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第八章 開催!ゴーレムフェスティバル!
第七十二話 開催!ゴーレムフェスティバル!
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「さあさあお立会い!本日のメインイベントッ!ゴーレム品評祭の開幕です!!」
「「「「おおおおー!!!!」」」
やってきました、ゴーレム品評祭です。
資金はがっぽり稼げましたので、当日まではオレはほとんど動かずに日々を過ごしていました。
セルジアと清蓮はアイ達と冒険者の真似事などをしていましたが、ゴートさんが大会に出るならその前に実力を公表させるのは良くないということでオレはあまり動きませんでした。
体が苔で覆われるほど突っ立ってられるオレには待つなんて朝飯前なんだぜ?朝飯いらんけど。
清蓮が受付をして、セルジアのゴーレムという形での出場です。思いのほか出場ゴーレムは少ないです。
今はティーラの街から移動して火山都市ガルナッシュに、その外れにある特設会場に来ております。
観客席にはかなりの人数が集まっています。歓声がうるさいです。
「今回も集まりました!総勢12体のゴーレム達です!皆さんに順にご紹介をさせて頂きます!」
声の拡張魔法を使って、街中に聞こえんばかりの声で人族の実況の女性が大声を張り上げている。
机の前に置いてある丸い石の輪っかに声を向けるとそれが増幅される様子。
「エントリーナンバー1番!前回大会優勝ゴーレム!シミュートの『大角』」
大歓声に押されて右腕に1本の太い角を付けた3mくらいの鋼鉄製のゴーレムが登場。
その横には屈強なドワーフが一人、手を上げて歓声に応えている。
「前回、前々回とその右腕につけた強力な角で並みいる強豪をすべて貫き破壊した最強の攻撃力を誇る『大角』です!8年前から大きく変わった部分は見受けられませんが、つまりそれだけ完成度が高いということでしょう!前人未踏の大会三連覇がかかっていますがそれだけに敵も多い!しかも今大会では驚きの二番人気!三度目の王者は厳しいか!!?」
4年に一度らしい。今年は三連覇がかかっているようだシミュートも鼻息が荒い。
漆黒一色に塗られた比較的小柄なゴーレムだが、その右腕の角は西洋騎士が馬上で扱っていたような円すい型の槍のような腕をしている。
「続いての入場はこちら!前回大会で惜しくも準優勝!レズンの『戦乙女(ヴァルキリー)』!!!」
続いて出ていたのは、華奢なイメージがある女性型のゴーレムだ。人間型というより、フォルムだけで言えば完全に人間だ。
横に立つゴーレムの主人も女性である。
「昨年、ゴーレム品評祭の常識を覆した最軽量にして最速のゴーレム!ヒット&アウェイの戦法は戦場に咲く一輪の花!『戦乙女』!このゴーレムは一般的な人間が装備する武具を装備してその戦力を増強させます!今年はどんな伝説級の武器を装備してくるのか楽しみです!」
戦乙女は純白の鎧に身を包み、同じく真っ白な太い剣を持って登場。
剣から禍々しい気配を感じる。人間じゃないから呪いの武器とか関係ないんだろうな。便利だ。や、真似はしたくないですけどね。
「続きまして今大会の大本命!最高の注目度にして最大の迫力度!!!!ゾルド兄弟作!『ビッグオーム』!!!!」
出て来たゴーレムはでかかった・・・。5mくらいあるだろう。しかも重厚だ。これは強そうだ。太く長い腕と足、胴体は少し小さめだが体も太いため異様な雰囲気をかもちだしている。
「ゾルド兄弟は前回大会を欠場、事実上の製作期間はなんと8年!通常のゴーレムの約4倍の期間をかけて作り上げました!まさに巨人!このゴーレムは大会前に岩亀を単独で破壊したことで知られております!その功績もあり今大会一番人気!大会規定サイズギリギリの重量とギリギリの全高で堂々の登場です!!!」
その巨大なゴーレムの足元にはニヤニヤと笑いながら二人のドワーフがそっくりな顔で周りを眺めていた。おお、シミュートさんが睨んでおりますな。
順々にゴーレムの紹介が終わると、最後はオレ達の番になった。
やばそうな3体が最初に来たが、残りは普通に戦闘型のゴーレムだったので割愛、美少女型メイドゴーレムとか美少年型ショタゴーレムとかじゃないと需要ないでしょ?
