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美人コンテスト編
episode588
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初めての変わった昼食を食べ終わると、各自荷物を持って宿の中を探検しだした。
一体どれくらい部屋があるのか判らないほど広い。
リュリュは『藤の間』と書かれた部屋のドアを開け、まだ誰も入っていないことを確認してカギをかける。
「はあ、疲れたわあ…」
最初はベルトルドが自分で仕切ると鼻息荒く豪語していたが、結局仕事が忙しすぎて手がまわらず、リュリュが采配を振るうことになった。
リュリュもベルトルドに負けず忙しかったが、そこは首席秘書官、旅の計画を見事にまとめ、無事ケウルーレに到着できたのだ。
満腹になりドッと疲れが出て、一人静かに夕食までを過ごそうとした。
「あらン、露天風呂つきなのね、このお部屋」
ツインベッドの片方に仰向けに寝転がり、窓の方へ顔を向けて気づく。
板敷の広いベランダには、桧の湯船が置いてある。そして温かな湯気がたっていた。
「寝ちゃうのは惜しいわネ。ひとっ風呂浴びちゃいましょっと」
身体を起こして、パパッと服を脱ぐ。
もう41歳になるが、ほっそりとした身体で、やや痩せ過ぎである。
ベランダに出て、小さな洗い場で身体を洗う。化粧も丁寧に落とした。
「うーん、空気も澄んでいて、静かでいいわあ~」
手桶に湯を入れ、泡を綺麗に流し落とす。そして、ゆっくりと湯船に浸かった。
「イイお湯ねえ~。疲れた身体に染みるううう~~~!」
グーッと両腕を上に伸ばし、溜め込んだ息を吐き出した。
「サラッとしたお湯で、肌にしっとり染み込む感じ。――最近は歳のせいか、肌のハリがなくなってきちゃったし……」
両手を頬にあて、ほうっと、寂しげにため息をつく。
「スパがあったらお肌磨いてもらおうかしら。そうしたら、帰る頃にはきっとスベスベねン」
二の腕から腕にかけて掌を滑らせ、ふと、この場にはいないベルトルドのことを想う。
「んん…一度でいいから、ベルに荒々しく抱かれてみたい…」
艶やかな吐息を、甘くもらす。緩やかにのぼる湯気を指先で追いながら、リュリュはそっと目を閉じた。
湯の熱で赤みさす白に肌に、ベルトルドの大きな手が妖しく這っていく。喉から胸へと滑るように下がり、乳首をコリコリと指先で弄ぶ。そしてあえて焦らすようにして、太股から脹脛へと動いた。
「あっ…いやン、早くぅ…」
最も敏感な部分を避けるようにして続く愛撫に、リュリュは焦らされまくり腰を揺すった。すると、ベルトルドは背後に周り、リュリュを膝の上に座らせる。
「あ…」
尻に硬く感じるベルトルドの暴れん棒に、リュリュの頬が期待に赤くなる。
「ンもう、こんなに太くなって…」
ああ、早く、早く欲しい! そう思うのに、ベルトルドの手は愛撫することを止めない。焦らされる葛藤に、身体はますます感度を上げていく。
そしてついに、リュリュにとっては忌むべきモノをベルトルドの手が掴んだ。
「はァうッ」
リュリュの反応を確かめるように、上下にゆっくりと手が動く。ベルトルドの熱い息が、炎で炙るようにうなじを舐めた。
「ベル……はッ…ベルぅ……」
手の動きに合わせ、リュリュのモノも太く硬くなっていった。
リュリュは女だ。幼い頃から自分は女だと自覚している。それなのに、身体には男の象徴がついていて、リュリュの心を責め苛み続けた。
