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第二章 新しい恋の予感
55話 ※よく向けられる感情
しおりを挟む桃の農園に迷い込んではや三日。妖精達が悪戯をしているのか街にまで降りることはできず、桃を食べたり草木の生気でなんとか食い繋いできた。魔の存在であるインキュバスは受け入れられないはずなのになぁ、、、はぁ、珍しい悪戯好きの妖精達がいたものだ
そんな中、一際美味しそうな匂いに誘われて向かってみたら久しぶりの餌を発見
いつもみたいに甘い言葉を適当に吐いて適当に甘やかし、良質で濃い精気を貰おうとしていた。そういつもみたいにその時に僕が満たされればよかったのに
「、、、ふふふ」
「っ?!」
なんだこの可愛さは?!ただの餌にわざわざお願い事なんて聞かない。だって、適当にしても喜ばれるから、、、どんなに怖がっていても事を始めれば気にもしなくなるから、、、
ただ、気まぐれに聞いただけ、、、聞いている間にも精気を貰うためにキスをしていただけなのに美味しい精気をくれる。ただの都合のいい餌だと思った。なのにへにゃりと緩んだ笑顔は僕の心を打ち抜いた
、、、まじか。僕の方がハマっちゃった?
キスをしたらくすぐったそうに笑う顔が可愛かった。小さな頭を撫でると擦り寄ってくるのが庇護欲をくすぐった。抱きしめると足や手も僕の身体に絡めて全身で縋って来るのが支配欲を満たした。結腸まで僕のを挿入れた時、潮を吹いたことに戸惑った顔が可愛かった
普段ならどんなに美人でもいい声で鳴いても、体の相性が良くてもどうだってよかったのに、、、この子は全てが可愛く見える
「はぁ、、、かわいっ」
「んっ、、、ぁ、、、んん、ぉ」
「起きてくれないかなぁ」
媚薬を大量に飲んでいたし僕のテクニックに掛かれば気絶するのは仕方がない事だけど、、、反応をもっとみたい僕にとっては今は自分の生態が恨めしい
なぜかこの子の願いを叶えたくて気絶をしていても抱きしめて頭を撫で続ける。言われてもないのに閉じた瞳にキスしたり頬に擦り寄ったり、高い体温は心の奥まで癒してくれるようで
インキュバスのプライドとして誰か一人に、、、なんて認めたくはない。でも恋愛のスペシャリストとしては認めざるを得ない
小さな身体は気絶しても快楽を拾ってくれて何度もぎゅっぎゅっと締め付けてくる。自覚をしてしまったらこの子の可愛い控えめな喘ぎを聴いているだけですぐに果ててしまいそうだった
あ゛ぁ~、、、可愛いっ
気絶していても僕に抱きついてくる姿が無性に心をくすぐった
「、、、上手にイけて、偉いねぇ、、、もっと褒めちゃう」
ただ可愛くて、自分が離したくなくて、でもこの子を感じたくて何度も抱きしめ直した。気まぐれに聞こえてないだろうけど、褒めたら少しは反応してくれるかもしれないという好奇心で褒めてみた
まぁ、反応あるわけないよねぇ
「んっ、、、?んふっしゅきぃ」
「へ?!、、、っ~~~はぁ、、、あ゛ー、イッちゃった」
そう思っていたのに予想外の反応に童貞でもないのにしゅきの一言で果ててしまった。この僕が言葉一つで、、、とプライドが傷つけられるはずなのにこの子だからそんなちっぽけなものはどうでもよくなった
あぁ、この短時間で僕はどれだけ堕ちてしまったんだろう
そう思いながら中に全て出し切った後もぎゅ~っと抱きしめてキスをして可愛い子を愛で続けた。むにゃむにゃと言いながら小さな寝息に顔がにやけるのを止められない
そういえばこの子の名前を知らない。起きたら聞いてみるか、、、桃の農園に桃みたいな髪色、、、モモって名前かも
そう可愛い子が起きた後にする会話を想像し一人で楽しんだ
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