「最後の紹介になるのは!なんとなんと!海底の古代遺跡からの産出!時代も不明!性能も不明!当然製作者も不明な不気味なベールに包まれたゴーレム!セルジアの『シオ』!!」
オレ登場!
セルジアは何故かオレの肩の上に乗って登場だ。
「今大会唯一の海人族がマスターのゴーレムです!海人族のセルジアさんが海底遺跡で発掘したゴーレムだそうで、遺跡自体の年代は不明とのこと。前回大会で同じような経歴のゴーレムが人族に連れて参加し、大敗をしている為人気はいま一つですがどんな隠された能力があるかは不明です!今大会のダークホースとなるでしょう!!!」
おおう、オレ人気無いのか。ちょっとショック。
「まあ全口シオに賭けてるから人気無い方が何かといいさ」
賭け参加してたのかいな!
「オレ様だけじゃなくて清蓮にゴートとテイツォも賭けてるぜ?他にもグランフォール出身の人間とか海都出身の海人族がお前に賭けてるらしいな。みんなお前の正体をしゃべらないで賭けてる辺り意地汚い」
ああ、オレ『国崩し』だもんな。
「まあ賭けの方より、勝てるかどうかだよな」
それはやってみないとわかんないなー。いかんせんゴーレムと戦った事なんてないし。
「それでは全参加ゴーレムが出そろったところで、今回のゲストのご紹介です。今年も見に来てくれました。赤の眷属レベッカ=ダンケ様!」
「「「「「「おおおおおーーーーーーーーーーーー!!!」」」」」
「紹介に預かったレベッカなのだ!今年もなかなか粒揃いで楽しい大会になりそうなのだ!」
真っ黒いフリフリのゴスロリドレスを着た小さな女の子がそこにはいた。
「あれ?」
どうした?
「や、レベッカ・・・縮んだな」
え?
「まあ長い事生きてれば縮みもするか」
するの?!
「知らないけど」
あいつもお前と同じで人化魔法かなんかで、本来の姿があるとか?
「あいつは純然とした人間型だ」
サイズが変わるか、まあ眷属なら何でもありなんじゃねえの?お前なんでもありじゃん。
「それもそうだな!オレ様と同格なら何でもありだな!」
納得すんなよ。馬鹿にしてんだから。
「んだと!?」
おせえよ!
「今大会も優勝者には褒美として、望むものを一つ作ってあげるのだ!前回の優勝者の望みは金床でその前は炉を作ってやったのだ!武具でも良いのだ!」
その言葉に大会参加者達の目の色が変わる。
本職はドワーフの鍛冶屋である彼らは、自分の炉やハンマーなどをレベッカに作って貰いそれで作った武具をブランド化して売り出している。
神の眷属の作ったアイテムで製作した武具はそれだけで注目が集まり売れ行きも上がる。そうやって名声と金を生み出せる。そして金が入ればいい素材が手に入り、より上質な物も作り出せるようになる。ドワーフ達にとっては最高の褒美だ。
「今大会は面白いのも参加しているのだ!みんな日頃の成果をしっかりとレベッカに見せてくれなのだ!」
「「「おおおお!」」」
歓声に会場が震える、レベッカは視線をこちらに向けている。セルジアに気づいたか?
「それでは最後に大会のルールを説明いたします。まずはゴーレム対抗障害物競争です。コースはこちら」
思ったより長くないコースが大きな布に描かれて掲げられた。
この会場を抜けて、川まで行って・・・川の向こうの柵で・・・何あれ?なんか魔物が描いてあるけど?それを倒して戻ってきて終わり?
「ストーンフレイムガイガンを倒したら証拠となる体の一部を持ってこちらに戻って来てください」
あのイラストの魔物はストーンフレイムガイガンというらしい。イラストだと恐竜にしか見えないんですが?
「禁止事項は3つ。コースから外れる事とコース外へ攻撃すること、それとレベッカ=ダンケ作の武装を使用すること!」
レベッカ作の武器、クラーケンが使用不可って事か。まああの武器使ってもリヴァイアサン呼び出しちゃうくらいしか用途ないからこんなところで使ったら大惨事になるけどね。
「戻って来たゴーレムの数によって変わりますが、最後にトーナメント式のガチバトル!最後まで生き残ったゴーレムが優勝です!分かりましたか!分かりましたね!?ではでは早速各選手はスタート位置について下さい!マスターの皆さんは所定の位置まで下がって下さい!間もなくスタートです!!」
品評祭っていうか、うん。なんか運動会のノリだ。でも周りは随分とヒートアップしてるね。最後のガチバトルとかがどうなんだろうなあ。あのデカイのに勝てるのか?オレ。
「それでは!スターーーーート!!!!」
鼻息の荒い女性アナウンスの掛け声と共に、空に色とりどりの花火が上がった。
おお、昼間なのに太陽光で見えにくくならない!どんな火薬使ってんだ!
「各ゴーレムバラバラとスタートいたしました!遅い!流石ゴーレム!足が遅い!そんな中ぶっちぎりで先行したのは『戦乙女』その後に大きく遅れて『大角』『メタルマッチョ』『岩石大王』『パンツァーダンサー』と続きます!」
「ゴーレムっていう連中は足に筋肉がないのだ!走ったり飛んだり跳ねたりするのは工夫を凝らさないとなかなかできないのだ!」
「はいっ!毎年恒例の説明ありがとうございます!」
「なのだ!」
「そして未だにスタート地点から動かない『シオ』それと一歩進んだだけで動きが止まった『ビッグオーム』!!!どうした!!これはどういうことだ!マシントラブルか!?」
始まってた!花火に見惚れてたよ。
や、でももう1体動いてない奴いたんだね?
ビッグオームが一歩歩いただけでもその歩幅で2m近く進むのだが、振り向いてこちらを見ている・・・ように見える。
ぶっちゃけ顔が良く見えない!
「行け!ビックオーム!アーーークションッ!!!」
双子の兄だか弟だかが突然声をあげた。
その声を聞いたビッグオームはその長い腕を振り回すと、いきなりオレの頭を殴りつけて来た!
「いきなりのファイトだああああああああああああああああ!!!!!!!」
「「「「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」」」」」」」」
ありかそんなの!?オレは両手でその腕を防ぐと体が少し沈み込む。
重い一撃で足元の地面が割れた。
「観客もエキサイティング!最終戦で見られるはずのゴーレムバトルがいきなりの開幕!いきなりの開戦に会場の温度が急上昇!!!私も実況を忘れて見惚れてしまいそうです!!」
オレはビッグオームの腕を振り払うと、少し埋まった足を地面から出して一歩前に出る。
「シオも臨戦態勢!この展開を予測していたのか!?冷静に攻撃を防ぐとビッグオームを睨みつけている!これは血を見る戦いに!否!潤滑油をほとばしる戦いに期待が持てる!」
予測なんか出来るか!なんだこいつ!いきなり喧嘩売って来やがって!!こええよ!!
「ビッグオームが拳を作った!シオへと振り抜く!シオどうする!?シオも拳を作った!!これはいきなりの強度勝負となる!!」
『がぎいいいいいいいいいいいん!!!!』
「こここ・・・これはああああああ!!!!なんとシオの拳がビッグオームの拳を破壊!見事に粉砕!!ビッグオーム玉砕!!!この瞬間に観客から大落胆の溜息と大喝采が会場を包み込んだ!!!」
け、柔らかいじゃんか。や、オレが硬いのか?
「ビッグオームの拳が外れて・・・おおっと!拳の外れた手首の中に何か光って見える!何か仕込んでいたああああ??!!!」
マジで!?オレの体に大量の槍が降り注ぐ!!!
オレの体には刺さらないが、オレの体の周りに槍が大量に突き刺さる!
「硬い!シオ硬い!!槍が刺さらずシオの前に虚しく落下!!いや・・・これは・・・この槍は!?」
「あれは・・・あれは爆砕槍なのだ!」
オレの体の周りの槍、その柄尻に何かが括り付けられている。
瞬間、オレの体が大爆発に覆われた。
「へへ、いきなりこいつを使う羽目になるとはな。おい、ビッグオーム!もういいぞ!次のターゲットだ!後ろから順番に片付けてってやれ!」
「まだ敵は10機残ってるんだ!次の敵を片付けろ!」
爆炎が轟き、粉塵を大きく巻き上げる中そんな声が聞こえてくる。
「これは・・・まさかまさか!ゾルド兄弟はすべてのゴーレムを相手にする気か!!?」
「おうよ実況のねーちゃん!トーナメントじゃ全部のゴーレムと戦えないからな!!オレ達のビッグオームが最強だっていうところを全部のゴーレム倒して証明してやるのさ!」
「近くの敵から順番に倒していく予定なんだな!!」
「これは驚き!ゾルド兄弟はすべてのゴーレムを破壊する気だ!!!なんという剛毅!なんという自信!!!だが、実際に目の前で古代遺跡から産出されたシオが爆炎に包まれ破片も残らず・・・・」
グラビティーロケットパンチ!!!!!!!!!
「「「「なっ???!!」」」」
オレの拳骨がビッグオームの胴体を粉砕!
そして粉塵の中からオレ参上!!ちょっと気持ちいい!!!
「ななななななーーーーーーーーーんと!シオ無事です!!ヒビも入ってません!!どんな強度をしているんだ!!!しかも・・・しかも・・・・しーーーーかーーーーもーーーー!!!!!!!ビッグオームの胴体が真っ二つ!!!一撃の名のもとにビッグオームが吹き飛んで倒れこんでいく!!!!!!」
「シオを舐めんなよ?あいつは超が付くほど高性能だぜ!?」
「おっとーーーーーー!?いつの間にかシオのマスターのセルジアさんが実況と解説席に!!これは一つお話を伺わなければならないでしょう!」
「あれは、きっと合成板金?なのだ!50年ほど前に研究したことがあるのだ!」
「や、レベッカと違ってオレ様は専門外だから知らんけど・・・とりあえずシオは最強だぜ?シオ!遊んでないでとっととスタートしろ!!」
あ、うん。そうだね。出発します。
「シオ、ようやくスタートを切りました!なんでしょうこの理不尽な感じ!思えばスタート地点から一歩動いた程度で、優勝候補の一角を撃沈してしまっております」
おっと、危ない危ない。腕回収し忘れてた。いきなり腕無しになるところだったよ。
「シオは戻って自分の腕を拾っております。飛んでいくギミックはついているようですが戻ってくるギミックはついてないようですね。自分で拾って自分ではめてます。不便そうですね」
ほんと不便よねー。
「あの威力であの拳を飛ばせるのは十分驚異的なのだ!戻るギミックは・・・ちょっと思いつかないのだ!!」
残念!思いついたら是非教えて欲しい!っと、遊んでないで進もう。
まてまてー。
「「「「おおおおー!!!!」」」
やってきました、ゴーレム品評祭です。
資金はがっぽり稼げましたので、当日まではオレはほとんど動かずに日々を過ごしていました。
セルジアと清蓮はアイ達と冒険者の真似事などをしていましたが、ゴートさんが大会に出るならその前に実力を公表させるのは良くないということでオレはあまり動きませんでした。
体が苔で覆われるほど突っ立ってられるオレには待つなんて朝飯前なんだぜ?朝飯いらんけど。
清蓮が受付をして、セルジアのゴーレムという形での出場です。思いのほか出場ゴーレムは少ないです。
今はティーラの街から移動して火山都市ガルナッシュに、その外れにある特設会場に来ております。
観客席にはかなりの人数が集まっています。歓声がうるさいです。
「今回も集まりました!総勢12体のゴーレム達です!皆さんに順にご紹介をさせて頂きます!」
声の拡張魔法を使って、街中に聞こえんばかりの声で人族の実況の女性が大声を張り上げている。
机の前に置いてある丸い石の輪っかに声を向けるとそれが増幅される様子。
「エントリーナンバー1番!前回大会優勝ゴーレム!シミュートの『大角』」
大歓声に押されて右腕に1本の太い角を付けた3mくらいの鋼鉄製のゴーレムが登場。
その横には屈強なドワーフが一人、手を上げて歓声に応えている。
「前回、前々回とその右腕につけた強力な角で並みいる強豪をすべて貫き破壊した最強の攻撃力を誇る『大角』です!8年前から大きく変わった部分は見受けられませんが、つまりそれだけ完成度が高いということでしょう!前人未踏の大会三連覇がかかっていますがそれだけに敵も多い!しかも今大会では驚きの二番人気!三度目の王者は厳しいか!!?」
4年に一度らしい。今年は三連覇がかかっているようだシミュートも鼻息が荒い。
漆黒一色に塗られた比較的小柄なゴーレムだが、その右腕の角は西洋騎士が馬上で扱っていたような円すい型の槍のような腕をしている。
「続いての入場はこちら!前回大会で惜しくも準優勝!レズンの『戦乙女(ヴァルキリー)』!!!」
