ニーナ副騎士団長殿」
「…………ぇぇと」
思わず、カグラとレーツェルの間を行ったり来たりと目が泳ぐ。
カグラのお母様でレーツェルの叔母様で、無双的な方ってことですか!?
嫌そうな雰囲気の二人を無視して、ニーナ副騎士団長はシエンと会話をしていた。
「騎士団としても、見習いの修行になりますからお申し出は嬉しかったです。どこかの誰かさんに有望な騎士を盗られた上、一部の見習いは血筋でズルが出来ると勘違いしているのですよ。ですから、わたくしとしましては、明確にしておきたい案件でしたのでとても感謝しています」
ふふふと声を出して笑う、ニーナ副騎士団長のその目は笑っていない。
背筋が寒くなる様な微笑みに、ガチでコワイなどと思っていると。
横ではそのチクチクとトゲがある会話を聞き、カグラとレーツェルは少し顔色が悪くなっていた。
「悪夢だ……」
「あれって僕等に対する嫌味が含まれてるよね?」
「後半はこの際だから、自分が手を下さずに叩き潰させて、反省して貰う気満々としか思えん」
「うわぁ、面倒くさー」
溜め息を吐きつつ、レーツェルがぼやく。
カグラとレーツェルは顔を見合わせる。
「副騎士団長は確実に俺達を引きずり出すつもりだ」
「だろうね、僕が一時的に騎士団を抜けるのもお怒りの様だし」
「騎士団長の許可取ってないかもな」
「あぁ、そうだね、騎士団長は許可して無いと思う。許可してたら、僕に連絡が来るだろうし」
「せめて宰相付で、どっかに行ってくれれば良かったと思う」
「それは言える~」
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