31 / 73
31 情報流出 日記
しおりを挟む
「それでは明日の作戦だが……お前ら、随分と近いな」
焚き火を囲んでの夕食中、レッドが私とロビーを指差しました。
確かに私達はピッタリくっついていますが、どうかしたのでしょうか。
「いま気にする事でしょうか。明日の作戦を話し合いましょう」
「ん? ま、そうだな」
……少々強引すぎましたか?
顔、赤くなっていませんよね。
翌朝になり、連絡が入ったため少し予定を変更し、昼近くになってからグラストリム帝国に入りました。
ええ、正面から堂々と入りました。
受付で書いた名前を見て、門番たちはどよめいていました。
まさか素直に正面から来るとは思っていなかったのでしょう。
そして、その連絡は直ぐさま城へと伝わります。
さあ、予定通り宿へ入るとしましょう。
宿で準備を進めていると、宿の外が騒がしくなりました。
どうやら来たようですね。
部屋の扉が乱暴に開かれました。
「聖女フランチェスカ! ここに居るのは分かっている! 逃げても隠れても……ん?」
「私に何の御用でしょうか?」
扉を乱暴に開けた兵士は私達を見て動きが止まっています。
それはそうでしょうね、まさか優雅にお茶をしているなんて、想像だにしていなかったでしょう。
「す、素直に城についてこい。そうしたら乱暴をせずに済むからな」
「理由をお聞かせ願えますか?」
「え? ああ、コホン、聖女フランチェスカ! お前には国の情報を他国に売り渡した疑いで、逮捕状が出ている! 大人しく城へ投降しろ!」
「はて、私の知る限り、国の機密を他国に売った者は投獄され、拷問の後に処刑のはず。いつの間に変わったのですか?」
「……あれ? そう言えばどうして……は! そんな事はいい! 城に来るのか来ないのか、どっちなのだ!」
「あなたの態度がおかしいですね。まだ罪が確定していない上、聖女たる者に命令をするのですか?」
「ぐ……どうか、城へ……お越しください」
「分かりました。手紙も来たことですし、伺うとしましょう」
ティーカップを置いて、腰をあげます。
宿を出ると沢山のやじ馬が居ました。
本来ならば私達が犯罪者に見えるでしょうが、胸を張り、まるで兵士達に護衛をさせているように振る舞います。
ふふふ、後で来る情報が流れれば、王が私達に謝罪をするために兵を向かわせた、そう思うでしょうね。
城への道中も、注目を集めるためにワザと音を立てながら歩きます。
鞘を具足に当てたり、杖で地面を力強く突いたり。
そう、まるで不機嫌に、怒っているように。
城に着き、何故か謁見の間へと連れて行かれます。
犯罪者を尋問するのではないのですか? なぜ謁見の間なのでしょうか。
さらに言うと、貴族がたくさん並んでいます。
……もちろん私の両親も。
逃げも隠れもしないのが分かっているのか、縄も何もつけられていません。
折角縄抜けを練習したのに。
そんな事を考えているうちに、国王が入ってきました。
それに続いてデイヴィット王太子と女性が1人。
あの女性はサザンクロス聖国に付いて来ていた女性ですね。
貴族たちが国王に頭を下げ、玉座に付くと頭をあげました。
デイヴィット王太子は玉座の左手に、更に左に女性が居ます。
さあ、第一声は何でしょうか。
「聖女フランチェスカ! 良くもおめおめと帰ってこれたな!」
!? いえ、あなたが来いと言ったのですが。
マットなどは噴き出して口を押さえ、笑いをこらえています。
デイヴィット王太子の中では、一体どういうシナリオになっているのでしょうか。
「デイヴィット王太子が戻って来いと言ったのでしょう? これ以上付きまとわれるのも嫌なので、仕方なく出向いてまいりました」
「な! 私がいつお前に戻って来いといったか!」
「ひと月ほど前に手紙が届きました」
「そ、そのような物は知らん!」
捨てるように手を横に振り、続いて私を指差します。
「フランチェスカ! お前は国から逃げたばかりか国家機密を他国に売ったな! これはどういう事だ!」
「デイヴィット王太子、そもそも私は国家機密を知る立場にはありません。もしそうだというのなら、王太子が私に漏らしていたのではありませんか?」
私はただの公爵令嬢でした。
確かに王太子と婚約していましたが、政治には全くかかわっていません。
「私が漏らすだと!? 自分の罪を私になすりつけようというのか!」
「え~っと、今日はフランチェスカとお茶をしていたら、思わず国境沿いの警備の配置を話てしまった。それがお母様にバレてとても叱られた。僕の妻になるんだから、それくらい良いじゃないか」
マットが何かを読み上げました。
ほとんどの人が何を言っているのか理解していませんが、顔を真っ赤にしている人物が1人。
「次は……時々フランチェスカの先見の力が恐ろしい。僕がやろうとしている事を良く言い当てる。それにフランチェスカの方が頭が良いから、全然王太子としての威厳が保てない」
ざわめきが起こります。
ここまで読めば、誰が書いたか分かってしまいますから。
「先見の力が聖女の……なぁこれなんて読むんだ?」
「え~っと、せんけんのめい、だよ~」
「聖女の先見の明と同じではないかと言われた。なんだよそれ、追い出してから言うなよ。聖女だったら絶対に僕の妻にしなきゃダメだ!」
「えーい、黙れ! 一体……一体何を読んでいるんだ!」
デイヴィット王太子が顔を真っ赤にして、ついてに少し涙を流しています。
日記を読んだだけですが、一体どうしたのでしょう。
焚き火を囲んでの夕食中、レッドが私とロビーを指差しました。
確かに私達はピッタリくっついていますが、どうかしたのでしょうか。
「いま気にする事でしょうか。明日の作戦を話し合いましょう」
「ん? ま、そうだな」
……少々強引すぎましたか?
顔、赤くなっていませんよね。
翌朝になり、連絡が入ったため少し予定を変更し、昼近くになってからグラストリム帝国に入りました。
ええ、正面から堂々と入りました。
受付で書いた名前を見て、門番たちはどよめいていました。
まさか素直に正面から来るとは思っていなかったのでしょう。
そして、その連絡は直ぐさま城へと伝わります。
さあ、予定通り宿へ入るとしましょう。
宿で準備を進めていると、宿の外が騒がしくなりました。
どうやら来たようですね。
部屋の扉が乱暴に開かれました。
「聖女フランチェスカ! ここに居るのは分かっている! 逃げても隠れても……ん?」
「私に何の御用でしょうか?」
扉を乱暴に開けた兵士は私達を見て動きが止まっています。
それはそうでしょうね、まさか優雅にお茶をしているなんて、想像だにしていなかったでしょう。
「す、素直に城についてこい。そうしたら乱暴をせずに済むからな」
「理由をお聞かせ願えますか?」
「え? ああ、コホン、聖女フランチェスカ! お前には国の情報を他国に売り渡した疑いで、逮捕状が出ている! 大人しく城へ投降しろ!」
「はて、私の知る限り、国の機密を他国に売った者は投獄され、拷問の後に処刑のはず。いつの間に変わったのですか?」
「……あれ? そう言えばどうして……は! そんな事はいい! 城に来るのか来ないのか、どっちなのだ!」
「あなたの態度がおかしいですね。まだ罪が確定していない上、聖女たる者に命令をするのですか?」
「ぐ……どうか、城へ……お越しください」
「分かりました。手紙も来たことですし、伺うとしましょう」
ティーカップを置いて、腰をあげます。
宿を出ると沢山のやじ馬が居ました。
本来ならば私達が犯罪者に見えるでしょうが、胸を張り、まるで兵士達に護衛をさせているように振る舞います。
ふふふ、後で来る情報が流れれば、王が私達に謝罪をするために兵を向かわせた、そう思うでしょうね。
城への道中も、注目を集めるためにワザと音を立てながら歩きます。
鞘を具足に当てたり、杖で地面を力強く突いたり。
そう、まるで不機嫌に、怒っているように。
城に着き、何故か謁見の間へと連れて行かれます。
犯罪者を尋問するのではないのですか? なぜ謁見の間なのでしょうか。
さらに言うと、貴族がたくさん並んでいます。
……もちろん私の両親も。
逃げも隠れもしないのが分かっているのか、縄も何もつけられていません。
折角縄抜けを練習したのに。
そんな事を考えているうちに、国王が入ってきました。
それに続いてデイヴィット王太子と女性が1人。
あの女性はサザンクロス聖国に付いて来ていた女性ですね。
貴族たちが国王に頭を下げ、玉座に付くと頭をあげました。
デイヴィット王太子は玉座の左手に、更に左に女性が居ます。
さあ、第一声は何でしょうか。
「聖女フランチェスカ! 良くもおめおめと帰ってこれたな!」
!? いえ、あなたが来いと言ったのですが。
マットなどは噴き出して口を押さえ、笑いをこらえています。
デイヴィット王太子の中では、一体どういうシナリオになっているのでしょうか。
「デイヴィット王太子が戻って来いと言ったのでしょう? これ以上付きまとわれるのも嫌なので、仕方なく出向いてまいりました」
「な! 私がいつお前に戻って来いといったか!」
「ひと月ほど前に手紙が届きました」
「そ、そのような物は知らん!」
捨てるように手を横に振り、続いて私を指差します。
「フランチェスカ! お前は国から逃げたばかりか国家機密を他国に売ったな! これはどういう事だ!」
「デイヴィット王太子、そもそも私は国家機密を知る立場にはありません。もしそうだというのなら、王太子が私に漏らしていたのではありませんか?」
私はただの公爵令嬢でした。
確かに王太子と婚約していましたが、政治には全くかかわっていません。
「私が漏らすだと!? 自分の罪を私になすりつけようというのか!」
「え~っと、今日はフランチェスカとお茶をしていたら、思わず国境沿いの警備の配置を話てしまった。それがお母様にバレてとても叱られた。僕の妻になるんだから、それくらい良いじゃないか」
マットが何かを読み上げました。
