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第二章 始まる学校生活
第十八話
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寮に戻った光は李に礼をするとそのまま別れた。
光は自室に戻り、ミルフェスがまだ寝ているのを確認するとシャワーを浴びた。
脱衣所で髪の毛をタオルで巻いたまま制服に着替える。
髪の毛をドライヤーで乾かした。時間的に見てもそろそろ起こしてしまっても問題ないだろう。
本当は制服なんか着ないで乾かしたいところだが、素肌を見られるのが危険だ。
タメ息をつきながら髪の毛で新しい洋服を濡らさない様に気をつけながらドライヤーで乾かしていると、光は違和感に気づいた。
このドライヤーの音でもミルフェスは起きてこない?
髪の毛を乾かして、薄く化粧をして顔を整えた光は仕方なくミルフェスを起こすことにする。
ベヒモスがミルフェスのベッドの足元で丸くなっていた。
光はミルフェスの肩から揺さぶる。
「Zzzzz・・・・」
起きない、もう少し強く揺さぶることにした。
「Zzzzzzzzzz・・・・・・」
これでも起きない、更に強く揺さぶる。
「Zzzzzzzzzzzzzz・・・・・・・・・・・・・・・」
掛け布団がずれてミルフェスの顔が幸せそうな寝息を立てている。
光は頭を抱えた、同年代の女の子の寝込みを襲っているようで微妙な気分にもなるが放っておくと遅刻してしまう。
始業の時間まではまだまだ時間があるが、このままでは食事が取れないし女の子は朝の準備に時間がかかる人が多い。少なくとも光の場合は時間がかかる、女装だが。
「・・・・」
光は思い切って布団を剥いだ。そこにはミルフェスが厚めのパジャマ姿で丸まっていた。
光は思わず目を背けたくなったが、思い切って両手でミルフェスを揺り動かす。
起きそうにない、どうしようか。
その時、ベヒモスがミルフェスと光の間に入り、ミルフェスに向けて口を大きく広げた。
『クアー』
ビュアアアアアアーーー。
「寒いわ!」
ミルフェスが飛び起きた。
「あら光さん、おはようございます」
―おはようございます―
苦笑いをしながら光が挨拶をすると、そのまま時計を指差した。
「・・・すぐに準備します」
時計を見たミルフェスは光の前でパジャマを脱いだ。瞬間的に光が真っ赤になって固まった。そんな光の前を下着姿のまま通過し、脱衣所の鏡で顔を整えて髪の毛に櫛をいれだした。
「起こさせてしまってごめんなさいね」
返事が返ってこないのはわかっているのか、後ろも振り向かずにミルフェスは準備をしながら言う。
「よし」
制服に着替え終わったミルフェスが小さく言う。
光は顔を真っ赤にしたままミルフェスが準備を整えるまで固まり続けるのであった。
「お待たせ、食事にいきましょうか」
こくんこくん。
光はぎこちなく頷いて、鞄と刀を持ってミルフェスより先に出る。
「お、おはようだヒカリ」
―おはようございます―
ほぼ同じタイミングで前の部屋からラザロが顔を出す。
「おはよー」
ラザロの後ろからもう一人女の子。茶色い髪の毛からとがった獣の耳が顔を出している。
「あらおはよう、せっかくだし一緒に食事にいきましょうか」
「さんせー」
「だねだねー」
こくん。
三人が三種の返事をすると、4人は合流しそのまま朝食に向かうことにした。
光は自室に戻り、ミルフェスがまだ寝ているのを確認するとシャワーを浴びた。
脱衣所で髪の毛をタオルで巻いたまま制服に着替える。
髪の毛をドライヤーで乾かした。時間的に見てもそろそろ起こしてしまっても問題ないだろう。
本当は制服なんか着ないで乾かしたいところだが、素肌を見られるのが危険だ。
タメ息をつきながら髪の毛で新しい洋服を濡らさない様に気をつけながらドライヤーで乾かしていると、光は違和感に気づいた。
このドライヤーの音でもミルフェスは起きてこない?
髪の毛を乾かして、薄く化粧をして顔を整えた光は仕方なくミルフェスを起こすことにする。
ベヒモスがミルフェスのベッドの足元で丸くなっていた。
光はミルフェスの肩から揺さぶる。
「Zzzzz・・・・」
起きない、もう少し強く揺さぶることにした。
「Zzzzzzzzzz・・・・・・」
これでも起きない、更に強く揺さぶる。
「Zzzzzzzzzzzzzz・・・・・・・・・・・・・・・」
掛け布団がずれてミルフェスの顔が幸せそうな寝息を立てている。
光は頭を抱えた、同年代の女の子の寝込みを襲っているようで微妙な気分にもなるが放っておくと遅刻してしまう。
始業の時間まではまだまだ時間があるが、このままでは食事が取れないし女の子は朝の準備に時間がかかる人が多い。少なくとも光の場合は時間がかかる、女装だが。
「・・・・」
光は思い切って布団を剥いだ。そこにはミルフェスが厚めのパジャマ姿で丸まっていた。
光は思わず目を背けたくなったが、思い切って両手でミルフェスを揺り動かす。
起きそうにない、どうしようか。
その時、ベヒモスがミルフェスと光の間に入り、ミルフェスに向けて口を大きく広げた。
『クアー』
ビュアアアアアアーーー。
「寒いわ!」
ミルフェスが飛び起きた。
「あら光さん、おはようございます」
―おはようございます―
苦笑いをしながら光が挨拶をすると、そのまま時計を指差した。
「・・・すぐに準備します」
時計を見たミルフェスは光の前でパジャマを脱いだ。瞬間的に光が真っ赤になって固まった。そんな光の前を下着姿のまま通過し、脱衣所の鏡で顔を整えて髪の毛に櫛をいれだした。
「起こさせてしまってごめんなさいね」
返事が返ってこないのはわかっているのか、後ろも振り向かずにミルフェスは準備をしながら言う。
「よし」
制服に着替え終わったミルフェスが小さく言う。
光は顔を真っ赤にしたままミルフェスが準備を整えるまで固まり続けるのであった。
「お待たせ、食事にいきましょうか」
こくんこくん。
光はぎこちなく頷いて、鞄と刀を持ってミルフェスより先に出る。
「お、おはようだヒカリ」
―おはようございます―
ほぼ同じタイミングで前の部屋からラザロが顔を出す。
「おはよー」
ラザロの後ろからもう一人女の子。茶色い髪の毛からとがった獣の耳が顔を出している。
「あらおはよう、せっかくだし一緒に食事にいきましょうか」
「さんせー」
「だねだねー」
こくん。
三人が三種の返事をすると、4人は合流しそのまま朝食に向かうことにした。
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