ベルトルドの巧みな手の動きに、相反する感情と快感が身体を駆け巡って、リュリュは乱れに乱れ、喘ぎ叫んだ。
「もうイヤ! 早く、早く挿れてちょうだい!! あーたの極太な暴れん棒を、早くアタシの中にぶちこんでー!」
リュリュはベルトルドの膝の上から逃れ、湯船のへりを両手で掴んで尻を持ち上げた。
「ベル…早くぅ…」
ベルトルドはニヤリと不敵に笑むと、振り続けるリュリュの腰を両手で掴んで引き寄せた。
物欲しそうにヒクつくその尻を数発叩き、グイッと貫くように暴れん棒が注ぎ込まれた。
「はぅううっ!」
大きく垂れ目を見開き、グッと歯を食いしばる。
「これよおおぅ!!」
今まで何人もの男を受け入れてきた。しかしベルトルドの暴れん棒は、これまで味わったことのない、最強のモノである。
「いっ、イヤ、イヤぁあ!」
容赦のない突きが始まった。
逞しく、激しく突かれる度に、リュリュはあられもない声を喉から迸らせる。ベルトルドの激しい動きに、湯がビシャビシャと跳ね踊った。
心も身体も快感の渦に飲み込まれ、絶頂を迎えたリュリュは歓喜に戦慄いた。
「あ…ン、嫌だわ、アタシったら」
ビクン、ビクンと痙攣し、リュリュはホウッとため息をつく。
「ベルに抱かれた妄想しながらイッちゃったわ…」
顔を上げると、余韻に霞む目に青空が飛び込んできて苦笑する。満たされぬ欲望に、意識がトリップしてしまったらしい。
「……アタシの身体も女だったら、ベルはきっと、アタシを抱いてくれたわよね」
性転換することを、本気で悩んだ時期もある。カウンセリングへも何度も通った。しかしあの時、男の身体のまま、先へ進もうと決めたのだ。
「ベルの暴れん棒が、恋しくなってきちゃった」
唇をすぼめ、人差し指をくわえ込む。
「今夜はこの部屋に連れ込んで、朝までじっくり、ねっとり、たぁ~っぷり、あの極太な暴れん棒を、しゃぶりつくしてあげるわ」
フフッと妖しい笑みを浮かべながら、リュリュは湯船を出た。
一体どれくらい部屋があるのか判らないほど広い。
リュリュは『藤の間』と書かれた部屋のドアを開け、まだ誰も入っていないことを確認してカギをかける。
「はあ、疲れたわあ…」
最初はベルトルドが自分で仕切ると鼻息荒く豪語していたが、結局仕事が忙しすぎて手がまわらず、リュリュが采配を振るうことになった。
リュリュもベルトルドに負けず忙しかったが、そこは首席秘書官、旅の計画を見事にまとめ、無事ケウルーレに到着できたのだ。
満腹になりドッと疲れが出て、一人静かに夕食までを過ごそうとした。
「あらン、露天風呂つきなのね、このお部屋」
ツインベッドの片方に仰向けに寝転がり、窓の方へ顔を向けて気づく。
板敷の広いベランダには、桧の湯船が置いてある。そして温かな湯気がたっていた。
「寝ちゃうのは惜しいわネ。ひとっ風呂浴びちゃいましょっと」
身体を起こして、パパッと服を脱ぐ。
もう41歳になるが、ほっそりとした身体で、やや痩せ過ぎである。
ベランダに出て、小さな洗い場で身体を洗う。化粧も丁寧に落とした。
「うーん、空気も澄んでいて、静かでいいわあ~」
手桶に湯を入れ、泡を綺麗に流し落とす。そして、ゆっくりと湯船に浸かった。
「イイお湯ねえ~。疲れた身体に染みるううう~~~!」
グーッと両腕を上に伸ばし、溜め込んだ息を吐き出した。
「サラッとしたお湯で、肌にしっとり染み込む感じ。――最近は歳のせいか、肌のハリがなくなってきちゃったし……」
両手を頬にあて、ほうっと、寂しげにため息をつく。
「スパがあったらお肌磨いてもらおうかしら。そうしたら、帰る頃にはきっとスベスベねン」
