悪役にされた令嬢は、阿呆共に報復する

龍希

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事後処理をする人々2

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「本当に、度し難い愚かな頭だな」
「ええ、左様ですね。イミテ元王子や取り巻きたちと同等ですから」
「え? え?」
 バッサリと蔑まれカルミアである。自分の認めたくない言葉は耳に入っていないのかを、きょときょとした目で見詰めている。

「一つ言っておくが、兄はもう王子でもないし、幽閉先へと出発したから王宮にももういない。他の連中も同じだから助けて貰おうとは思わない事だ」
 駄目押しと拒絶する言葉をはっきりと述べる、エメル王子に縋る様な瞳を向け続けるカルミア。
 それを無駄な努力だとは微塵も思っていない。おめでたい頭の構造をしていたのは言うまでもない。間違いを訂正し受け入れる事が出来たならば、彼女や彼らはこの結末に辿り着きはしなかっただろう。
「彼らはそれぞれに幽閉の地が決まりましたよ。貴方もです。貴方の行先は女性のみが収監される、ストーム監獄です」
 宰相が告げる。

 それは、東北の地にある山脈の一角にある。万年雪がある高い山頂に作られた、自然が阻む監獄である。作物は殆ど育たない場所で、周りは万年雪で閉ざされている。
 地下は掘れるだけ掘り、監獄に居る人間の食べるものを確保する為に、暗所で育成出来る作物を育てている。実際、もっと拡張したいと何度か試してみたものの非常に岩盤が固く、掘り進む事は出来ない。地下から逃げる事は出来ないし、地上から逃げようものなら氷雪が阻む。
 入ったら最後、出る事は出来ないと言われてる。
 自然が最大の敵で、逃げようと言う気持ちすらも簡単にへし折る牢獄である。逃げた所で、凍死するだけである。死体は腐乱しないが、極寒に住まう獣達にはご馳走になる。逸話の欠かない場所でもある。
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