110 / 138
舞が壊れた日10
しおりを挟む
戸事はいけしゃあしゃあとのたまう、意趣返しの意味もあった。
しかし、依然として現物は手の中にあり、パイナップルには金属の楊枝が刺さったままだ。ピンのようにも見えるがパイナップルにはピンなど刺さっていないので楊枝に間違いない。
おおよそ食品に似つかわしくない色合いのそれを戸事はしっかりと握る。楊枝を抜いて数秒後にはボン、となるため、取り扱いには慎重にならざるを得ない。
しかし、
「……課長、お願いします」
「俺っ!?」
戸事はピンも抜かず、新堂に手渡していた。理由は単純に、暴れる怪物の懐まで行って投げつけるだけの身体能力がないこと、そして、
「それ作るのに体力というか精神力というか、とにかくすごい疲れるんです。他に頼める人もいないですからよろしくお願いします」
その言葉通り、戸事の足は震えだし、今にも倒れそう。背中から舞が支えているからどうにか立っていられるのであって、気を抜くと意識まで持っていかれそうになっていた。
受け取った新堂は手の中の凶器を見つめる。たったひとつ、乾坤一擲にしてもいささか頼りない。が、男新堂 功、やらねばならぬならやるしかないのだった。
標的を見れば元気に腕を振り回している。子蟻を潰すことに必死になる稚児のようであり、モグラ叩きに勤しむ学生のようでもある。土煙は火災現場程に高く広く舞い散り、危険がいっぱいであると生理的嫌悪感が襲いかかるようでもあった。
しかし、行く。新堂は走る。
ちょうどグラウンド中央で鎮座するでかい肉は見上げるほどに高く、日が重なって影になればその恐ろしさは倍増すると言ってもいい。そんななか、荒れ狂う砂嵐に揉まれても5分以上戦い続ける部下がいる。その事実だけで留まる理由はなくなっていた。
本音を言うなら誰か代わってくれと、泣きそうな程顔に皺を寄せ、グラウンドへと向かう。矢のように、という訳には行かないが、ものの10数秒で怪物の射程圏内へとたどり着いてしまった。ここから先は命の保証がないとも言う。
「どこ狙えばいい!?」
風に身を煽られながら新堂は叫ぶ。誰に向けたものか、本人ですら分からず、とにかく誰かの答えを待っていた。
「頭だ、そこが硬い」
返答は予想外のところから現れた。野太い男性の声は主を霞の中に残し姿は見えない。方向はひときわ砂の霧が濃いところから来ており、激戦の様子を想像させた。
しかし、よく見えるものだ。敵も味方も。
巻き込まれればホワイトアウト、自分の立ち位置さえ見失いそうな中、新堂は手にした凶器のピンを抜く。起爆までのタイミングを計り、1拍置いて下から持ち上げるように放り投げる。
緩やかな山なりを描いて空へと吸い込まれていくパイナップル。それは化け物の眼前を通り過ぎてもなお上に上って行ってしまい、やらかしたと見ていた職員達の悲観の声が聞こえるようで、やや狙いから外れたところで花開いた。
パイナップル、いや手榴弾とは起爆するとどうなるのだろうか。おおよその人は轟音と爆炎を想像し、その威力を物語る風を感じることだろう。しかし戸事の作った手榴弾は違っていた。
音もなく光もなく、風すらもない。あるのはただ漆黒、沈みかけた日の光をも吸い込む闇が、まるで気球のように空を覆っていた。
何が起きたのか正しく判断する前に闇はしぼみ、点となって霧散する。残ったのはしつこい土埃と上半分を削り取られた怪物の姿だった。
「……やばくね?」
投げた本人が言うなと怒られそうだが投げた本人すらよく分かっていないのだから仕方がない。
ブラックホールとでも言えばいいのか、音も光さえも吸い込んだ黒点は冗談のように姿形を消し、今ではその存在を詳細に思い出すことすら難しくなっていた。それほど一瞬の出来事であり、降ってきた残滓が新堂の頭に当たる。
「いたっ……ん?」
くるくると回転しながら頭の上で1回弾み、新堂の手の中に納まったのは赤い石。それが何なのかすぐには理解出来ても心象としては触れにくく、たいそう嫌な顔をしながらポケットにしまう。
砂の霧が晴れてきた。元凶が居なくなったのだから当然であり、しかし胸部より下は活動を止めてもまだ残っている。巨大な残骸の処理に原因の追及、異変に気づいた周囲やマスコミへの説明と、冷静になれば見えてくるものもある。どれも見たくもないものではあるが、やらないという訳にはいかないのだ。
憂鬱に肩を落とした新堂は、とりあえず煙草を吸う。厄介事も含めて手榴弾が全部吸い込んでくれたらと、空を見上げていた。
夕暮れ、日も落ちて夜の帳が近づいていた。
ダンジョンワーカーの職員たちが荒れたグラウンドをせっせと整備する中、狂島は小部屋で一人その風景を眺めていた。
プルルと携帯がなる。淀みない動きで耳に当て、
「はい、えぇ……こちらの問題は片付きました」
感情の乗らない声で話す。
相手の声を聞きながら何度か頷き、
「分かっています。影響は社内で留めますので。まだ人類は社会から逸脱した存在になってはいけないのですから」
しかし、依然として現物は手の中にあり、パイナップルには金属の楊枝が刺さったままだ。ピンのようにも見えるがパイナップルにはピンなど刺さっていないので楊枝に間違いない。
おおよそ食品に似つかわしくない色合いのそれを戸事はしっかりと握る。楊枝を抜いて数秒後にはボン、となるため、取り扱いには慎重にならざるを得ない。
しかし、
「……課長、お願いします」
「俺っ!?」
戸事はピンも抜かず、新堂に手渡していた。理由は単純に、暴れる怪物の懐まで行って投げつけるだけの身体能力がないこと、そして、
「それ作るのに体力というか精神力というか、とにかくすごい疲れるんです。他に頼める人もいないですからよろしくお願いします」
その言葉通り、戸事の足は震えだし、今にも倒れそう。背中から舞が支えているからどうにか立っていられるのであって、気を抜くと意識まで持っていかれそうになっていた。
受け取った新堂は手の中の凶器を見つめる。たったひとつ、乾坤一擲にしてもいささか頼りない。が、男新堂 功、やらねばならぬならやるしかないのだった。
標的を見れば元気に腕を振り回している。子蟻を潰すことに必死になる稚児のようであり、モグラ叩きに勤しむ学生のようでもある。土煙は火災現場程に高く広く舞い散り、危険がいっぱいであると生理的嫌悪感が襲いかかるようでもあった。
しかし、行く。新堂は走る。
ちょうどグラウンド中央で鎮座するでかい肉は見上げるほどに高く、日が重なって影になればその恐ろしさは倍増すると言ってもいい。そんななか、荒れ狂う砂嵐に揉まれても5分以上戦い続ける部下がいる。その事実だけで留まる理由はなくなっていた。
本音を言うなら誰か代わってくれと、泣きそうな程顔に皺を寄せ、グラウンドへと向かう。矢のように、という訳には行かないが、ものの10数秒で怪物の射程圏内へとたどり着いてしまった。ここから先は命の保証がないとも言う。
「どこ狙えばいい!?」
風に身を煽られながら新堂は叫ぶ。誰に向けたものか、本人ですら分からず、とにかく誰かの答えを待っていた。
「頭だ、そこが硬い」
返答は予想外のところから現れた。野太い男性の声は主を霞の中に残し姿は見えない。方向はひときわ砂の霧が濃いところから来ており、激戦の様子を想像させた。
しかし、よく見えるものだ。敵も味方も。
巻き込まれればホワイトアウト、自分の立ち位置さえ見失いそうな中、新堂は手にした凶器のピンを抜く。起爆までのタイミングを計り、1拍置いて下から持ち上げるように放り投げる。
緩やかな山なりを描いて空へと吸い込まれていくパイナップル。それは化け物の眼前を通り過ぎてもなお上に上って行ってしまい、やらかしたと見ていた職員達の悲観の声が聞こえるようで、やや狙いから外れたところで花開いた。
パイナップル、いや手榴弾とは起爆するとどうなるのだろうか。おおよその人は轟音と爆炎を想像し、その威力を物語る風を感じることだろう。しかし戸事の作った手榴弾は違っていた。
音もなく光もなく、風すらもない。あるのはただ漆黒、沈みかけた日の光をも吸い込む闇が、まるで気球のように空を覆っていた。
何が起きたのか正しく判断する前に闇はしぼみ、点となって霧散する。残ったのはしつこい土埃と上半分を削り取られた怪物の姿だった。
「……やばくね?」
投げた本人が言うなと怒られそうだが投げた本人すらよく分かっていないのだから仕方がない。
ブラックホールとでも言えばいいのか、音も光さえも吸い込んだ黒点は冗談のように姿形を消し、今ではその存在を詳細に思い出すことすら難しくなっていた。それほど一瞬の出来事であり、降ってきた残滓が新堂の頭に当たる。
「いたっ……ん?」
くるくると回転しながら頭の上で1回弾み、新堂の手の中に納まったのは赤い石。それが何なのかすぐには理解出来ても心象としては触れにくく、たいそう嫌な顔をしながらポケットにしまう。
砂の霧が晴れてきた。元凶が居なくなったのだから当然であり、しかし胸部より下は活動を止めてもまだ残っている。巨大な残骸の処理に原因の追及、異変に気づいた周囲やマスコミへの説明と、冷静になれば見えてくるものもある。どれも見たくもないものではあるが、やらないという訳にはいかないのだ。
憂鬱に肩を落とした新堂は、とりあえず煙草を吸う。厄介事も含めて手榴弾が全部吸い込んでくれたらと、空を見上げていた。
夕暮れ、日も落ちて夜の帳が近づいていた。
ダンジョンワーカーの職員たちが荒れたグラウンドをせっせと整備する中、狂島は小部屋で一人その風景を眺めていた。
プルルと携帯がなる。淀みない動きで耳に当て、
「はい、えぇ……こちらの問題は片付きました」
感情の乗らない声で話す。
相手の声を聞きながら何度か頷き、
「分かっています。影響は社内で留めますので。まだ人類は社会から逸脱した存在になってはいけないのですから」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ト・カ・リ・ナ〜時を止めるアイテムを手にしたら気になる彼女と距離が近くなった件〜
遊馬友仁
青春
高校二年生の坂井夏生(さかいなつき)は、十七歳の誕生日に、亡くなった祖父からの贈り物だという不思議な木製のオカリナを譲り受ける。試しに自室で息を吹き込むと、周囲のヒトやモノがすべて動きを止めてしまった!
木製細工の能力に不安を感じながらも、夏生は、その能力の使い途を思いつく……。
「そうだ!教室の前の席に座っている、いつも、マスクを外さない小嶋夏海(こじまなつみ)の素顔を見てやろう」
そうして、自身のアイデアを実行に映した夏生であったがーーーーーー。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について
沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。
かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。
しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。
現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。
その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。
「今日から私、あなたのメイドになります!」
なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!?
謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける!
カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!
【完結】『80年を超越した恋~令和の世で再会した元特攻隊員の自衛官と元女子挺身隊の祖母を持つ女の子のシンクロニシティラブストーリー』
M‐赤井翼
現代文学
赤井です。今回は「恋愛小説」です(笑)。
舞台は令和7年と昭和20年の陸軍航空隊の特攻部隊の宿舎「赤糸旅館」です。
80年の時を経て2つの恋愛を描いていきます。
「特攻隊」という「難しい題材」を扱いますので、かなり真面目に資料集めをして制作しました。
「第20振武隊」という実在する部隊が出てきますが、基本的に事実に基づいた背景を活かした「フィクション」作品と思ってお読みください。
日本を護ってくれた「先人」に尊敬の念をもって書きましたので、ほとんどおふざけは有りません。
過去、一番真面目に書いた作品となりました。
ラストは結構ややこしいので前半からの「フラグ」を拾いながら読んでいただくと楽しんでもらえると思います。
全39チャプターですので最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
それでは「よろひこー」!
(⋈◍>◡<◍)。✧💖
追伸
まあ、堅苦しく読んで下さいとは言いませんがいつもと違って、ちょっと気持ちを引き締めて読んでもらいたいです。合掌。
(。-人-。)
(更新終了) 採集家少女は採集家の地位を向上させたい ~公開予定のない無双動画でバズりましたが、好都合なのでこのまま配信を続けます~
にがりの少なかった豆腐
ファンタジー
突然世界中にダンジョンが現れた。
人々はその存在に恐怖を覚えながらも、その未知なる存在に夢を馳せた。
それからおよそ20年。
ダンジョンという存在は完全にとは言わないものの、早い速度で世界に馴染んでいった。
ダンジョンに関する法律が生まれ、企業が生まれ、ダンジョンを探索することを生業にする者も多く生まれた。
そんな中、ダンジョンの中で獲れる素材を集めることを生業として生活する少女の存在があった。
ダンジョンにかかわる職業の中で花形なのは探求者(シーカー)。ダンジョンの最奥を目指し、日々ダンジョンに住まうモンスターと戦いを繰り広げている存在だ。
次点は、技術者(メイカー)。ダンジョンから持ち出された素材を使い、新たな道具や生活に使える便利なものを作り出す存在。
そして一番目立たない存在である、採集者(コレクター)。
ダンジョンに存在する素材を拾い集め、時にはモンスターから採取する存在。正直、見た目が地味で功績としても目立たない存在のため、あまり日の目を見ない。しかし、ダンジョン探索には欠かせない縁の下の力持ち的存在。
採集者はなくてはならない存在ではある。しかし、探求者のように表立てって輝かしい功績が生まれるのは珍しく、技術者のように人々に影響のある仕事でもない。そんな採集者はあまりいいイメージを持たれることはなかった。
しかし、少女はそんな状況を不満に思いつつも、己の気の赴くままにダンジョンの素材を集め続ける。
そんな感じで活動していた少女だったが、ギルドからの依頼で不穏な動きをしている探求者とダンジョンに潜ることに。
そして何かあったときに証拠になるように事前に非公開設定でこっそりと動画を撮り始めて。
しかし、その配信をする際に設定を失敗していて、通常公開になっていた。
そんなこともつゆ知らず、悪質探求者たちにモンスターを擦り付けられてしまう。
本来であれば絶望的な状況なのだが、少女は動揺することもあせるようなこともなく迫りくるモンスターと対峙した。
そうして始まった少女による蹂躙劇。
明らかに見た目の年齢に見合わない解体技術に阿鼻叫喚のコメントと、ただの作り物だと断定しアンチ化したコメント、純粋に好意的なコメントであふれかえる配信画面。
こうして少女によって、世間の採取家の認識が塗り替えられていく、ような、ないような……
※カクヨムにて先行公開しています。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる