97 / 115
幕間章 雷鯨セルジアのお仕事
雷鯨セルジアのお仕事③
しおりを挟む
シオは魔法の袋から『海槍クラーケン』を取り出すと、その切っ先を水につけて何やら魔力を練りだした。
『ありがたやありがたやありがたやありがたや』
や、亀よ。念話を切れ。
『じゃあ出すぞ。ほれ』
水面に巨大な魔法陣が浮き上がると、水が渦を巻く。
練り上げられた膨大な魔力が魔法陣から迸ると、青白い光と共にオレ様の求めた生き物が姿を現した。
「お初にお目にかかります、クラーケン様。その膨大な魔力に恐れ入ります、僭越ながら一族の代表たる我がご挨拶させて頂きます」
柔らかい真っ白な毛並みで水をはじいて、体長1メートル程のサイズのつぶらな瞳を持ったネズミが低く渋みのある声で挨拶をした。
「よ、お前が来たか。ゼイン」
「雷鯨様!クラーケン様とご一緒でしたか!世界の危機ですか!?この世の終わりですか!?」
「ちげーよ!なんでそうなるんだ!」
「では、とうとう全世界の海をその手中に収める準備が出来たのですか!このゼイン、否!我らがアクアウォンバット一族がその血と誇りを賭けて貴方様方と共に」
「ちげーって!ちょっとお前たちの知識が欲しかったんだよ!」
「は?またまたご冗談を。雷鯨様とクラーケン様が手を組めば、海どころかあらゆる陸地をもその手中に」
「収めねーから!いいから話を聞け!」
「おお、失礼いたしました。それで、クラーケン様。どのようなご用件で」
『呼んだのオレだけど、用があるのはそっちの鯨だぞ』
「なんと!雷鯨様の為にクラーケン様がご助力を!これは海の歴史が大きく変わりま」
「変わんねえよ!だから知恵を借りたいって言ってんだ!」
話が進まねえ!
「それでは・・・一体どのようなご用件で?」
「ようやく話が進められるな、実はこの湖でな」
オレ様は肩を落としながら亀から聞いた話をして、足りない部分を亀に付け加えた。
横で清蓮が嬉しそうにシオに通訳してたが、気にしない事にした。
「なるほど、簡単に言うとこの湖の生態系が崩れ始めているからなんとかしたいと」
「そういうこと」
『賢いネズミだなー』
「我らが一族は海の賢者を師事しております故。水生生物の危機は確かに雷鯨様としては見過ごせませんな」
オレ様は頷くと続きを促した。
「雷鯨様のおっしゃる通り、ソルトマイマイが良いでしょう。数はこの水中の魔力量ですと1万程度でよろしいかと。すぐに増えますし」
「あんま増えすぎるとまずくないか?」
「ソルトマイマイを駆除させる為に海老か蟹を入れればいいでしょう。他の生物の事を考えると小型の海老がよろしいですな。それなら魚達の餌にもなりますし」
「なるほどな!」
「こういった場合、この湖の捕食者の頂点の生き物に勝てない程度の連中が丁度良いです。ここの魚達の事を考えると、海老は少し多めに2万くらい欲しいですな。ここは暖かい気候のようですから、セラード大陸の戦場川から呼び出すのがよろしいかと」
『貝より多いんだ?』
「ソルトマイマイ1匹で海老達約20匹の腹が膨れます。それに2万出した海老もすぐにここの魚達に食われて半数くらいまで数が減るでしょう」
あれ?そんなに持ってきちゃってそっちの川は平気か?
戦場川のことは詳しくないからなー。
「ご心配しなくとも、あそこの川は流域範囲が広いですから100万程度の海老が減ったところで大した問題ではございませんよ。死体がありすぎて海老達も増えに増えてますから」
顔に出てたか。
「顔に出ておりました」
「うるせよ」
『お前はわかりやすいからなー』
シオにイラっとしたが、我慢だ。オレ様は大人鯨だからな。
「あとは、念のため大きめのリビングゼリーを1匹放出しておきましょうか。あやつがいればこいつらが定着しなくとも元々いた生物たちが絶滅することもなくなりますから」
「それだ!そうだよそうだよ!それを思い出せなかったんだよ!」
「これらが定着すれば水鳥達も増えて新たな生物がどこから運ばれてくるかもしれませんが、まあそれも自然の営みでしょう。百年も経てばこの湖も様変わりするかもしれませんけどね」
『とりあえず出せばいいのか?』
「おう!シオ頼む!」
『了解だ。量が多いから少し離れておけ。清蓮と亀はオレの上な』
「そ、それは申し訳ないといいますか」
「いいじゃねえか。ここに来る途中に運ばせようとしてたし」
「それはセルジア様が」
『まあまあ、早く乗る』
シオは清蓮を優しく持ち上げて肩に乗せる。亀は清蓮の手の中だ。
シオは再びクラーケンを水につけて魔力を練り上げていく。
先ほどよりも巨大な魔法陣が出来上がると、そこからドボドボとソルトマイマイが出るわ出るわ・・・・。
『きもいな』
「そうだな」
「海老を出すともっとすごい光景になりますよ」
『うへえ』
「オレ様もシオの上にいこ」
『残念だな、ネズミで定員オーバーだ』
「うわっ!ずるいぞゼイン!」
「申し訳御座いません、ですが召喚主様には逆らえませんから!」
「嬉しそうだなオイって、ちょっと待て!海老まだ出すんじゃ!ぎゃああああああああああああああ!」
この日オレ様の体は海老の波に飲まれる羽目になった。
くそっ、オレ様の素晴らしさを理解できない生き物なんて嫌いだ。
「よーおっちゃん!解決してきたぜ!」
「まじか!早いな!」
オレ様は漁師のおっちゃんに声をかけに戻ってきた。
漁師達人間も、湖の生態系の一つだ。オレ様が守ってやらなきゃならない時もある。
「とは言うものの、減った魚たちがいきなり増える訳じゃないけどな。1、2年は捕れる魚は減ったままだが大丈夫か?」
「そうか、そりゃあそうだよな。船から降りる連中はまだ出るかもしれんな」
「むしろその方が魚達が増えるチャンスと言えばチャンスけどな。あんたらも生きていく上で必要かも知れんが、魚達を捕り尽したら結局この湖は死んじまう」
「ははは、そんな事をしたら青月の雷鯨様の怒りを食らっちまう。オレ達もわきまえてるさ」
それは良かった。オレ様も世話した土地を滅ぼしに来ないで済むからな。
「それにここは鍛冶場の街だ、仕事はいくらでもある。家族を含めて食っていこうと思えばみんなで働けばいいさ、船さえ手放さなければいずれ湖に戻れるんだろ?」
「そういうことだ、実感がわくようになるには数か月かかるだろうが。その時には釣り糸でも垂らしてみてくれ」
「そうか・・・じゃあその時には冒険者ギルドで報酬を受け取ってくれ。受注はしておいたんだろ?」
あ?いや、オレ様冒険者じゃねえし。
「そいつは取り下げていいぜ?多分受け取らないだろうし」
「あ?」
「だって冒険者ギルド行かないといけないんだろ?面倒じゃん」
「面倒ってお前・・・」
「漁が出来なくなるんだ、金もいるだろ?お前らで使いな!」
「でもそれじゃあ」
「すぐに結果を出せる事をした訳じゃねーし?それに水生生物のトラブルはオレ様の仕事みたいなもんだしな!」
「仕事?やっぱ海人族はそういった管理も行ってるのか?」
「そんなところだ!じゃあな!」
「あ、おい・・・行っちまったな。何だったんだあいつは」
オレ様は颯爽と湖に戻ると、対岸まで向かって一気に泳いだ。
パンダ亀とアクアウォンバットのゼインのいる地点まで戻って、最後の仕上げをすることに。
「あれ?シオ達は?」
「今日の宿を取りに行かれました、そろそろ日の落ちる時間ですからね。宿が決まったら迎えに来られるそうです」
「そうか?じゃあお前も水からあがりな。仕上げの一発を落とすから」
「ええ、よろしくお願いいたします。海老達が魚の卵を食わない様にしっかり散らして下さい」
「わかってるよ。クラゲは、と」
オレ様はリビングゼリーを見据えると、片手を帯電させる。
「雷鯨の名のもとに!轟け雷音!落ちろ雷撃!」
別に叫ぶ必要もないけどな!やっぱ格好って大事じゃん!
