己が声を封じた彼(オレ)は、覚悟を決めて彼女(わたし)になった

てぃー☆ちゃー

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第四章 決闘!

第五十六話(最終話)

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 尾針を斬っても四肢を斬っても再生されてしまうのはわかっていたが、光はある部分に気づいていた。
 それは尾針と比べると、四肢の再生は遅い。
 現状を打破するには、少しだけ動きを止めて貰ったほうが都合がいい。

「・・・・」

 そこかしこを切り刻んでも弱点を探すのも手だが、それでは派手さが足りない。
 戦い方を決めると、光は障壁を解いて分剣を上空へと待機させる。
 障壁を解くと、自由になった蠍が光に向かって突撃してきた!

「!」

 光は体の下に再び滑り込み、足をすべて切り落として一気に離脱!
 蠍から距離を取り、上空に待機させていた刀に目を向ける!
 合計で7本の刀が空中で均等ではあり得ない七芒星を描いている。

「っ!」

 手持ちの刀を逆手に持って、その七芒星の中心に投げ込んだ!
 七芒星を刀が通り過ぎた瞬間に、刀は消えその七芒星の反対側から強烈な稲妻が発生し黒い光を生み出した!

「何が・・・あれは!?」

 誰の呟きだろうか、生徒会の面々も会場の全員も目を見張る

 七芒星から巨大な爬虫類の顔がゆっくりと出てくる。

「・・・」

 光はゆっくりと蠍を指さす。
 瞬間、その巨大な爬虫類の顔が一気に加速をしてその巨体を魔法陣から露わにし始める。
 遠目で見ていないとわからないくらい、そのくらい早い速度でその巨大な爬虫類・・・蛇は動き始めた!

「彼女・・・召喚魔法も扱えるのか」

 レオがつぶやく。
蛇姫招来。光の持つ八房の能力の一つだ。
 太さだけでも10メートル強。体の長さに至っては光も把握していない程の巨大な蛇を呼び出してその巨大な顎で敵を一呑みさせる。
 単独で戦わせるには大きすぎて、敵を呑み込ませたらそのまま七芒星に返すことが多い。

『ジャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!』

 蛇の一鳴きで、体が再生しきった蠍の動きが止まる。
 次の瞬間には、その巨大な蛇の一口で蠍は蛇の口の中に!
 その巨大な蛇は全身が七芒星から出きる前に仕事を終えると、その七芒星の反対側へと向かっていき顔を消した。
 まるでウロボロスの輪のように体が七芒星の中へと吸い込まれていく。

「でかいねー。いや、長いのか?」
『でかくて、長いのかと。全身が出てくる前に帰っていくとは中々にせっかちな召喚獣のようですね』
「これは油断ならない子が登場したね」
「・・・実際怪我を負ったのもクレアを救う時に負った傷だけですからね。彼女の実力はこんなもんではないのかもしれません」
「レオ君、ご執心?」
「ご冗談を。オレの周りは強い女性が多すぎて困りものです」
『そういう業界だからな』
「そういう業界だねー」
「召喚魔法か・・・だけど、剣で負ける訳にはいかないですからね」

大蛇が消えると、空から刀が落ちてきた。
 光はその刀をキャッチすると、ポケットから拭い紙を取り出して刀の汚れを拭きとる。
 ミルフェスから視線を感じたので、右手を軽くあげてみる。
その瞬間に会場中から拍手が沸き上がった。
光は少し驚いたが、それでも手ごたえは感じていた。。
全校生徒に学校関係者、近くの研究所にいる面々に自分の実力を見せることに光は成功した。
 あとは、この学校に光以上の実力者が何人いるかが肝となってくる。



 光の戦いは、まだスタートラインにすら立てていない。
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