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11話 バット取り上げるの?
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「もう使わせてはダメって……なに、インチキだからってこと?」
実際問題、みんなは自分の努力や実力で頑張ってる中、それとは関係ない力でダイキチは結果だしてるわけだもんね。
インチキみたいなものだよね。
これは取り上げるのよくわかるよ。
「いや、スポーツマンシップとかはよくわからないけど、単純にちょっと問題が起きると思うんだ」
「問題?」
あたしが聞くと、小田くんは首を縦に振る。
「悪玉って言ってね……その縁起の良さを利用して、私利私欲で使うと……」
「しりしよく……?」
「まあ、自分勝手とか悪い事に使う感じでいいよ」
なるほど。
「そういった事に使うと妖精に邪悪な心が生まれたり、悪い影響が起きたりするかもしれないんだ」
「悪い影響……?」
「縁起の良いものとは逆に、呪われた物に変わっちゃうかもしれないんだ」
の、呪い!?
「縁起の良いものとは逆に、呪いの人形とかあるでしょ? それらも幽霊とかとは限らない、悪玉となった妖精の可能性もあるんだよ」
うそ!
妖精がついたモノは、みんな縁起の良い物とは限らないってこと!?
「今は縁起が良いからって人のせいで善にも悪にもなるかもしれない。あのバットはその前兆、つまりは悪玉になりそうな気配を感じるんだ」
「じゃ、じゃあ早く取り上げないと!」
あたしと小田くんは急いでダイキチの元に向かう。
あいつは試合の勝利に浮かれて、まだベンチでチームメイトとペチャクチャと話してるみたいだった。
帰ってなくてよかったよ。
「ダイキチ~!」
あたしが大声で呼びかけると……
「ダイキチ~彼女が来たぜ!」
……は?
チームメイトがそうやって茶化してきた。
「よせよ~。こんな平凡女より、おれは美人がいいっての~」
ダイキチの奴はケラケラ笑ってる……
だ、れ、が、お前なんか!
とりあえずパンチ一発ぶつけて否定してやろうかと思ったんだけど、一目散に小田くんがダイキチの目の前に立つ。
ダイキチはなんか気にくわないと言いたげに、ぶすくれた表情。
「んだよ」
「そのバット、もう使わないほうがいい」
「……あ?」
ダイキチの奴は立ち上がると、小田くんの服をつかんでにらむ。
お、おい! ケンカはやめろ!
あたしは無言でダイキチの手を離させようとするけど、びくともしない……!
「急になめた事言うなよお前、ナミコと最近つるみやがってムカつくヤロウだ!」
なんでそこであたしの名前が出てくんだよ! 関係ないだろ!
いいから離れ……
「ギャン!」
ダイキチが腕をつかんでるあたしをうっとおしいとでも思ったか、あたしを軽く押してきた!
そのせいであたしはかわいげのない声をあげるとともに、地面に倒れた!
いったあい!
びええ……すりむいちゃった……
「あ、ナミコだい……」
「エミコさん!」
ダイキチの言葉をさえぎって、小田くんは持ってたらしいバンソーコーをあたしにくれた。
「ちゃんと消毒してから付けてね」
「うん、ありがとう……」
小田くん優しい~。
「このヤロウ、点数稼ぎか!」
「ちょっと手当てとかしなきゃだから、この話しはまた今度。とりあえず、バットに頼るのはやめたほうがいいよ大内くん」
「ざけんな!」
危ない小田くん! ダイキチのヤツ、なぐりかかって……
『ノブナガに何する気だ!』
すると、小田くんのバックに隠れてたフデコが、ミサイルのように飛び出し、ダイキチのおでこに突撃!
「がっ……」
その一撃でダイキチはノックダウン。ブザマに倒れたよ。
「ダイキチ~!? どうした!?」
チームメイト達が駆け寄るけど、気絶してるよ。
ざまあみろ坊主頭!
『ふん!』
フデコは腕を組んでぷんすかしてる。
……あれ? 他のみんなはフデコが見えてない? こんなあからさまに妖精が宙に浮いてるのに、誰もフデコに反応しないし……
「前にも言ったけど、友だちの僕、そして例外的に見えるようにしてくれてるエミコさん以外は見えないから」
あ、そっか。じゃあダイキチはいきなり倒れたように見えたのかな?
「おいおい大丈夫かよダイキチ!」
「熱中症かなんかでしょ」
と、あたしは言って、小田くんと共にこの場を後にした。
♢
「う~んダイキチのヤツ、あの様子だとバット手放すとは思えないね」
少し離れた公園のベンチで、あたしと小田くんは相談中。
「手放すことはないよ。ただ試合で使わなければいいだけ」
「それも難しいでしょ」
「後で彼の家にもう一回訪ねて……バットの妖精に話しかけてみようか」
妖精に……直接話しかけるの!?