オレ様の放った素敵電撃がリビングゼリーに直撃すると、そのリビングゼリーは粉々に霧散した。
「あとは勝手に食われて再生してを繰り返すでしょう。その先は、この湖とこの湖の生き物たちの力に任せるのがいいです」
『雷鯨様、有難うございました。これでこの湖は蘇りまする』
「おう!で、お前はどうする?ここに残るか?仲間のとこにいくか?」
『そうで御座いますね・・・やはり独りは寂しいですから』
「じゃあ用事が済んだら連れていってやるよ!」
『有難う御座います』
「いいってことよ!」
「そういえば、雷鯨様。お子様が生まれるそうで。おめでとうございます」
『おお!そうでありましたか!それはめでたいですね!』
え?何それ・・・聞いてねえけど。
「存じて無かったので?」
「そういえば、海都の一件やらで3年近く帰ってないや・・・」
「元々往復で1年近く掛かりますし仕方ないかと。しかし3年ですか?ずいぶん寄り道なされましたな。奥方様方はなんと言うか」
『いけませんね、雷鯨様。妊娠中の女性はナイーブですから』
マジかー、シオの終わったら速攻帰らないと行けなくなったな。
もうちょっと遊んでたかったんだけどなー。
『ありがたやありがたやありがたやありがたや』
や、亀よ。念話を切れ。
『じゃあ出すぞ。ほれ』
水面に巨大な魔法陣が浮き上がると、水が渦を巻く。
練り上げられた膨大な魔力が魔法陣から迸ると、青白い光と共にオレ様の求めた生き物が姿を現した。
「お初にお目にかかります、クラーケン様。その膨大な魔力に恐れ入ります、僭越ながら一族の代表たる我がご挨拶させて頂きます」
柔らかい真っ白な毛並みで水をはじいて、体長1メートル程のサイズのつぶらな瞳を持ったネズミが低く渋みのある声で挨拶をした。
「よ、お前が来たか。ゼイン」
「雷鯨様!クラーケン様とご一緒でしたか!世界の危機ですか!?この世の終わりですか!?」
「ちげーよ!なんでそうなるんだ!」
「では、とうとう全世界の海をその手中に収める準備が出来たのですか!このゼイン、否!我らがアクアウォンバット一族がその血と誇りを賭けて貴方様方と共に」
「ちげーって!ちょっとお前たちの知識が欲しかったんだよ!」
「は?またまたご冗談を。雷鯨様とクラーケン様が手を組めば、海どころかあらゆる陸地をもその手中に」
「収めねーから!いいから話を聞け!」
「おお、失礼いたしました。それで、クラーケン様。どのようなご用件で」
『呼んだのオレだけど、用があるのはそっちの鯨だぞ』
「なんと!雷鯨様の為にクラーケン様がご助力を!これは海の歴史が大きく変わりま」
「変わんねえよ!だから知恵を借りたいって言ってんだ!」
話が進まねえ!
「それでは・・・一体どのようなご用件で?」
「ようやく話が進められるな、実はこの湖でな」
オレ様は肩を落としながら亀から聞いた話をして、足りない部分を亀に付け加えた。
横で清蓮が嬉しそうにシオに通訳してたが、気にしない事にした。
「なるほど、簡単に言うとこの湖の生態系が崩れ始めているからなんとかしたいと」
「そういうこと」
『賢いネズミだなー』
「我らが一族は海の賢者を師事しております故。水生生物の危機は確かに雷鯨様としては見過ごせませんな」
オレ様は頷くと続きを促した。
「雷鯨様のおっしゃる通り、ソルトマイマイが良いでしょう。数はこの水中の魔力量ですと1万程度でよろしいかと。すぐに増えますし」
「あんま増えすぎるとまずくないか?」
「ソルトマイマイを駆除させる為に海老か蟹を入れればいいでしょう。他の生物の事を考えると小型の海老がよろしいですな。それなら魚達の餌にもなりますし」
「なるほどな!」
「こういった場合、この湖の捕食者の頂点の生き物に勝てない程度の連中が丁度良いです。ここの魚達の事を考えると、海老は少し多めに2万くらい欲しいですな。ここは暖かい気候のようですから、セラード大陸の戦場川から呼び出すのがよろしいかと」
『貝より多いんだ?』
「ソルトマイマイ1匹で海老達約20匹の腹が膨れます。それに2万出した海老もすぐにここの魚達に食われて半数くらいまで数が減るでしょう」
あれ?そんなに持ってきちゃってそっちの川は平気か?
戦場川のことは詳しくないからなー。
「ご心配しなくとも、あそこの川は流域範囲が広いですから100万程度の海老が減ったところで大した問題ではございませんよ。死体がありすぎて海老達も増えに増えてますから」
顔に出てたか。
「顔に出ておりました」
「うるせよ」
『お前はわかりやすいからなー』
シオにイラっとしたが、我慢だ。オレ様は大人鯨だからな。
「あとは、念のため大きめのリビングゼリーを1匹放出しておきましょうか。あやつがいればこいつらが定着しなくとも元々いた生物たちが絶滅することもなくなりますから」
「それだ!そうだよそうだよ!それを思い出せなかったんだよ!」
「これらが定着すれば水鳥達も増えて新たな生物がどこから運ばれてくるかもしれませんが、まあそれも自然の営みでしょう。百年も経てばこの湖も様変わりするかもしれませんけどね」
『とりあえず出せばいいのか?』
「おう!シオ頼む!」
『了解だ。量が多いから少し離れておけ。清蓮と亀はオレの上な』
「そ、それは申し訳ないといいますか」
「いいじゃねえか。ここに来る途中に運ばせようとしてたし」
「それはセルジア様が」
『まあまあ、早く乗る』
シオは清蓮を優しく持ち上げて肩に乗せる。亀は清蓮の手の中だ。
シオは再びクラーケンを水につけて魔力を練り上げていく。
先ほどよりも巨大な魔法陣が出来上がると、そこからドボドボとソルトマイマイが出るわ出るわ・・・・。
『きもいな』
「そうだな」
「海老を出すともっとすごい光景になりますよ」
『うへえ』
「オレ様もシオの上にいこ」
『残念だな、ネズミで定員オーバーだ』
「うわっ!ずるいぞゼイン!」
「申し訳御座いません、ですが召喚主様には逆らえませんから!」
「嬉しそうだなオイって、ちょっと待て!海老まだ出すんじゃ!ぎゃああああああああああああああ!」
この日オレ様の体は海老の波に飲まれる羽目になった。
くそっ、オレ様の素晴らしさを理解できない生き物なんて嫌いだ。
「よーおっちゃん!解決してきたぜ!」
「まじか!早いな!」
オレ様は漁師のおっちゃんに声をかけに戻ってきた。
漁師達人間も、湖の生態系の一つだ。オレ様が守ってやらなきゃならない時もある。
「とは言うものの、減った魚たちがいきなり増える訳じゃないけどな。1、2年は捕れる魚は減ったままだが大丈夫か?」
「そうか、そりゃあそうだよな。船から降りる連中はまだ出るかもしれんな」
「むしろその方が魚達が増えるチャンスと言えばチャンスけどな。あんたらも生きていく上で必要かも知れんが、魚達を捕り尽したら結局この湖は死んじまう」
「ははは、そんな事をしたら青月の雷鯨様の怒りを食らっちまう。オレ達もわきまえてるさ」
それは良かった。オレ様も世話した土地を滅ぼしに来ないで済むからな。
「それにここは鍛冶場の街だ、仕事はいくらでもある。家族を含めて食っていこうと思えばみんなで働けばいいさ、船さえ手放さなければいずれ湖に戻れるんだろ?」
「そういうことだ、実感がわくようになるには数か月かかるだろうが。その時には釣り糸でも垂らしてみてくれ」
「そうか・・・じゃあその時には冒険者ギルドで報酬を受け取ってくれ。受注はしておいたんだろ?」
あ?いや、オレ様冒険者じゃねえし。
「そいつは取り下げていいぜ?多分受け取らないだろうし」
「あ?」
「だって冒険者ギルド行かないといけないんだろ?面倒じゃん」
「面倒ってお前・・・」
「漁が出来なくなるんだ、金もいるだろ?お前らで使いな!」
「でもそれじゃあ」
「すぐに結果を出せる事をした訳じゃねーし?それに水生生物のトラブルはオレ様の仕事みたいなもんだしな!」
「仕事?やっぱ海人族はそういった管理も行ってるのか?」
「そんなところだ!じゃあな!」
「あ、おい・・・行っちまったな。何だったんだあいつは」
オレ様は颯爽と湖に戻ると、対岸まで向かって一気に泳いだ。
パンダ亀とアクアウォンバットのゼインのいる地点まで戻って、最後の仕上げをすることに。
「あれ?シオ達は?」
「今日の宿を取りに行かれました、そろそろ日の落ちる時間ですからね。宿が決まったら迎えに来られるそうです」
「そうか?じゃあお前も水からあがりな。仕上げの一発を落とすから」
「ええ、よろしくお願いいたします。海老達が魚の卵を食わない様にしっかり散らして下さい」
「わかってるよ。クラゲは、と」
オレ様はリビングゼリーを見据えると、片手を帯電させる。
「雷鯨の名のもとに!轟け雷音!落ちろ雷撃!」
別に叫ぶ必要もないけどな!やっぱ格好って大事じゃん!
オレ様の放った素敵電撃がリビングゼリーに直撃すると、そのリビングゼリーは粉々に霧散した。
「あとは勝手に食われて再生してを繰り返すでしょう。その先は、この湖とこの湖の生き物たちの力に任せるのがいいです」
『雷鯨様、有難うございました。これでこの湖は蘇りまする』
「おう!で、お前はどうする?ここに残るか?仲間のとこにいくか?」
『そうで御座いますね・・・やはり独りは寂しいですから』
「じゃあ用事が済んだら連れていってやるよ!」
『有難う御座います』
「いいってことよ!」
「そういえば、雷鯨様。お子様が生まれるそうで。おめでとうございます」
『おお!そうでありましたか!それはめでたいですね!』
え?何それ・・・聞いてねえけど。
「存じて無かったので?」
「そういえば、海都の一件やらで3年近く帰ってないや・・・」
「元々往復で1年近く掛かりますし仕方ないかと。しかし3年ですか?ずいぶん寄り道なされましたな。奥方様方はなんと言うか」
『いけませんね、雷鯨様。妊娠中の女性はナイーブですから』
マジかー、シオの終わったら速攻帰らないと行けなくなったな。
もうちょっと遊んでたかったんだけどなー。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
『召喚ニートの異世界草原記』
KAORUwithAI
ファンタジー
ゲーム三昧の毎日を送る元ニート、佐々木二郎。
ある夜、三度目のゲームオーバーで眠りに落ちた彼が目を覚ますと、そこは見たこともない広大な草原だった。
剣と魔法が当たり前に存在する世界。だが二郎には、そのどちらの才能もない。
――代わりに与えられていたのは、**「自分が見た・聞いた・触れたことのあるものなら“召喚”できる」**という不思議な能力だった。
面倒なことはしたくない、楽をして生きたい。
そんな彼が、偶然出会ったのは――痩せた辺境・アセトン村でひとり生きる少女、レン。
「逃げて!」と叫ぶ彼女を前に、逃げようとした二郎の足は動かなかった。
昔の記憶が疼く。いじめられていたあの日、助けを求める自分を誰も救ってくれなかったあの光景。
……だから、今度は俺が――。
現代の知恵と召喚の力を武器に、ただの元ニートが異世界を駆け抜ける。
少女との出会いが、二郎を“召喚者”へと変えていく。
引きこもりの俺が、異世界で誰かを救う物語が始まる。
※こんな物も召喚して欲しいなって
言うのがあればリクエストして下さい。
出せるか分かりませんがやってみます。
莫大な遺産を相続したら異世界でスローライフを楽しむ
翔千
ファンタジー
小鳥遊 紅音は働く28歳OL
十八歳の時に両親を事故で亡くし、引き取り手がなく天涯孤独に。
高校卒業後就職し、仕事に明け暮れる日々。
そんなある日、1人の弁護士が紅音の元を訪ねて来た。
要件は、紅音の母方の曾祖叔父が亡くなったと言うものだった。
曾祖叔父は若い頃に単身外国で会社を立ち上げ生涯独身を貫いき、血縁者が紅音だけだと知り、曾祖叔父の遺産を一部を紅音に譲ると遺言を遺した。
その額なんと、50億円。
あまりの巨額に驚くがなんとか手続きを終える事が出来たが、巨額な遺産の事を何処からか聞きつけ、金の無心に来る輩が次々に紅音の元を訪れ、疲弊した紅音は、誰も知らない土地で一人暮らしをすると決意。
だが、引っ越しを決めた直後、突然、異世界に召喚されてしまった。
だが、持っていた遺産はそのまま異世界でも使えたので、遺産を使って、スローライフを楽しむことにしました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる