39 / 114
第一章 日常から非日常への一歩
39話 可愛い子にクッキーをあげるのは
しおりを挟むそんな俺を呼ぶ声が聞こえてハッと正気に戻る。俺、何を考えて、、、っ!
「おい、モモ」
ちゃ、ちゃう。噛まれたいとか思ってない、、、そうや、きっと強姦魔が散々噛んできたから、初めて見る歯が気になって、それで思考が引っ張られたからでっ、、、俺、そんな変態ちゃうし、やから、やから、、、っ!
「モモってば無視すんなよ」
「あぁああ!もう!強姦魔のせいやからなっ」
「俺は名前を呼んでただけで何もしてない、、、なんだ、エッチなことでも考えてたのか?」
「はっ?!ちゃう、ちゃうもんっ俺、変態じゃない、ちゃうから!」
「っわかったから落ち着けよ」
俺の慌て具合に強姦魔はエッチなことを考えているんだと察しただろうが顔を真っ赤にしながら必死に言い募る俺を可哀想な目で見てあやしてきた
うぅ、強姦魔に慰められるやなんてっ
「それよりモモ、ほらあ~ん」
「?な、なんやの急に、、、」
「何って俺の手からクッキーを食べさせてやるって言ってんだ。嬉しいだろ?」
「別に、、、自分の分もあるし」
急にクッキーを差し出してきた強姦魔から自分のクッキーへと視線を落として自分のお皿からクッキーを手に取り口に運んだ
ん~っ、やっぱりリシェじいの手作りお菓子は美味しい。一生食べてられるわぁ
「、、、モモ」
「んぅ?」
クッキーをモグモグしながら強姦魔に呼ばれたので仕方なくそちらを向くとぎゅむと顎を掴まれた
「ん゛ん゛っ!!らにしてんねんっあほ!」
急いでクッキーを流し込んで強姦魔に抵抗する。ニヤリと笑った強姦魔はクッキーを口元に押し付けて食べるように急かしてくる
「ほら、モモ食べろよ」
「いややっ自分の分あるしっ!」
「、、、ちゅ」
「はっ!?、、、あむっちゅる、ちゅ、、、ん~っ!」
「はぁ、、、モモ。クッキーを食べろ」
「このらんぼうもにょ、ごうきゃんまぁ!」
頬が歪むくらい掴まれて呂律なんてあってないようなもので言葉の意味がちゃんと伝わっていないから続くのだと思った
でも相手が強姦魔なのでわざとだろうと考えを改める
俺がクッキーを食べないと言う度にキスをしてきた。口を開けば舌まで入ってくるので何とか口を引き結ぶ
「クッキーを食べるよな?モモ」
「た、たべゆから、、、」
「ふっ、ほらあ~ん」
「あ~、ん、、、もぐもぐ」
諦めて強姦魔からクッキーを貰う。顎は解放されて大人しく口を開けているとクッキーが中に入ってきた。もぐもぐと食べ始めると強姦魔は満足そうに微笑み、次のクッキーを手に取った
な、なんやったん、、、酷い目にあったわ、ほんま
自分のお皿からクッキーを手に取り食べようとした時、また顎を掴まれ強姦魔はクッキーを差し出してくる
「な、なんやの?」
「俺の手から食べろよ。そしたら俺の分やるから、な?いい話だろ」
「全然よくない」
強姦魔の不可解な行動に戸惑っていると後ろから手が伸びて強姦魔に触れた
「あ゛?」
朔夜が強姦魔の手首を掴み力を込めた。強姦魔が痛みに俺の顎を離した隙に朔夜に抱きかかえられ膝の上に降ろされた
それを見た強姦魔はさらにブチ切れているも朔夜は気にした様子もなく、俺の分の皿から一枚、クッキーを手に取り俺の口元へと運んでくる
朔夜を見上げるとニコニコと笑っていて食べないのか、と首を傾げられた所でクッキーを食べた。すると頭を撫でられもう一枚、またもう一枚と食べさせてくれる
7
あなたにおすすめの小説
牛獣人の僕のお乳で育った子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!
ほじにほじほじ
BL
牛獣人のモノアの一族は代々牛乳売りの仕事を生業としてきた。
牛乳には2種類ある、家畜の牛から出る牛乳と牛獣人から出る牛乳だ。
牛獣人の女性は一定の年齢になると自らの意思てお乳を出すことが出来る。
そして、僕たち家族普段は家畜の牛の牛乳を売っているが母と姉達の牛乳は濃厚で喉越しや舌触りが良いお貴族様に高値で売っていた。
ある日僕たち一家を呼んだお貴族様のご子息様がお乳を呑まないと相談を受けたのが全ての始まりー
母や姉達の牛乳を詰めた哺乳瓶を与えてみても、母や姉達のお乳を直接与えてみても飲んでくれない赤子。
そんな時ふと赤子と目が合うと僕を見て何かを訴えてくるー
「え?僕のお乳が飲みたいの?」
「僕はまだ子供でしかも男だからでないよ。」
「え?何言ってるの姉さん達!僕のお乳に牛乳を垂らして飲ませてみろだなんて!そんなの上手くいくわけ…え、飲んでるよ?え?」
そんなこんなで、お乳を呑まない赤子が飲んだ噂は広がり他のお貴族様達にもうちの子がお乳を飲んでくれないの!と言う相談を受けて、他のほとんどの子は母や姉達のお乳で飲んでくれる子だったけど何故か数人には僕のお乳がお気に召したようでー
昔お乳をあたえた子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!
「僕はお乳を貸しただけで牛乳は母さんと姉さん達のなのに!どうしてこうなった!?」
*
総受けで、固定カプを決めるかはまだまだ不明です。
いいね♡やお気に入り登録☆をしてくださいますと励みになります(><)
誤字脱字、言葉使いが変な所がありましたら脳内変換して頂けますと幸いです。
「これからも応援してます」と言おう思ったら誘拐された
あまさき
BL
国民的アイドル×リアコファン社会人
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
学生時代からずっと大好きな国民的アイドルのシャロンくん。デビューから一度たりともファンと直接交流してこなかった彼が、初めて握手会を開くことになったらしい。一名様限定の激レアチケットを手に入れてしまった僕は、感動の対面に胸を躍らせていると…
「あぁ、ずっと会いたかった俺の天使」
気付けば、僕の世界は180°変わってしまっていた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
初めましてです。お手柔らかにお願いします。
飼われる側って案外良いらしい。
なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。
向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。
「まあ何も変わらない、はず…」
ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。
ほんとに。ほんとうに。
紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22)
ブラック企業で働く最下層の男。顔立ちは悪くないが、不摂生で見る影もない。
変化を嫌い、現状維持を好む。
タルア=ミース(347)
職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。
最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?
2025/09/12 1000 Thank_You!!
穏やかに生きたい(隠れ)夢魔の俺が、癖強イケメンたちに執着されてます。〜平穏な学園生活はどこにありますか?〜
春凪アラシ
BL
「平穏に生きたい」だけなのに、
癖強イケメンたちが俺を狙ってくるのは、なぜ!?
トラブルを避ける為、夢魔の血を隠して学園生活を送るフレン(2年)。
彼は見た目は天使、でも本人はごく平凡に過ごしたい穏健派。
なのに、登校初日から出会ったのは最凶の邪竜後輩(1年)!?
他にも幼馴染で完璧すぎる優等生騎士(3年)に、不良だけど面倒見のいい悪友ワーウルフ(同級生)まで……なぜか異種族イケメンたちが次々と接近してきて――
運命の2人を繋ぐ「刻印制度」なんて知らない!
恋愛感情もまだわからない!
それでも、騒がしい日々の中で、少しずつ何かが変わっていく。
個性バラバラな異種族イケメンたちに囲まれて、フレンの学園生活は今日も波乱の予感!?
甘くて可笑しい、そして時々執着も見え隠れする
愛され体質な主人公の青春ファンタジー学園BLラブコメディ!
毎日更新予定!(番外編は更新とは別枠で不定期更新)
基本的にフレン視点、他キャラ視点の話はside〇〇って表記にしてます!
魔王の息子を育てることになった俺の話
お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。
「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」
現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません?
魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL
BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。
BL大賞エントリー中です。
平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)
優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。
本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる