【完結】桜便り~十年越しの教師と生徒~

上条左腕

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第六十一話【背徳感と制服】★

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 鏡の前の私は、十年前に袖を通したきりクローゼットの奥にしまってあった当時の制服を身に付けている。シャツは当時のものがないので、これまた奥にしまってあったものを着ている。紺のブレザーに青いチェックのスカート。そして水色のネクタイ。そして、紺のハイソックス。十年ぶりに締めるネクタイの結び方がわからず、手こずった。まるで入学式の朝のようだと思わず笑う。しかし、今から私たちがやろうとしていることは、入学式などという初々しいものではない。極めて不純な行為をする為、この制服を身に付けているのだ。

「うわ……」

 寝室の全身鏡の前に立っていると、シャワーを浴び終えた隆康さんが入って来た。彼はスーツを身に付けている。私がお願いしたら、わざわざ家まで取りに戻ってくれた。我儘を言って申し訳ないという気持ちと、私が制服を着るなら彼は絶対スーツだという断固たる信念が衝突し、後者が勝ったのだ。男性はスーツだと数割増しでかっこよく見えると言うが、正にそう。隆康さんは何を着ていても素敵だと私は思うが、スーツだと本当にどうしていいかわからないくらい素敵だ。
 彼は卒業から十年経った制服姿の私を見て、何とも言えない声を出した。

「……何ですか、その『うわ……』って」

 いい年をした女が女子高生の制服を着ている。鏡を見ていて自分でも思った。そういう系のお店のようだと。

「いや、何と言うか……背徳感と罪悪感が凄いというか……」

 目を泳がせる隆康さん。私はそんな彼に近付き、身体を寄せる。
 背徳感とか罪悪感とか言う割に、彼のものはしっかりと大きくなっていた。ズボンの上からでもしっかりと伝わるその硬さ。

「その割には……凄いですけど」
「……っ」

 ズボンの上からそこを触ると、隆康さんの身体が小さくピクッと反応した。布越しでも伝わる程、熱を帯びている。私は彼の前に膝を付いて座ると、彼のベルトに手をかけた。そして、カチャカチャという金属音を立てベルトを外す。ゆっくりとファスナーを開け、ズボンを少し下げる。最後に下着を下げると、私の目の前に大きく反り上がった雄の象徴が姿を現した。先から透明な液を溢れさせ、私を煽る。
 ふと見上げると、顔を赤くし、息を荒げている隆康さんと目が合う。その表情と雄々しいものを見ているだけで、私の下着も湿って行く。
 彼のものの先から先走った汁が垂れそうになり、私は無意識に舌を出してしまう。そして、そのまま先走り汁の出ているところに舌を這わせた。

「あ、さくら……っ!」

 下から上へ舐め上げれば、隆康さんの息は更に上がって行く。先端を咥え込み裏筋を舌で擦れば、硬度が増した。
 独特な味が口の中に広がる。決して美味しくはない。しかし、それは媚薬の様に私を興奮させる最高にいやらしい味だ。もっと舐めたい。もっと彼が乱れて行くところが見たい。頭の中でそんなことばかり繰り返し呟いていた。
 隆康さんのものは大きく、とても全て口に入れるというのは無理だ。私は入るところまで彼のものを咥え込み、頭を前後に動かす。

「う……あっ……」

 隆康さんの声が漏れる度、愛おしくて仕方がない。
 唾液を絡め、ちゅぱちゅぱとわざと卑猥な音を出しながら彼のものを口で扱く。横の全身鏡をチラッと見ると、制服姿の私が、スーツ姿の隆康さんにフェラチオをしている姿が映っている。確かに彼の言う通り、これは背徳感と罪悪感が沸いて来る光景だ。しかし、それ以上にいやらしく、ドキドキする。成人した男女の交わりなのに、服装一つでこうもいけないことをしているように感じてしまうものなのか。

「……気持ちいいですか?先生?」
「んっ……!」

 どうやら、制服姿で「先生」は効くようだ。彼のものを口に含んだままそう聞くと、急にそれはドクンドクンと脈打ち始めた。それを悟った私は、じゅるじゅると音を立て、彼のものを強く吸った。

「……ッ!さ、くら……出る……!」

 隆康さんがぶるっと震え、一際大きく脈打った彼のものからドロッとした液が溢れ出し、私の咥内に苦みが広がる。生暖かいそれを私はゴクッと飲み干す。一滴も逃さぬように、彼が達した後も暫くそこに吸い付いていた。

「……ごめん、飲んだの?」
「はい……」

 口を離すと、彼はティッシュで私の口から垂れていた彼の精液を拭き取った。

「……ヤバいとは思ったんだ……ここまでヤバいとは思わなかったけど……」
「……どういう意味ですか?」
「高校生のさくらとこういうことをしてるみたいで……」

 隆康さんは私の頬を撫でながら言う。
 吐き出した後だというのに、隆康さんのものは治まる気配がない。

「興奮する?」
「……うん、凄く」

 私の問いにそう返すと、彼は私をベッドへと押し倒す。そして、唇を重ねた。

「苦い……」
「……精液って苦いですから」

 そう言ってお互い笑い合う。

「俺、やっぱり変態だわ……」
「大丈夫……私もです」

 フォローになっているのかいないのか。苦笑する隆康さんの首の後ろに手を回し、私は笑った。
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