続いて出ていたのは、華奢なイメージがある女性型のゴーレムだ。人間型というより、フォルムだけで言えば完全に人間だ。
横に立つゴーレムの主人も女性である。
「昨年、ゴーレム品評祭の常識を覆した最軽量にして最速のゴーレム!ヒット&アウェイの戦法は戦場に咲く一輪の花!『戦乙女』!このゴーレムは一般的な人間が装備する武具を装備してその戦力を増強させます!今年はどんな伝説級の武器を装備してくるのか楽しみです!」
戦乙女は純白の鎧に身を包み、同じく真っ白な太い剣を持って登場。
剣から禍々しい気配を感じる。人間じゃないから呪いの武器とか関係ないんだろうな。便利だ。や、真似はしたくないですけどね。
「続きまして今大会の大本命!最高の注目度にして最大の迫力度!!!!ゾルド兄弟作!『ビッグオーム』!!!!」
出て来たゴーレムはでかかった・・・。5mくらいあるだろう。しかも重厚だ。これは強そうだ。太く長い腕と足、胴体は少し小さめだが体も太いため異様な雰囲気をかもちだしている。
「ゾルド兄弟は前回大会を欠場、事実上の製作期間はなんと8年!通常のゴーレムの約4倍の期間をかけて作り上げました!まさに巨人!このゴーレムは大会前に岩亀を単独で破壊したことで知られております!その功績もあり今大会一番人気!大会規定サイズギリギリの重量とギリギリの全高で堂々の登場です!!!」
その巨大なゴーレムの足元にはニヤニヤと笑いながら二人のドワーフがそっくりな顔で周りを眺めていた。おお、シミュートさんが睨んでおりますな。
順々にゴーレムの紹介が終わると、最後はオレ達の番になった。
やばそうな3体が最初に来たが、残りは普通に戦闘型のゴーレムだったので割愛、美少女型メイドゴーレムとか美少年型ショタゴーレムとかじゃないと需要ないでしょ?
「最後の紹介になるのは!なんとなんと!海底の古代遺跡からの産出!時代も不明!性能も不明!当然製作者も不明な不気味なベールに包まれたゴーレム!セルジアの『シオ』!!」
オレ登場!
セルジアは何故かオレの肩の上に乗って登場だ。
「今大会唯一の海人族がマスターのゴーレムです!海人族のセルジアさんが海底遺跡で発掘したゴーレムだそうで、遺跡自体の年代は不明とのこと。前回大会で同じような経歴のゴーレムが人族に連れて参加し、大敗をしている為人気はいま一つですがどんな隠された能力があるかは不明です!今大会のダークホースとなるでしょう!!!」
おおう、オレ人気無いのか。ちょっとショック。
「まあ全口シオに賭けてるから人気無い方が何かといいさ」
賭け参加してたのかいな!
「オレ様だけじゃなくて清蓮にゴートとテイツォも賭けてるぜ?他にもグランフォール出身の人間とか海都出身の海人族がお前に賭けてるらしいな。みんなお前の正体をしゃべらないで賭けてる辺り意地汚い」
ああ、オレ『国崩し』だもんな。
「まあ賭けの方より、勝てるかどうかだよな」
それはやってみないとわかんないなー。いかんせんゴーレムと戦った事なんてないし。
「それでは全参加ゴーレムが出そろったところで、今回のゲストのご紹介です。今年も見に来てくれました。赤の眷属レベッカ=ダンケ様!」
「「「「「「おおおおおーーーーーーーーーーーー!!!」」」」」
「紹介に預かったレベッカなのだ!今年もなかなか粒揃いで楽しい大会になりそうなのだ!」
真っ黒いフリフリのゴスロリドレスを着た小さな女の子がそこにはいた。
「あれ?」
どうした?
「や、レベッカ・・・縮んだな」
え?
「まあ長い事生きてれば縮みもするか」
するの?!
「知らないけど」
あいつもお前と同じで人化魔法かなんかで、本来の姿があるとか?
「あいつは純然とした人間型だ」
サイズが変わるか、まあ眷属なら何でもありなんじゃねえの?お前なんでもありじゃん。
「それもそうだな!オレ様と同格なら何でもありだな!」
納得すんなよ。馬鹿にしてんだから。
「んだと!?」
おせえよ!
「今大会も優勝者には褒美として、望むものを一つ作ってあげるのだ!前回の優勝者の望みは金床でその前は炉を作ってやったのだ!武具でも良いのだ!」
その言葉に大会参加者達の目の色が変わる。
本職はドワーフの鍛冶屋である彼らは、自分の炉やハンマーなどをレベッカに作って貰いそれで作った武具をブランド化して売り出している。
神の眷属の作ったアイテムで製作した武具はそれだけで注目が集まり売れ行きも上がる。そうやって名声と金を生み出せる。そして金が入ればいい素材が手に入り、より上質な物も作り出せるようになる。ドワーフ達にとっては最高の褒美だ。
「今大会は面白いのも参加しているのだ!みんな日頃の成果をしっかりとレベッカに見せてくれなのだ!」
「「「おおおお!」」」
歓声に会場が震える、レベッカは視線をこちらに向けている。セルジアに気づいたか?
「それでは最後に大会のルールを説明いたします。まずはゴーレム対抗障害物競争です。コースはこちら」
思ったより長くないコースが大きな布に描かれて掲げられた。
この会場を抜けて、川まで行って・・・川の向こうの柵で・・・何あれ?なんか魔物が描いてあるけど?それを倒して戻ってきて終わり?
「ストーンフレイムガイガンを倒したら証拠となる体の一部を持ってこちらに戻って来てください」
あのイラストの魔物はストーンフレイムガイガンというらしい。イラストだと恐竜にしか見えないんですが?
「禁止事項は3つ。コースから外れる事とコース外へ攻撃すること、それとレベッカ=ダンケ作の武装を使用すること!」
レベッカ作の武器、クラーケンが使用不可って事か。まああの武器使ってもリヴァイアサン呼び出しちゃうくらいしか用途ないからこんなところで使ったら大惨事になるけどね。
「戻って来たゴーレムの数によって変わりますが、最後にトーナメント式のガチバトル!最後まで生き残ったゴーレムが優勝です!分かりましたか!分かりましたね!?ではでは早速各選手はスタート位置について下さい!マスターの皆さんは所定の位置まで下がって下さい!間もなくスタートです!!」
品評祭っていうか、うん。なんか運動会のノリだ。でも周りは随分とヒートアップしてるね。最後のガチバトルとかがどうなんだろうなあ。あのデカイのに勝てるのか?オレ。
「それでは!スターーーーート!!!!」
鼻息の荒い女性アナウンスの掛け声と共に、空に色とりどりの花火が上がった。
おお、昼間なのに太陽光で見えにくくならない!どんな火薬使ってんだ!
「各ゴーレムバラバラとスタートいたしました!遅い!流石ゴーレム!足が遅い!そんな中ぶっちぎりで先行したのは『戦乙女』その後に大きく遅れて『大角』『メタルマッチョ』『岩石大王』『パンツァーダンサー』と続きます!」
「ゴーレムっていう連中は足に筋肉がないのだ!走ったり飛んだり跳ねたりするのは工夫を凝らさないとなかなかできないのだ!」
「はいっ!毎年恒例の説明ありがとうございます!」
「なのだ!」
「そして未だにスタート地点から動かない『シオ』それと一歩進んだだけで動きが止まった『ビッグオーム』!!!どうした!!これはどういうことだ!マシントラブルか!?」
始まってた!花火に見惚れてたよ。
や、でももう1体動いてない奴いたんだね?
ビッグオームが一歩歩いただけでもその歩幅で2m近く進むのだが、振り向いてこちらを見ている・・・ように見える。
ぶっちゃけ顔が良く見えない!
「行け!ビックオーム!アーーークションッ!!!」
双子の兄だか弟だかが突然声をあげた。
その声を聞いたビッグオームはその長い腕を振り回すと、いきなりオレの頭を殴りつけて来た!
「いきなりのファイトだああああああああああああああああ!!!!!!!」
「「「「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」」」」」」」」
ありかそんなの!?オレは両手でその腕を防ぐと体が少し沈み込む。
重い一撃で足元の地面が割れた。
「観客もエキサイティング!最終戦で見られるはずのゴーレムバトルがいきなりの開幕!いきなりの開戦に会場の温度が急上昇!!!私も実況を忘れて見惚れてしまいそうです!!」
オレはビッグオームの腕を振り払うと、少し埋まった足を地面から出して一歩前に出る。
「シオも臨戦態勢!この展開を予測していたのか!?冷静に攻撃を防ぐとビッグオームを睨みつけている!これは血を見る戦いに!否!潤滑油をほとばしる戦いに期待が持てる!」
予測なんか出来るか!なんだこいつ!いきなり喧嘩売って来やがって!!こええよ!!
「ビッグオームが拳を作った!シオへと振り抜く!シオどうする!?シオも拳を作った!!これはいきなりの強度勝負となる!!」
『がぎいいいいいいいいいいいん!!!!』
「こここ・・・これはああああああ!!!!なんとシオの拳がビッグオームの拳を破壊!見事に粉砕!!ビッグオーム玉砕!!!この瞬間に観客から大落胆の溜息と大喝采が会場を包み込んだ!!!」
け、柔らかいじゃんか。や、オレが硬いのか?
「ビッグオームの拳が外れて・・・おおっと!拳の外れた手首の中に何か光って見える!何か仕込んでいたああああ??!!!」
マジで!?オレの体に大量の槍が降り注ぐ!!!
オレの体には刺さらないが、オレの体の周りに槍が大量に突き刺さる!
「硬い!シオ硬い!!槍が刺さらずシオの前に虚しく落下!!いや・・・これは・・・この槍は!?」
「あれは・・・あれは爆砕槍なのだ!」
オレの体の周りの槍、その柄尻に何かが括り付けられている。
瞬間、オレの体が大爆発に覆われた。
「へへ、いきなりこいつを使う羽目になるとはな。おい、ビッグオーム!もういいぞ!次のターゲットだ!後ろから順番に片付けてってやれ!」
「まだ敵は10機残ってるんだ!次の敵を片付けろ!」
爆炎が轟き、粉塵を大きく巻き上げる中そんな声が聞こえてくる。
「これは・・・まさかまさか!ゾルド兄弟はすべてのゴーレムを相手にする気か!!?」
「おうよ実況のねーちゃん!トーナメントじゃ全部のゴーレムと戦えないからな!!オレ達のビッグオームが最強だっていうところを全部のゴーレム倒して証明してやるのさ!」
「近くの敵から順番に倒していく予定なんだな!!」
「これは驚き!ゾルド兄弟はすべてのゴーレムを破壊する気だ!!!なんという剛毅!なんという自信!!!だが、実際に目の前で古代遺跡から産出されたシオが爆炎に包まれ破片も残らず・・・・」
グラビティーロケットパンチ!!!!!!!!!
「「「「なっ???!!」」」」
オレの拳骨がビッグオームの胴体を粉砕!
そして粉塵の中からオレ参上!!ちょっと気持ちいい!!!
「ななななななーーーーーーーーーんと!シオ無事です!!ヒビも入ってません!!どんな強度をしているんだ!!!しかも・・・しかも・・・・しーーーーかーーーーもーーーー!!!!!!!ビッグオームの胴体が真っ二つ!!!一撃の名のもとにビッグオームが吹き飛んで倒れこんでいく!!!!!!」
「シオを舐めんなよ?あいつは超が付くほど高性能だぜ!?」
「おっとーーーーーー!?いつの間にかシオのマスターのセルジアさんが実況と解説席に!!これは一つお話を伺わなければならないでしょう!」
「あれは、きっと合成板金?なのだ!50年ほど前に研究したことがあるのだ!」
「や、レベッカと違ってオレ様は専門外だから知らんけど・・・とりあえずシオは最強だぜ?シオ!遊んでないでとっととスタートしろ!!」
あ、うん。そうだね。出発します。
「シオ、ようやくスタートを切りました!なんでしょうこの理不尽な感じ!思えばスタート地点から一歩動いた程度で、優勝候補の一角を撃沈してしまっております」
おっと、危ない危ない。腕回収し忘れてた。いきなり腕無しになるところだったよ。
「シオは戻って自分の腕を拾っております。飛んでいくギミックはついているようですが戻ってくるギミックはついてないようですね。自分で拾って自分ではめてます。不便そうですね」
ほんと不便よねー。
「あの威力であの拳を飛ばせるのは十分驚異的なのだ!戻るギミックは・・・ちょっと思いつかないのだ!!」
残念!思いついたら是非教えて欲しい!っと、遊んでないで進もう。
まてまてー。
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守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
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これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
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『召喚ニートの異世界草原記』
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出せるか分かりませんがやってみます。
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