二の腕から腕にかけて掌を滑らせ、ふと、この場にはいないベルトルドのことを想う。
「んん…一度でいいから、ベルに荒々しく抱かれてみたい…」
艶やかな吐息を、甘くもらす。緩やかにのぼる湯気を指先で追いながら、リュリュはそっと目を閉じた。
湯の熱で赤みさす白に肌に、ベルトルドの大きな手が妖しく這っていく。喉から胸へと滑るように下がり、乳首をコリコリと指先で弄ぶ。そしてあえて焦らすようにして、太股から脹脛へと動いた。
「あっ…いやン、早くぅ…」
最も敏感な部分を避けるようにして続く愛撫に、リュリュは焦らされまくり腰を揺すった。すると、ベルトルドは背後に周り、リュリュを膝の上に座らせる。
「あ…」
尻に硬く感じるベルトルドの暴れん棒に、リュリュの頬が期待に赤くなる。
「ンもう、こんなに太くなって…」
ああ、早く、早く欲しい! そう思うのに、ベルトルドの手は愛撫することを止めない。焦らされる葛藤に、身体はますます感度を上げていく。
そしてついに、リュリュにとっては忌むべきモノをベルトルドの手が掴んだ。
「はァうッ」
リュリュの反応を確かめるように、上下にゆっくりと手が動く。ベルトルドの熱い息が、炎で炙るようにうなじを舐めた。
「ベル……はッ…ベルぅ……」
手の動きに合わせ、リュリュのモノも太く硬くなっていった。
リュリュは女だ。幼い頃から自分は女だと自覚している。それなのに、身体には男の象徴がついていて、リュリュの心を責め苛み続けた。
ベルトルドの巧みな手の動きに、相反する感情と快感が身体を駆け巡って、リュリュは乱れに乱れ、喘ぎ叫んだ。
「もうイヤ! 早く、早く挿れてちょうだい!! あーたの極太な暴れん棒を、早くアタシの中にぶちこんでー!」
リュリュはベルトルドの膝の上から逃れ、湯船のへりを両手で掴んで尻を持ち上げた。
「ベル…早くぅ…」
ベルトルドはニヤリと不敵に笑むと、振り続けるリュリュの腰を両手で掴んで引き寄せた。
物欲しそうにヒクつくその尻を数発叩き、グイッと貫くように暴れん棒が注ぎ込まれた。
「はぅううっ!」
大きく垂れ目を見開き、グッと歯を食いしばる。
「これよおおぅ!!」
今まで何人もの男を受け入れてきた。しかしベルトルドの暴れん棒は、これまで味わったことのない、最強のモノである。
「いっ、イヤ、イヤぁあ!」
容赦のない突きが始まった。
逞しく、激しく突かれる度に、リュリュはあられもない声を喉から迸らせる。ベルトルドの激しい動きに、湯がビシャビシャと跳ね踊った。
心も身体も快感の渦に飲み込まれ、絶頂を迎えたリュリュは歓喜に戦慄いた。
「あ…ン、嫌だわ、アタシったら」
ビクン、ビクンと痙攣し、リュリュはホウッとため息をつく。
「ベルに抱かれた妄想しながらイッちゃったわ…」
顔を上げると、余韻に霞む目に青空が飛び込んできて苦笑する。満たされぬ欲望に、意識がトリップしてしまったらしい。
「……アタシの身体も女だったら、ベルはきっと、アタシを抱いてくれたわよね」
性転換することを、本気で悩んだ時期もある。カウンセリングへも何度も通った。しかしあの時、男の身体のまま、先へ進もうと決めたのだ。
「ベルの暴れん棒が、恋しくなってきちゃった」
唇をすぼめ、人差し指をくわえ込む。
「今夜はこの部屋に連れ込んで、朝までじっくり、ねっとり、たぁ~っぷり、あの極太な暴れん棒を、しゃぶりつくしてあげるわ」
フフッと妖しい笑みを浮かべながら、リュリュは湯船を出た。
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