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第二章 始まる学校生活
第三十二話
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「それでは、はじめ!」
李の合図ひとつ、美鈴が大地を蹴って光に肉薄した。
迎撃と牽制をかねて光が美鈴に向かって剣を振るう!まっすぐ正面から打ち落とされた木刀が美鈴の体を捕らえたかに思えた。
しかし美鈴は一瞬で突進をやめて後ろに半歩下がると、光の一撃を空振りさせて回避していた。
美鈴が剣を振るう、距離があるから切っ先も光には届かないはずだ。
光は一瞬嫌な予感に駆られ、木刀でガードをした。半歩内側に美鈴の剣が侵入していた。
「いい勘、それとも読んでた?」
美鈴の顔が思いのほか近いところまで来ていた。木刀に力をこめて美鈴を後ろに下がらせる。
片手で剣を抑えていた美鈴は、素直に力にしたがって剣を体ごと後ろに下げた。
速い。光が三文字思い浮かべてるその一瞬で、美鈴は再び光の懐に飛び込んできた。
考える間ももらえないようだ、光は肩より上の部分だけ後ろに仰け反らせて美鈴からの攻撃を回避した。
今は手が出せない。光は剣をまっすぐに構えなおして、美鈴を正面に捕らえるように足を運んだ。
正面に美鈴を見据えて、光は構えを中段の構えから上段へと変えた。
光の腕に力がこもる。
その姿を見て美鈴は静かに笑顔を作った。
とっさに光は剣を自分の右手前に振り下ろす。
がちり、と音がした。お互いの剣がぶつかり合っている。
三度目の美鈴の突進、今度は目で追えた。
「ほお」
李から感嘆の声があがった。
「私は、遅い?」
光は首を振って否定した。
光は距離を離れすぎず、かつ美鈴の木剣が有利にならない程度に離れた距離で剣を振るうことに決めた。
ヒット&アウェイにいつまでも付き合う必要はない。
木刀を縦に横に、また縦に。小回りの効く武器を相手に持たれている以上、手数にモノを言われると光は対処しにくくなる。これはそれも考慮したうえでの打ち込みだ。
「わ、わわわ」
美鈴は舌を巻いていた、初撃で決めるつもりでいたからだ。
二発目、三発目のさらに速度を上げての攻撃も防がれてしまった。そして今は反撃を許してしまっている。
思っていたよりも勘と腕がいい。まっすぐに打ち込まれると獲物の長さの差がどうしても出てしまう。
光からの押し返す力に負けて、美鈴は後退を余儀なくされた。
両手で力を込められた木刀には、片手で支えている木剣では敵わない。
受けて避けて、受け流して。光の体バランスを崩そうと何度か試みたが、思いのほかこの後輩は基礎が出来ているようだ。
美鈴は目立った隙を見つけられず、光の打ち込みを迎撃した。
李の合図ひとつ、美鈴が大地を蹴って光に肉薄した。
迎撃と牽制をかねて光が美鈴に向かって剣を振るう!まっすぐ正面から打ち落とされた木刀が美鈴の体を捕らえたかに思えた。
しかし美鈴は一瞬で突進をやめて後ろに半歩下がると、光の一撃を空振りさせて回避していた。
美鈴が剣を振るう、距離があるから切っ先も光には届かないはずだ。
光は一瞬嫌な予感に駆られ、木刀でガードをした。半歩内側に美鈴の剣が侵入していた。
「いい勘、それとも読んでた?」
美鈴の顔が思いのほか近いところまで来ていた。木刀に力をこめて美鈴を後ろに下がらせる。
片手で剣を抑えていた美鈴は、素直に力にしたがって剣を体ごと後ろに下げた。
速い。光が三文字思い浮かべてるその一瞬で、美鈴は再び光の懐に飛び込んできた。
考える間ももらえないようだ、光は肩より上の部分だけ後ろに仰け反らせて美鈴からの攻撃を回避した。
今は手が出せない。光は剣をまっすぐに構えなおして、美鈴を正面に捕らえるように足を運んだ。
正面に美鈴を見据えて、光は構えを中段の構えから上段へと変えた。
光の腕に力がこもる。
その姿を見て美鈴は静かに笑顔を作った。
とっさに光は剣を自分の右手前に振り下ろす。
がちり、と音がした。お互いの剣がぶつかり合っている。
三度目の美鈴の突進、今度は目で追えた。
「ほお」
李から感嘆の声があがった。
「私は、遅い?」
光は首を振って否定した。
光は距離を離れすぎず、かつ美鈴の木剣が有利にならない程度に離れた距離で剣を振るうことに決めた。
ヒット&アウェイにいつまでも付き合う必要はない。
木刀を縦に横に、また縦に。小回りの効く武器を相手に持たれている以上、手数にモノを言われると光は対処しにくくなる。これはそれも考慮したうえでの打ち込みだ。
「わ、わわわ」
美鈴は舌を巻いていた、初撃で決めるつもりでいたからだ。
二発目、三発目のさらに速度を上げての攻撃も防がれてしまった。そして今は反撃を許してしまっている。
思っていたよりも勘と腕がいい。まっすぐに打ち込まれると獲物の長さの差がどうしても出てしまう。
光からの押し返す力に負けて、美鈴は後退を余儀なくされた。
両手で力を込められた木刀には、片手で支えている木剣では敵わない。
受けて避けて、受け流して。光の体バランスを崩そうと何度か試みたが、思いのほかこの後輩は基礎が出来ているようだ。
美鈴は目立った隙を見つけられず、光の打ち込みを迎撃した。
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