なんかワクワクする!
実際問題、みんなは自分の努力や実力で頑張ってる中、それとは関係ない力でダイキチは結果だしてるわけだもんね。
インチキみたいなものだよね。
これは取り上げるのよくわかるよ。
「いや、スポーツマンシップとかはよくわからないけど、単純にちょっと問題が起きると思うんだ」
「問題?」
あたしが聞くと、小田くんは首を縦に振る。
「悪玉って言ってね……その縁起の良さを利用して、私利私欲で使うと……」
「しりしよく……?」
「まあ、自分勝手とか悪い事に使う感じでいいよ」
なるほど。
「そういった事に使うと妖精に邪悪な心が生まれたり、悪い影響が起きたりするかもしれないんだ」
「悪い影響……?」
「縁起の良いものとは逆に、呪われた物に変わっちゃうかもしれないんだ」
の、呪い!?
「縁起の良いものとは逆に、呪いの人形とかあるでしょ? それらも幽霊とかとは限らない、悪玉となった妖精の可能性もあるんだよ」
うそ!
妖精がついたモノは、みんな縁起の良い物とは限らないってこと!?
「今は縁起が良いからって人のせいで善にも悪にもなるかもしれない。あのバットはその前兆、つまりは悪玉になりそうな気配を感じるんだ」
「じゃ、じゃあ早く取り上げないと!」
あたしと小田くんは急いでダイキチの元に向かう。
あいつは試合の勝利に浮かれて、まだベンチでチームメイトとペチャクチャと話してるみたいだった。
帰ってなくてよかったよ。
「ダイキチ~!」
あたしが大声で呼びかけると……
「ダイキチ~彼女が来たぜ!」
……は?
チームメイトがそうやって茶化してきた。
「よせよ~。こんな平凡女より、おれは美人がいいっての~」
ダイキチの奴はケラケラ笑ってる……
だ、れ、が、お前なんか!
とりあえずパンチ一発ぶつけて否定してやろうかと思ったんだけど、一目散に小田くんがダイキチの目の前に立つ。
ダイキチはなんか気にくわないと言いたげに、ぶすくれた表情。
「んだよ」
「そのバット、もう使わないほうがいい」
「……あ?」
ダイキチの奴は立ち上がると、小田くんの服をつかんでにらむ。
お、おい! ケンカはやめろ!
あたしは無言でダイキチの手を離させようとするけど、びくともしない……!
「急になめた事言うなよお前、ナミコと最近つるみやがってムカつくヤロウだ!」
なんでそこであたしの名前が出てくんだよ! 関係ないだろ!
いいから離れ……
「ギャン!」
ダイキチが腕をつかんでるあたしをうっとおしいとでも思ったか、あたしを軽く押してきた!
そのせいであたしはかわいげのない声をあげるとともに、地面に倒れた!
いったあい!
びええ……すりむいちゃった……
「あ、ナミコだい……」
「エミコさん!」
ダイキチの言葉をさえぎって、小田くんは持ってたらしいバンソーコーをあたしにくれた。
「ちゃんと消毒してから付けてね」
「うん、ありがとう……」
小田くん優しい~。
「このヤロウ、点数稼ぎか!」
「ちょっと手当てとかしなきゃだから、この話しはまた今度。とりあえず、バットに頼るのはやめたほうがいいよ大内くん」
「ざけんな!」
危ない小田くん! ダイキチのヤツ、なぐりかかって……
『ノブナガに何する気だ!』
すると、小田くんのバックに隠れてたフデコが、ミサイルのように飛び出し、ダイキチのおでこに突撃!
「がっ……」
その一撃でダイキチはノックダウン。ブザマに倒れたよ。
「ダイキチ~!? どうした!?」
チームメイト達が駆け寄るけど、気絶してるよ。
ざまあみろ坊主頭!
『ふん!』
フデコは腕を組んでぷんすかしてる。
……あれ? 他のみんなはフデコが見えてない? こんなあからさまに妖精が宙に浮いてるのに、誰もフデコに反応しないし……
「前にも言ったけど、友だちの僕、そして例外的に見えるようにしてくれてるエミコさん以外は見えないから」
あ、そっか。じゃあダイキチはいきなり倒れたように見えたのかな?
「おいおい大丈夫かよダイキチ!」
「熱中症かなんかでしょ」
と、あたしは言って、小田くんと共にこの場を後にした。
♢
「う~んダイキチのヤツ、あの様子だとバット手放すとは思えないね」
少し離れた公園のベンチで、あたしと小田くんは相談中。
「手放すことはないよ。ただ試合で使わなければいいだけ」
「それも難しいでしょ」
「後で彼の家にもう一回訪ねて……バットの妖精に話しかけてみようか」
妖精に……直接話しかけるの!?
なんかワクワクする!
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