フリーター、ゴーレムになり異世界を闊歩する

てぃー☆ちゃー

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第五章 ゴーレムの後ろ姿

第四十三話 悲鳴に慣れるゴーレム

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壁を壊すものの、結局大きい物は何往復かして移動させることに。
残った分は踏み砕いたり殴り壊したりして細かくした、それでも大人が一抱えして運ぶような大きさだが。
一応周りに飛ばないように気をつけたんだよ?これでも。
でもあんまり細かいことは出来ないんですよ。

「横の建物の敷地内に転がしてくれればいい。モノによってはまた使うかもしれんからな」

ゴートさんがそう言うと、次の地点に誘導する

「今度はここだ」

広い通りに面した大通りだろう。大きな建物がいくつも倒壊している。

「こいつのせいで大きな荷物を運びこめなくてな。遠回りをして内街に荷入れを行っているんだが、遠回りすると半日くらい時間を余計に食うんだ」

なるほど。これも例の白い石がふんだんに使われている様子。
重機なんて概念がないから、これを手作業で壊すには時間も労力もかなりかかるだろう。
でもコレは持ち上げにくそうだ。少し体を大きくしよう。
巨大化!
うわー悲鳴がすっげえ。この世の終わりが来たみたいだ。
巨大化はあんまり使わない方がよさそうだね。うん。
元のサイズに戻って、少し壊して運びやすくしよう。
どっこいしょ、おおお重い!
ダメだ。もうちょい、小さくしよう。落としたりしたら怖い。
少し細かく・・・あ、人がいる。危ないよー。
念動で避難させる、ああ。また気絶ですか。
まあいいや、作業開始―。

どっかーん。

悲鳴。

べっきーん。

悲鳴。

ばっこーん。

悲鳴。

がっしゃーん。

悲鳴。

ぎゃーん。

しーん。

ああ、とうとう悲鳴も聞こえなくなってきた。無事避難完了ですか。そうですか。

両手で運べるサイズになったので、さっきの地点に持っていこう。
ああ、また石畳みに足跡が。
重力魔法は自分にしかかけられないから持ってる物は軽く出来ないしなあ。
物持ってる状態で下手に使うと、バランス崩れて倒れちゃうし。
不便だなあ。
ずっしんずっしん廃材を運んで外に置く。
ああ、また避難民がいる。
ええ、悲鳴でのお出迎えありがとうございます。
ああ、石投げないで!
わかってたけど凹むっ!
物理的には凹みませんが、精神的に凹みますよ!
あ、逃げて来た人とカチ合っちゃった。
ああ、今出ていくと石がぶつかりますよ!
障壁で守ろう。えいっ!

『カンカンカンカンカン』

障壁で石が止まった。ふう、この家族は被害がなさそうだ。
あ、石投げが止まった。
障壁を解除しよう、さあどうぞ逃げてください。オレ危険人物・・・あ、危険物ですから。
さて、続きをしましょうかね。
ゴートさんがニヤニヤこっちを見ている。
いやらしい!なんか魂胆わかりましたよ!
くう、だがこのビッグウェーブには乗るしかないようだ。
オレは昼夜問わず、先ほどの大通りの建物の撤去作業を繰り返すことになった。
結構重労働じゃないかっ!
どんだけ建物崩れてんだよ!ああ、崩したのオレだった。くすん。
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