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江戸に舞うのは月の光
鬼夜月
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『えーっと、じゃぁ、次は鬼夜月の力について説明するねっ☆』
『はっきり言っちゃうと
鬼夜月は鬼狂いと同じような力なんだよね!
だから、1週間に一時間程度はこの森にきて浄化しないと夜叉も鬼狂いになっちゃうかも☆』
効果音をつけるなら「きゅるるん☆」という感じで神様はクルクル回りながら言った
「いや、同じ力なんですか?!」
『毒をもって毒を制すってゆーじゃん?』
いや、あぶなすぎるんですけど…
名案でしょ?みたいな顔して
こっちをみないでください……
ともかく、私の家はこの森になりそうだ…。
鬼狂いなんてよくわからないものになりたくないしな…。
『ともかく、鬼夜月つかってみたら?』
なんの説明もなく、そんなこと言われても……
「使うってどーすれば…」
『んー…。それは、僕じゃなくて
君の方がよく知ってると思うよ?』
「………」
………なにもできずに押し黙った時、自分の中で歌が響いたような気がした
誰かが歌ってる……?
私は導かれるように、その歌を口にだした
「~♪…」
きこえる…
さみしそうな、でも優しい声が私の中から
"ひとりに…しないで"
優しい歌の途中で、子供のこえのようなものがきこえた。
「…え?」
その声は唐突に消えてしまった
「…い、いまのは…?」
声が消えた瞬間、私の身体に異変が起き始めた
身体が……あつい…
まるで全身に火がついているかのような
地獄の業火に焼かれているかのようだった
それなのに心は月夜のように静まり返っていた
『おめでとう夜叉。それが君の力だよ。』
神様はなんともいえない笑みを浮かべて、私をみていた。
嬉しそうな、でもさみしそうな
みたこともないような顔をしていた
視線を自分に戻すと、
右手には見たことも無い刀が握られていた
月の光で、鈍く紅に光る刀
これが、鬼の力
『問題はないみたいだね。今の君は鬼の姫そのものだ』
「………鬼か」
軽くなった身体で近くにあった湖まで歩く。
水面を覗き込むと、白髪に隻眼。そして、鬼の特徴である角と牙が生えた幼い少女がいた。
右手には、やはり先ほどと変わらない妖しさを纏った刀があった
刀を握る自分の爪は、鋭く尖っていてどんなものでも壊せそうな気がした
不思議と驚く事はなかった。ただ自分が本来の姿に戻っただけなのだと、そんな気がした。
「……戻れ」
鬼夜月を解き、深く息をはく
『その力、君が正しく使うことを祈ってるよ』
後ろから、神様の声がきこえた
力か……。
“僕をひとりにしないで…”
ふと、さっきの誰かの声が蘇った
聞いたことはないはずなのに、なぜかとても懐かしい感じがした
……誰だったんだろう
私が黙り込んだのをみていた神様は突然、
私の目の前に飛んできた
『じゃぁ、これから鬼狂いを調べるために紅月軍ってところに潜入してもらうよっ☆』
「紅月軍……?」
……いやはじめてきいたけど、そこどこですか。
『はっきり言っちゃうと
鬼夜月は鬼狂いと同じような力なんだよね!
だから、1週間に一時間程度はこの森にきて浄化しないと夜叉も鬼狂いになっちゃうかも☆』
効果音をつけるなら「きゅるるん☆」という感じで神様はクルクル回りながら言った
「いや、同じ力なんですか?!」
『毒をもって毒を制すってゆーじゃん?』
いや、あぶなすぎるんですけど…
名案でしょ?みたいな顔して
こっちをみないでください……
ともかく、私の家はこの森になりそうだ…。
鬼狂いなんてよくわからないものになりたくないしな…。
『ともかく、鬼夜月つかってみたら?』
なんの説明もなく、そんなこと言われても……
「使うってどーすれば…」
『んー…。それは、僕じゃなくて
君の方がよく知ってると思うよ?』
「………」
………なにもできずに押し黙った時、自分の中で歌が響いたような気がした
誰かが歌ってる……?
私は導かれるように、その歌を口にだした
「~♪…」
きこえる…
さみしそうな、でも優しい声が私の中から
"ひとりに…しないで"
優しい歌の途中で、子供のこえのようなものがきこえた。
「…え?」
その声は唐突に消えてしまった
「…い、いまのは…?」
声が消えた瞬間、私の身体に異変が起き始めた
身体が……あつい…
まるで全身に火がついているかのような
地獄の業火に焼かれているかのようだった
それなのに心は月夜のように静まり返っていた
『おめでとう夜叉。それが君の力だよ。』
神様はなんともいえない笑みを浮かべて、私をみていた。
嬉しそうな、でもさみしそうな
みたこともないような顔をしていた
視線を自分に戻すと、
右手には見たことも無い刀が握られていた
月の光で、鈍く紅に光る刀
これが、鬼の力
『問題はないみたいだね。今の君は鬼の姫そのものだ』
「………鬼か」
軽くなった身体で近くにあった湖まで歩く。
水面を覗き込むと、白髪に隻眼。そして、鬼の特徴である角と牙が生えた幼い少女がいた。
右手には、やはり先ほどと変わらない妖しさを纏った刀があった
刀を握る自分の爪は、鋭く尖っていてどんなものでも壊せそうな気がした
不思議と驚く事はなかった。ただ自分が本来の姿に戻っただけなのだと、そんな気がした。
「……戻れ」
鬼夜月を解き、深く息をはく
『その力、君が正しく使うことを祈ってるよ』
後ろから、神様の声がきこえた
力か……。
“僕をひとりにしないで…”
ふと、さっきの誰かの声が蘇った
聞いたことはないはずなのに、なぜかとても懐かしい感じがした
……誰だったんだろう
私が黙り込んだのをみていた神様は突然、
私の目の前に飛んできた
『じゃぁ、これから鬼狂いを調べるために紅月軍ってところに潜入してもらうよっ☆』
「紅月軍……?」
……いやはじめてきいたけど、そこどこですか。
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