ほとんどの人が何を言っているのか理解していませんが、顔を真っ赤にしている人物が1人。
「次は……時々フランチェスカの先見の力が恐ろしい。僕がやろうとしている事を良く言い当てる。それにフランチェスカの方が頭が良いから、全然王太子としての威厳が保てない」
ざわめきが起こります。
ここまで読めば、誰が書いたか分かってしまいますから。
「先見の力が聖女の……なぁこれなんて読むんだ?」
「え~っと、せんけんのめい、だよ~」
「聖女の先見の明と同じではないかと言われた。なんだよそれ、追い出してから言うなよ。聖女だったら絶対に僕の妻にしなきゃダメだ!」
「えーい、黙れ! 一体……一体何を読んでいるんだ!」
デイヴィット王太子が顔を真っ赤にして、ついてに少し涙を流しています。
日記を読んだだけですが、一体どうしたのでしょう。
1
あなたにおすすめの小説
【完結】追放された転生聖女は、無手ですべてを粉砕する
ゆきむらちひろ
ファンタジー
「祈るより、殴る方が早いので」
ひとりの脳筋聖女が、本人にまったくその気がないまま、緻密に練られたシリアスな陰謀を片っ端から台無しにしていく痛快無比なアクションコメディ。
■あらすじ
聖女セレスティアは、その類稀なる聖なる力(物理)ゆえに王都から追放された。
実は彼女には前世の記憶があって、平和な日本で暮らしていたしがないOLだった。
そして今世にて、神に祈りを捧げる乙女として王国に奉仕する聖女に転生。
だがなぜかその身に宿ったのは治癒の奇跡ではなく、岩をも砕く超人的な筋力だった。
儀式はすっぽかす。祈りの言葉は覚えられない。挙句の果てには、神殿に押し入った魔物を祈祷ではなくラリアットで撃退する始末。
そんな彼女に愛想を尽かした王国は、新たに現れた完璧な治癒能力を持つ聖女リリアナを迎え入れ、セレスティアを「偽りの聖女」として追放する。
「まあ、田舎でスローライフも悪くないか」
追放された本人はいたって能天気。行く先も分からぬまま彼女は新天地を求めて旅に出る。
しかし、彼女の行く手には、王国転覆を狙う宰相が仕組んだシリアスな陰謀の影が渦巻いていた。
「お嬢さん、命が惜しければこの密書を……」
「話が長い! 要点は!? ……もういい、面倒だから全員まとめてかかってこい!」
刺客の脅しも、古代遺跡の難解な謎も、国家を揺るがす秘密の会合も、セレスティアはすべてを「考えるのが面倒くさい」の一言で片付け、その剛腕で粉砕していく。
果たしてセレスティアはスローライフを手にすることができるのか……。
※「小説家になろう」、「カクヨム」、「アルファポリス」に同内容のものを投稿しています。
※この作品以外にもいろいろと小説を投稿しています。よろしければそちらもご覧ください。
婚約破棄されたら、実はわたし聖女でした~捨てられ令嬢は神殿に迎えられ、元婚約者は断罪される~
腐ったバナナ
ファンタジー
「地味で役立たずな令嬢」――そう婚約者に笑われ、社交パーティで公開婚約破棄されたエリス。
誰も味方はいない、絶望の夜。だがそのとき、神殿の大神官が告げた。「彼女こそ真の聖女だ」と――。
一夜にして立場は逆転。かつて自分を捨てた婚約者は社交界から孤立し、失態をさらす。
傷ついた心を抱えながらも、エリスは新たな力を手に、国を救う奇跡を起こし、人々の尊敬を勝ち取っていく。
婚約破棄された聖女様たちは、それぞれ自由と幸せを掴む
青の雀
ファンタジー
捨て子だったキャサリンは、孤児院に育てられたが、5歳の頃洗礼を受けた際に聖女認定されてしまう。
12歳の時、公爵家に養女に出され、王太子殿下の婚約者に治まるが、平民で孤児であったため毛嫌いされ、王太子は禁忌の聖女召喚を行ってしまう。
邪魔になったキャサリンは、偽聖女の汚名を着せられ、処刑される寸前、転移魔法と浮遊魔法を使い、逃げ出してしまう。
、
地味令嬢を見下した元婚約者へ──あなたの国、今日滅びますわよ
タマ マコト
ファンタジー
王都の片隅にある古びた礼拝堂で、静かに祈りと針仕事を続ける地味な令嬢イザベラ・レーン。
灰色の瞳、色褪せたドレス、目立たない声――誰もが彼女を“無害な聖女気取り”と笑った。
