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異国での決意
対決
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「王宮にいながら、ずっとずっと探してたんだ…シン、もう離れるな、もう俺たちは守ってやるって言わない、一緒に生きていこう」
エリアスが俺の耳許でそう囁く。肩をポンと押して剣を抜いた。
フィリックスが頬を撫でて俺の瞼にキスをする。
「シン、頼むぞ」
彼も手に炎を灯し、ドラゴン族3人を睨み付ける。
エリアスが先に仕掛けた。雷撃を纏った彼が剣を振りかぶってジュールに飛びかかる。
ギィン!!!
ジュールが大きな剣を構えて胸の前でそれを凌ぐ。2人ともギリギリと歯を食い縛って力でねじ伏せようとしている。
「っ、く…!人間にしては…!」
ジュールが口角を上げて肩をいからせると剣を弾きかえしてエリアスを撥ね飛ばした。宙に飛ばされたエリアスが膝をついて着地したとたん、またジュールに速攻をかけた。今度は大きな雷撃を剣に纏わせて鞭のように襲いかかる。
「!!」
意表を突かれたジュールが防戦するために咄嗟にシールドの魔法を張る。そこへ赤いドラゴンシーザーが黒い炎の塊となって飛び込んできた。
「はっ!なかなかやるじゃねえか人間!」
シーザーが笑ってエリアスに斬り込み、そこへ先ほどまで戦っていたフィリックスが炎を上げてシーザーに襲いかかる。直撃を受けてシーザーが爆発した。
「おおー…パンチ効いてんな!おもしれぇ」
フィリックスの炎をものともせず、シーザーは傷ひとつ負っていなかった。ジュールも余裕の笑みを浮かべている。エリアスとフィリックスが思い切り2人を睨み付けた。
「よーし、シン!俺が相手だよぉ」
黒いドラゴンユウキが爽やかに笑って俺の前に立つ。
「シン!言っとくがユウキは俺たちの誰より強いから!バケモンだからな!」
と、シーザーが声をかけた。
「バケモンとは失礼な、シーザー」
ユウキが笑う。
ええっ!?このふにゃふにゃしたユウキが一番強いの!?まさか!?俺もエリアスもフィリックスも目を剥いてユウキを見つめた。
「ええーーー!お、お手柔らかにお願いしまぁす!」
俺は冷凍光線をユウキに思い切りぶつけた。
「いいよぉ~」
ユウキがそれを手のひらで受けて凍りついていく。ぶんぶんと手を振るとそれはパキパキと音を立てて表面だけが粉になった。結構威力あると思ったんだけどなぁ。
「おお、なかなかやるね、俺じゃなきゃかなりいけてるかも…シンは氷ならシーザーとやったほうがいいよね?」
にこにことユウキが笑う。
「分かれて戦う時はおのおの属性を見て、ダメージが与えられるのを選んで戦ったほうがいい。金髪くんは俺と戦ったほうがいいね、炎のシーザーはシンと、で、黒髪くんは雷撃のジュールかな?あと、単独でもいいけどコラボの力を三人で練習したら?」
ユウキは俺に戦いかたを教えてくれてるんだな。
「相手の属性がわかんない場合はどうするの!?」
俺は素朴な疑問をユウキに投げる。
「えー!?!その時は潔くやられとく?」
ユウキが笑いながら即答し、ジュールとシーザー、エリアスとフィリックスの首が一斉にコキッと軽くコケた。
「ユウキ!バカなこと言わない!シン、そういうときは一撃与えて様子見てチェンジしろ!コラボや三人いるメリットを考えろ。そこの人間二人はかなりの戦いのプロだろう…手合わせしてわかった、シンの彼氏二人は相当な戦闘力だ、あとはシン」
ジュールが俺に話し始めた。
「もう少し強くしてやりたいが…シンはどうしたい?」
「俺は…」
俺は口ごもった。エリアスとフィリックスと一緒にいたい。でも、王宮には戻りたくない…。俺といることで何も知らない人々が巻き添えになるなんてもう嫌だ。俺はこれからずっとトラブルメーカーなんだから。
「あのな、いいか?」
エリアスがはーいと手をあげた。
「はい金髪彼氏言ってよし!」
シーザーがエリアスに、びしりと指を差す。
「俺達、来週で王宮と騎士の契約が切れるんだ。そっからはフリーのハンターになる予定」
「はっ?ハンター!?」
俺はエリアスの言葉に声が裏返ってしまって全員にささやかに笑われた。恥ずかしくて真っ赤になった。
「くそ、いちいち可愛いなシン…俺の実家はハンター一族、グリーン家だ、そこを拠点にして活動する。ドラゴンも一緒だ。実は、ラースは実家で預かってもらっている」
ラースが!?
「グリーン家か…ダリウスは元気か?」
赤いドラゴンシーザーがエリアスに尋ねた。知り合い…?まあ、業界が似てるもんなぁと俺は少し納得がいった。
「あいつがドラゴンを狩らないのは俺との友情なんだ」
「友情…?」
全員が一斉にシーザーを見る。中でもジュールとエリアスがすごい顔をして懐疑的だった。シーザーが焦って苦しそうに言い訳をする。
「ち、違うぞ!?本当に友情だからな!まあたまに健康チェックとかを体でやるけど、お互い健康チェックだから!」
シーザーがへんな汗をかきはじめ、エリアスはじめ、ドラゴン族3人がギャーギャーやりあっている。
フィリックスが俺の手をそっと握ってきた。見上げると彼の穏やかな紫の瞳が見下ろしている。その吸い込まれそうな綺麗な目に見惚れた。
「フィリックス…」
「もう、どこにも行かせないからな。自分だけで背負うな。俺にも分けてくれよ」
フィリックス…。俺の涙腺は決壊しそうだ。
彼がそっと俺の顎に手をかけて、顔が近づいてきて、そっと唇に重なった。
優しい、フィリックスの柔らかい唇。心の中に愛が溢れてきて、俺から涙が一筋落ちた。
「あーっ!」
ユウキとジュールの声が聞こえた。
「フィリックス!お前…シンっ!」
「お先にいただきました」
エリアスが悔しげに唇をかみ、フィリックスがにこやかに笑う。こちらに猛ダッシュで走ってきたエリアスが俺を奪い取るように抱え込んでそのまま強引に唇を奪った。
「うぉぉすげえなシン…!愛されてんな!もう離れるなよ!俺らが応援してやっから」
シーザーが腕を組んで口笛を吹いて冷やかし、ユウキはうんうんと頷く。
ジュールが、エリアスに抱き締められる俺を見ていた。
その表情はとても満足そうだった。
エリアスが俺の耳許でそう囁く。肩をポンと押して剣を抜いた。
フィリックスが頬を撫でて俺の瞼にキスをする。
「シン、頼むぞ」
彼も手に炎を灯し、ドラゴン族3人を睨み付ける。
エリアスが先に仕掛けた。雷撃を纏った彼が剣を振りかぶってジュールに飛びかかる。
ギィン!!!
ジュールが大きな剣を構えて胸の前でそれを凌ぐ。2人ともギリギリと歯を食い縛って力でねじ伏せようとしている。
「っ、く…!人間にしては…!」
ジュールが口角を上げて肩をいからせると剣を弾きかえしてエリアスを撥ね飛ばした。宙に飛ばされたエリアスが膝をついて着地したとたん、またジュールに速攻をかけた。今度は大きな雷撃を剣に纏わせて鞭のように襲いかかる。
「!!」
意表を突かれたジュールが防戦するために咄嗟にシールドの魔法を張る。そこへ赤いドラゴンシーザーが黒い炎の塊となって飛び込んできた。
「はっ!なかなかやるじゃねえか人間!」
シーザーが笑ってエリアスに斬り込み、そこへ先ほどまで戦っていたフィリックスが炎を上げてシーザーに襲いかかる。直撃を受けてシーザーが爆発した。
「おおー…パンチ効いてんな!おもしれぇ」
フィリックスの炎をものともせず、シーザーは傷ひとつ負っていなかった。ジュールも余裕の笑みを浮かべている。エリアスとフィリックスが思い切り2人を睨み付けた。
「よーし、シン!俺が相手だよぉ」
黒いドラゴンユウキが爽やかに笑って俺の前に立つ。
「シン!言っとくがユウキは俺たちの誰より強いから!バケモンだからな!」
と、シーザーが声をかけた。
「バケモンとは失礼な、シーザー」
ユウキが笑う。
ええっ!?このふにゃふにゃしたユウキが一番強いの!?まさか!?俺もエリアスもフィリックスも目を剥いてユウキを見つめた。
「ええーーー!お、お手柔らかにお願いしまぁす!」
俺は冷凍光線をユウキに思い切りぶつけた。
「いいよぉ~」
ユウキがそれを手のひらで受けて凍りついていく。ぶんぶんと手を振るとそれはパキパキと音を立てて表面だけが粉になった。結構威力あると思ったんだけどなぁ。
「おお、なかなかやるね、俺じゃなきゃかなりいけてるかも…シンは氷ならシーザーとやったほうがいいよね?」
にこにことユウキが笑う。
「分かれて戦う時はおのおの属性を見て、ダメージが与えられるのを選んで戦ったほうがいい。金髪くんは俺と戦ったほうがいいね、炎のシーザーはシンと、で、黒髪くんは雷撃のジュールかな?あと、単独でもいいけどコラボの力を三人で練習したら?」
ユウキは俺に戦いかたを教えてくれてるんだな。
「相手の属性がわかんない場合はどうするの!?」
俺は素朴な疑問をユウキに投げる。
「えー!?!その時は潔くやられとく?」
ユウキが笑いながら即答し、ジュールとシーザー、エリアスとフィリックスの首が一斉にコキッと軽くコケた。
「ユウキ!バカなこと言わない!シン、そういうときは一撃与えて様子見てチェンジしろ!コラボや三人いるメリットを考えろ。そこの人間二人はかなりの戦いのプロだろう…手合わせしてわかった、シンの彼氏二人は相当な戦闘力だ、あとはシン」
ジュールが俺に話し始めた。
「もう少し強くしてやりたいが…シンはどうしたい?」
「俺は…」
俺は口ごもった。エリアスとフィリックスと一緒にいたい。でも、王宮には戻りたくない…。俺といることで何も知らない人々が巻き添えになるなんてもう嫌だ。俺はこれからずっとトラブルメーカーなんだから。
「あのな、いいか?」
エリアスがはーいと手をあげた。
「はい金髪彼氏言ってよし!」
シーザーがエリアスに、びしりと指を差す。
「俺達、来週で王宮と騎士の契約が切れるんだ。そっからはフリーのハンターになる予定」
「はっ?ハンター!?」
俺はエリアスの言葉に声が裏返ってしまって全員にささやかに笑われた。恥ずかしくて真っ赤になった。
「くそ、いちいち可愛いなシン…俺の実家はハンター一族、グリーン家だ、そこを拠点にして活動する。ドラゴンも一緒だ。実は、ラースは実家で預かってもらっている」
ラースが!?
「グリーン家か…ダリウスは元気か?」
赤いドラゴンシーザーがエリアスに尋ねた。知り合い…?まあ、業界が似てるもんなぁと俺は少し納得がいった。
「あいつがドラゴンを狩らないのは俺との友情なんだ」
「友情…?」
全員が一斉にシーザーを見る。中でもジュールとエリアスがすごい顔をして懐疑的だった。シーザーが焦って苦しそうに言い訳をする。
「ち、違うぞ!?本当に友情だからな!まあたまに健康チェックとかを体でやるけど、お互い健康チェックだから!」
シーザーがへんな汗をかきはじめ、エリアスはじめ、ドラゴン族3人がギャーギャーやりあっている。
フィリックスが俺の手をそっと握ってきた。見上げると彼の穏やかな紫の瞳が見下ろしている。その吸い込まれそうな綺麗な目に見惚れた。
「フィリックス…」
「もう、どこにも行かせないからな。自分だけで背負うな。俺にも分けてくれよ」
フィリックス…。俺の涙腺は決壊しそうだ。
彼がそっと俺の顎に手をかけて、顔が近づいてきて、そっと唇に重なった。
優しい、フィリックスの柔らかい唇。心の中に愛が溢れてきて、俺から涙が一筋落ちた。
「あーっ!」
ユウキとジュールの声が聞こえた。
「フィリックス!お前…シンっ!」
「お先にいただきました」
エリアスが悔しげに唇をかみ、フィリックスがにこやかに笑う。こちらに猛ダッシュで走ってきたエリアスが俺を奪い取るように抱え込んでそのまま強引に唇を奪った。
「うぉぉすげえなシン…!愛されてんな!もう離れるなよ!俺らが応援してやっから」
シーザーが腕を組んで口笛を吹いて冷やかし、ユウキはうんうんと頷く。
ジュールが、エリアスに抱き締められる俺を見ていた。
その表情はとても満足そうだった。
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