悪役にされた令嬢は、阿呆共に報復する

龍希

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ゲスいヒロイン思考は、死ななきゃなおらない?1

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 あたしは可愛い。
 誰もがそういってくれる。
 だから、好きな人はあたしが選ぶ。
 あたしの周りは、あたしの好きな人だけがいるのが理想だ。
 あたしの為なら何でもしてくれる人は最高だ。


 そう、ずっと思っていた。いや、今だってそうだと思っている。
 なのに、なんで?!
 こんな薄暗い、カビ臭い場所に放り込まれなきゃいけないの?!



 引き摺られて来た場所は、地下の階段を降りた牢屋。
 まず初めに、イミテ王子があたし達から引き離されていった。
 他の彼達は、同じ地下に連れてこられた。
 投げ捨てられるように、ぽいぽいっと別々の牢に放り込まれた。
 簀巻きにされたままでだ。ホント失礼しちゃうわ。
 身動きをして気付いた。綺麗なドレスが床の汚れで汚くなったのを。
 ぐるぐる巻きの部分は、何故か汚れていないのに簀巻きから出ているドレスには、黒い汚れが付いていた。
 冗談じゃない。ワガママを言ってかなり綺麗なドレスを作ったのに、こんな汚れが付いたら売るときに価値が下がっちゃうじゃない。
 仕方ないので、この簀巻きを解いてもらうまではじっとしているのが無難かもしれない。
 彼達とあたしの息遣いしか聞こえないのが、どのくらい続いただろう。
 時間の感覚が分からなくなった頃、人が入って来た。
 男女……多分夫婦の組と、あたしよりも年下だと思う子供連れの組がいた。
 それぞれが彼達の鉄格子の前で止まる。
 泣いている女の人や、怒っている人がいた。その人達によって、牢から出されまた引き摺られる様に連れていかれた。
 あたしの方を見て、彼達は家族らしき人に何かを訴えかけたのだけど、他の人は一瞥すら寄越さずに無視してた。
 あたしを無視するなんて、あの人達は最低ね。この拘束も解かないなんて。普通、こんな可愛いコが転がってるんだから、助けるのが当たり前じゃないの! 失礼しちゃう!

「…………」
 睨む様に見詰めていると、一番最後にいた騎士らしき男性が戻って来た。
 しかし、とても嫌そうな顔で見下ろすので、あたしもギッと目に力をいれて見上げた。
「あぁ、お前は処遇が決まるまでそこにいるから、出さないよ。その拘束は、時間が経つと勝手に外れるそうだから、それまで少しでも反省した方が身のためだよ」
 そう言い捨てて、ばたんと入り口の扉を閉めて行った。
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