だが彼女の指先は、ただ布を縫っていたのではない。祈りの糸に、前世の記憶と古代詠唱を縫い込んでいた。
ある夜、王都の大広間で開かれた舞踏会。
婚約者アルトゥールは、人々の前で冷たく告げる――「君には何の価値もない」。
嘲笑の中で、イザベラはただ微笑んでいた。
その瞳の奥で、何かが静かに目覚めたことを、誰も気づかないまま。
翌朝、追放の命が下る。
砂埃舞う道を進みながら、彼女は古びた巻物の一節を指でなぞる。
――“真実を映す者、偽りを滅ぼす”
彼女は祈る。けれど、その祈りはもう神へのものではなかった。
地味令嬢と呼ばれた女が、国そのものに裁きを下す最初の一歩を踏み出す。
似非聖女呼ばわりされたのでスローライフ満喫しながら引き篭もります
秋月乃衣
恋愛
侯爵令嬢オリヴィアは聖女として今まで16年間生きてきたのにも関わらず、婚約者である王子から「お前は聖女ではない」と言われた挙句、婚約破棄をされてしまった。
そして、その瞬間オリヴィアの背中には何故か純白の羽が出現し、オリヴィアは泣き叫んだ。
「私、仰向け派なのに!これからどうやって寝たらいいの!?」
聖女じゃないみたいだし、婚約破棄されたし、何より羽が邪魔なので王都の外れでスローライフ始めます。
妹が真の聖女だったので、偽りの聖女である私は追放されました。でも、聖女の役目はものすごく退屈だったので、最高に嬉しいです【完結】
小平ニコ
ファンタジー
「お姉様、よくも私から夢を奪ってくれたわね。絶対に許さない」
私の妹――シャノーラはそう言うと、計略を巡らし、私から聖女の座を奪った。……でも、私は最高に良い気分だった。だって私、もともと聖女なんかになりたくなかったから。
退職金を貰い、大喜びで国を出た私は、『真の聖女』として国を守る立場になったシャノーラのことを思った。……あの子、聖女になって、一日の休みもなく国を守るのがどれだけ大変なことか、ちゃんと分かってるのかしら?
案の定、シャノーラはよく理解していなかった。
聖女として役目を果たしていくのが、とてつもなく困難な道であることを……
聖女やめます……タダ働きは嫌!友達作ります!冒険者なります!お金稼ぎます!ちゃっかり世界も救います!
さくしゃ
ファンタジー
職業「聖女」としてお勤めに忙殺されるクミ
祈りに始まり、一日中治療、時にはドラゴン討伐……しかし、全てタダ働き!
も……もう嫌だぁ!
半狂乱の最強聖女は冒険者となり、軟禁生活では味わえなかった生活を知りはっちゃける!
時には、不労所得、冒険者業、アルバイトで稼ぐ!
大金持ちにもなっていき、世界も救いまーす。
色んなキャラ出しまくりぃ!
カクヨムでも掲載チュッ
⚠︎この物語は全てフィクションです。
⚠︎現実では絶対にマネはしないでください!
捨てられた元聖女ですが、なぜか蘇生聖術【リザレクション】が使えます ~婚約破棄のち追放のち力を奪われ『愚醜王』に嫁がされましたが幸せです~
鏑木カヅキ
恋愛
十年ものあいだ人々を癒し続けていた聖女シリカは、ある日、婚約者のユリアン第一王子から婚約破棄を告げられる。さらには信頼していた枢機卿バルトルトに裏切られ、伯爵令嬢ドーリスに聖女の力と王子との婚約さえ奪われてしまう。
元聖女となったシリカは、バルトルトたちの謀略により、貧困国ロンダリアの『愚醜王ヴィルヘルム』のもとへと強制的に嫁ぐことになってしまう。無知蒙昧で不遜、それだけでなく容姿も醜いと噂の王である。
そんな不幸な境遇でありながらも彼女は前向きだった。
「陛下と国家に尽くします!」
シリカの行動により国民も国も、そして王ヴィルヘルムでさえも変わっていく。
そしてある事件を機に、シリカは奪われたはずの聖女の力に再び目覚める。失われたはずの蘇生聖術『リザレクション』を使ったことで、国情は一変。ロンダリアでは新たな聖女体制が敷かれ、国家再興の兆しを見せていた。
一方、聖女ドーリスの力がシリカに遠く及ばないことが判明する中、シリカの噂を聞きつけた枢機卿バルトルトは、シリカに帰還を要請してくる。しかし、すでに何もかもが手遅れだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる