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4.国境越え 新しい街
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リズ様に別れを告げ、サンダルフォンに乗り門を抜けました。
ギルドカードを門番に見せると、お咎めなく通過する事が出来るようです。
冒険者というのは、信頼されているのですね。
門を抜けて、尖った木の杭で出来た柵を抜けると、森の中を通る道が見えてまいりました。
あの森を抜ければ隣国ですのね? 急いで通り抜けてしまいましょう。
それにしても……短いスカートで乗馬をするのは危険ですのね。
道自体は馬車も通れるほどの広さがありますが、森の中を通るため視界が少々わるいです。
まだ日が出ているうちに街に到着しなければ。
ん? あれは……城壁が見えてまいりました。
その手前にはやはり尖った木の柵があり、向こうには閉ざされた大きな扉が見えます。
何とか日が沈む前に到着できました。
ここまで来たら大丈夫でしょう。私はサンダルフォンを走らせるのをやめ、ゆっくりと歩かせました。
ギルドカードを見せて街に入ると、やはりこの街も警備が厳重ですね。
門番の数も、衛兵の数も、他の街よりも沢山います。
前の街でリズ様がおっしゃっていました、街に着いたらまずはギルドに顔をだせ、と。
なので門番に冒険者ギルドの場所を聞きましょう。
「ここですわね」
この街の冒険者ギルドも同じ作りをしています。
石造りで木製の両扉、しかしすでに暗くなっているので、扉の両側にはかがり火が置かれています。
扉は開けられておりますので、遠慮なくお邪魔しましょう。
「こんばんは、この街に初めてお邪魔致しましたので、ご挨拶に伺いました」
「これはこれは、ようこそダラムへ! それではギルドカードの提示をお願いします」
ギルドカードを渡すと専用の台に乗せ、私の情報が読み取られます。
私とギルド間の情報は全て登録されます。
「はい、ありがとうございます。それではどうしますか? 依頼を受けますか?」
「いえ、今日は休もうと思います。手ごろな宿はございますでしょうか?」
「それでしたらギルドおススメの宿を紹介しますよ」
そう言われて着いた宿は、まるで私の自室程度の大きさの宿でした。
ええ、ええ知っていますよ、一般常識の講習でリズ様に教えていただきました。
庶民はここで寝泊まりするのですよね。
それにしても……小さい。ここに3~4人が泊まるのでしょうか。
意を決して中に入り、一人で泊まる事を伝えると、部屋の鍵を渡されました。
2階の一番奥だとか……階段を上がると沢山扉があり、全てに番号が書いてあります。
まさか……これ全部に人が入るのですか?
ああここですわね。
少しの楽しみと少しの不安、そして、あふれ出す疑問で一杯です。
「ここは……お手洗いですの? ん? これはまさか……やっぱり! ベッドですわ!」
扉を開けて目に入ったのは、倉庫にもならない小さな部屋。
最初はお手洗いに入ったのかと思いましたが、どうやらここが今日泊まる部屋のようですわね。
「このベッド、まるで床のように硬いですわね。それに……ギシギシ音がします。壊れているのではありませんか?」
いえ待ちなさいフランチェスカ。リズ様に聞いていたではありませんか、一般人が泊まる宿は、お前が思ってるより遥に質素だ、と。
そう質素……質素? これが一般常識でいう質素なのですね……挫けてしまいそうです。
部屋の中には壊れかけのベッドと小さな机とイス。
私……冒険者なんですもの! これも冒険なのです!
何とか気合いを入れて、食事を頂きに1階に降りました。
すでに沢山の人が食事をしていて、とても活気があります。
きっと人気の宿なのでしょうね。
それに皆さん気さくで、色んな方々が話かけてくださいます。
心細かった私ですが、この街ならば安心してやって行けそうです。
知らないシュワシュワするお酒を、見知らぬ男性たちに沢山ご馳走になりましたし、知らない食べ物ばかりですわね。
気が付けば私の周囲の男性は寝ておりました。
どうやらお疲れのようですね、そっとしておいて差し上げましょう。
「うっはっは、お嬢さんやるねぇ。あたしゃ酔い潰されて、お持ち帰りされるんじゃないかとヒヤヒヤしたよ」
お持ち帰り? ああ食事をテイクアウトできるのですね、サービスが良いお店です。
おかみさんの人柄もいいので、やはり人気があるのでしょう。
翌朝、早速冒険者ギルドで依頼を受けようと思い、掲示板を見ています。
初心者向け、というのはありますが、残っているのは数名でパーティーを組まなくてはいけないようです。
私は1人だけ……今日は何もできないのでしょうか。
「お姉さん、魔法使いでしょ? 俺達と組まないか?」
声をかけられたので振り向くと、そこには剣を携えた男の子が2人と、小さな杖を持つ女の子が1人居ました。
えーっと確か……剣士と聖職者でしたか、この装備は。
「はい。魔法使いですが、1人で出来る依頼が無いので、途方に暮れておりました」
「よっしゃナイス! 俺達さ、丁度魔法使いが欲しかったんだ、一緒に行かないか?」
嬉しいお誘いです。渡りに船というのでしょうか。
「私はフランチェスカと申します」
「俺はマット、剣士だ」
「僕はロビー、同じく剣士」
「私はケイです。聖職者です」
ギルドカードを門番に見せると、お咎めなく通過する事が出来るようです。
冒険者というのは、信頼されているのですね。
門を抜けて、尖った木の杭で出来た柵を抜けると、森の中を通る道が見えてまいりました。
あの森を抜ければ隣国ですのね? 急いで通り抜けてしまいましょう。
それにしても……短いスカートで乗馬をするのは危険ですのね。
道自体は馬車も通れるほどの広さがありますが、森の中を通るため視界が少々わるいです。
まだ日が出ているうちに街に到着しなければ。
ん? あれは……城壁が見えてまいりました。
その手前にはやはり尖った木の柵があり、向こうには閉ざされた大きな扉が見えます。
何とか日が沈む前に到着できました。
ここまで来たら大丈夫でしょう。私はサンダルフォンを走らせるのをやめ、ゆっくりと歩かせました。
ギルドカードを見せて街に入ると、やはりこの街も警備が厳重ですね。
門番の数も、衛兵の数も、他の街よりも沢山います。
前の街でリズ様がおっしゃっていました、街に着いたらまずはギルドに顔をだせ、と。
なので門番に冒険者ギルドの場所を聞きましょう。
「ここですわね」
この街の冒険者ギルドも同じ作りをしています。
石造りで木製の両扉、しかしすでに暗くなっているので、扉の両側にはかがり火が置かれています。
扉は開けられておりますので、遠慮なくお邪魔しましょう。
「こんばんは、この街に初めてお邪魔致しましたので、ご挨拶に伺いました」
「これはこれは、ようこそダラムへ! それではギルドカードの提示をお願いします」
ギルドカードを渡すと専用の台に乗せ、私の情報が読み取られます。
私とギルド間の情報は全て登録されます。
「はい、ありがとうございます。それではどうしますか? 依頼を受けますか?」
「いえ、今日は休もうと思います。手ごろな宿はございますでしょうか?」
「それでしたらギルドおススメの宿を紹介しますよ」
そう言われて着いた宿は、まるで私の自室程度の大きさの宿でした。
ええ、ええ知っていますよ、一般常識の講習でリズ様に教えていただきました。
庶民はここで寝泊まりするのですよね。
それにしても……小さい。ここに3~4人が泊まるのでしょうか。
意を決して中に入り、一人で泊まる事を伝えると、部屋の鍵を渡されました。
2階の一番奥だとか……階段を上がると沢山扉があり、全てに番号が書いてあります。
まさか……これ全部に人が入るのですか?
ああここですわね。
少しの楽しみと少しの不安、そして、あふれ出す疑問で一杯です。
「ここは……お手洗いですの? ん? これはまさか……やっぱり! ベッドですわ!」
扉を開けて目に入ったのは、倉庫にもならない小さな部屋。
最初はお手洗いに入ったのかと思いましたが、どうやらここが今日泊まる部屋のようですわね。
「このベッド、まるで床のように硬いですわね。それに……ギシギシ音がします。壊れているのではありませんか?」
いえ待ちなさいフランチェスカ。リズ様に聞いていたではありませんか、一般人が泊まる宿は、お前が思ってるより遥に質素だ、と。
そう質素……質素? これが一般常識でいう質素なのですね……挫けてしまいそうです。
部屋の中には壊れかけのベッドと小さな机とイス。
私……冒険者なんですもの! これも冒険なのです!
何とか気合いを入れて、食事を頂きに1階に降りました。
すでに沢山の人が食事をしていて、とても活気があります。
きっと人気の宿なのでしょうね。
それに皆さん気さくで、色んな方々が話かけてくださいます。
心細かった私ですが、この街ならば安心してやって行けそうです。
知らないシュワシュワするお酒を、見知らぬ男性たちに沢山ご馳走になりましたし、知らない食べ物ばかりですわね。
気が付けば私の周囲の男性は寝ておりました。
どうやらお疲れのようですね、そっとしておいて差し上げましょう。
「うっはっは、お嬢さんやるねぇ。あたしゃ酔い潰されて、お持ち帰りされるんじゃないかとヒヤヒヤしたよ」
お持ち帰り? ああ食事をテイクアウトできるのですね、サービスが良いお店です。
おかみさんの人柄もいいので、やはり人気があるのでしょう。
翌朝、早速冒険者ギルドで依頼を受けようと思い、掲示板を見ています。
初心者向け、というのはありますが、残っているのは数名でパーティーを組まなくてはいけないようです。
私は1人だけ……今日は何もできないのでしょうか。
「お姉さん、魔法使いでしょ? 俺達と組まないか?」
声をかけられたので振り向くと、そこには剣を携えた男の子が2人と、小さな杖を持つ女の子が1人居ました。
えーっと確か……剣士と聖職者でしたか、この装備は。
「はい。魔法使いですが、1人で出来る依頼が無いので、途方に暮れておりました」
「よっしゃナイス! 俺達さ、丁度魔法使いが欲しかったんだ、一緒に行かないか?」
嬉しいお誘いです。渡りに船というのでしょうか。
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