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ドラマ化
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「あぁ~……生き返るわぁ~」
「ほんと、温泉って、なんでこんなに気持ちがいいんだろうね」
「もう、敦美姉さん。
今日は、前みたいにのぼせて、溺れないでくださいよっ。
あの後、ほんっとに大変だったんですから」
「あーめんごめんご。
あんまり志麻姉さんが話引っ張るから……
……って、これも死語だっけか」
「もういいじゃない~気にしなくても。
どうせ私たち死語の世界の住人なんだから。
ってか、溺れたのを人のせいにしないでよね」
「死語死語言わないでくださいっ」
「あれ、そういや香穂、語尾〝♡〟は、どうした? 外れてるぞ」
「あれはやめました」
「なんで? 可愛かったのに」
「だって、音声に乗らないとこで頑張っても、
ドラマ化したら、見えないじゃないですか」
「え、何なに?
これって、ドラマ化の話が出てるの??」
「いやいや、ないでしょ。
ってか、これドラマ化するような話だっけ?
ただ女3人が温泉浸かりながらだべってるだけの話じゃん」
「それは、まだですけど。
これからドラマ化するかもしれないじゃないですか。
だから、その時のために、なるべく音声に乗せられるところで個性を発揮するんです!」
「いや、充分個性出てると思うぞ。
ってか、まだ話始まったばかりなのに、
ドラマ化することまで考えてるんかい」
「いやー若者は夢があっていいわねぇ」
「ちょっと、志麻姉。
今、私も一緒にくくろうとしたでしょ。
違うからね? 私もまだ充分に若いんだからね?」
「四捨五入したら同じじゃな~い。
そんな遠慮しないで♡」
「遠慮するする。語尾 “♡” いらない。
ってか、四捨五入しても同じじゃないからね」
「志麻姉さん、夢は年齢で見るものじゃないですよ!
夢は、いくつになっても見ていいんです!」
「香穂ちゃん……そうね、私が間違っていたわ。
私も……映画化くらいは夢見てもいいかしら?」
「いいですよ! 映画化、やりましょう!
映画化して、有名になって、出演料がっぽりもらいましょう!!」
「おいおい、夢の話じゃなくて金の話になってるぞ」
「お金は大事です」
「そうよ、もらうもの、もらえなきゃねぇ?」
「そりゃ、お金が大事なのはわかるけどさ……夢の話だよね?」
「こうなったら、映画化して、ハリウッドスターになって、
憧れの映画俳優たちとめくるめく愛の泥沼関係に……」
「それはだめ」「それはだめです」
「えーだめ? 憧れちゃうんだけどなぁ」
「兄貴泣いちゃうよ」「お義兄さんが可哀想です」
「う……それを言われると痛いわね」
「ほんと、温泉って、なんでこんなに気持ちがいいんだろうね」
「もう、敦美姉さん。
今日は、前みたいにのぼせて、溺れないでくださいよっ。
あの後、ほんっとに大変だったんですから」
「あーめんごめんご。
あんまり志麻姉さんが話引っ張るから……
……って、これも死語だっけか」
「もういいじゃない~気にしなくても。
どうせ私たち死語の世界の住人なんだから。
ってか、溺れたのを人のせいにしないでよね」
「死語死語言わないでくださいっ」
「あれ、そういや香穂、語尾〝♡〟は、どうした? 外れてるぞ」
「あれはやめました」
「なんで? 可愛かったのに」
「だって、音声に乗らないとこで頑張っても、
ドラマ化したら、見えないじゃないですか」
「え、何なに?
これって、ドラマ化の話が出てるの??」
「いやいや、ないでしょ。
ってか、これドラマ化するような話だっけ?
ただ女3人が温泉浸かりながらだべってるだけの話じゃん」
「それは、まだですけど。
これからドラマ化するかもしれないじゃないですか。
だから、その時のために、なるべく音声に乗せられるところで個性を発揮するんです!」
「いや、充分個性出てると思うぞ。
ってか、まだ話始まったばかりなのに、
ドラマ化することまで考えてるんかい」
「いやー若者は夢があっていいわねぇ」
「ちょっと、志麻姉。
今、私も一緒にくくろうとしたでしょ。
違うからね? 私もまだ充分に若いんだからね?」
「四捨五入したら同じじゃな~い。
そんな遠慮しないで♡」
「遠慮するする。語尾 “♡” いらない。
ってか、四捨五入しても同じじゃないからね」
「志麻姉さん、夢は年齢で見るものじゃないですよ!
夢は、いくつになっても見ていいんです!」
「香穂ちゃん……そうね、私が間違っていたわ。
私も……映画化くらいは夢見てもいいかしら?」
「いいですよ! 映画化、やりましょう!
映画化して、有名になって、出演料がっぽりもらいましょう!!」
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「そりゃ、お金が大事なのはわかるけどさ……夢の話だよね?」
「こうなったら、映画化して、ハリウッドスターになって、
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