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第二十三話 「二本目の剣」~古の剣と新しき剣~
しおりを挟む宮殿の広間の奥に置かれていた戦士像が佩いていた長剣・・・それは魔力に対抗する伝説の聖剣・エメラルドソードだった。
アレッタ姫は、剣を振りかざしてロミアに挑む。
「許さないわよっ!ロミアっ!・・・地獄へ堕ちなさいいっ!」
深緑に輝く長剣を大きく振りかぶって、ロミアに上段に斬りかかるアレッタ姫。
「・・・くううっ・・・でも、無駄よっ!そんなものっ!」
ロミアは瞬間的に自分の周りに分厚い青色の結界を張る!
通常の魔力者の張る結界は、人の目に僅かに目に見える程度の、薄氷のように薄いものである。
今、ロミアが張った結界は、数十年の間、胎内に溜め込んだ魔力を一気に放出して造った、見たこともないような超強力な結界だった。
・・・ああっ、あんなスゴい結界をっ!・・・やはりダメなのっ・・・ええいっ、ままよっ!
目をつぶって、デタラメに振り下ろしたソードの刀身が、青く輝くロミアの結界と激しくぶつかった瞬間、猛烈な光が辺りを包んだ。
バリバリッ!・・・ギュウゥゥゥウンッ・・・!
緑と青の光が交差し激しい光の渦となり、辺りには殆ど爆風に近い旋風が巻き起こって視界を阻む。
「キャアアアアッ!」
ズウウウンッ!・・・・
大勢の男女の悲鳴が聞こえる中、ロミアとアレッタの周りに巨大な光の柱が現れ、宮殿の天井をブチ破り、雲を切り裂いて天空へと伸びてゆく・・・膨大な量の魔力のエナジーの放出である。
ゴオオオオオオッ・・・・ゴオオオオッ・・・・稲妻を伴って、巨大な光の柱は数秒間光り続け、やがて少しずつ小さくなっていった。
光の洪水が収まり、激しく土埃が舞う中現れたのは、剣を持って棒立ちになったアレッタ姫と床に倒れているロミアの姿であった。
・・・・か、勝ったのっ?・・・私っ?・・・・
アレッタ姫は、緊張が一気に解けたのか、ヘタヘタと床に座り込んでしまう。
「・・・うっ・・・ううっ・・・」
しかし魔力者ロミアは死んではいなかった・・・。
聖剣エメラルドソードの力で、胎内に蓄えたエナジー殆どを放出したロミアは、床に倒れたまま起き上がれないほどのダメージは負っている。
先ほど出現した巨大な光の柱は、ロミアの胎内のエナジーが天空に放出されたものだったのだ・・・。
しかし魔力的には相当なダメージを受けたように見えるロミアだが、彼女の肉体は傷一つ負っていない。
新たに魔力のエナジーを取り込めば、再び復活しそうな気配である。
アレッタ姫は焦った・・・・ロミアが復活したらどう戦えばいいのか・・・。
聖剣の力で魔力のエナジーは相当奪われたようだが、それでもまだ魔法自体は使えるであろう。
・・・・ああっ、どうしよう・・・どうすればいいのっ?ロミアが復活したら・・どう戦えばいいのっ?
アレッタ姫は、自分を導いてくれたエメラルドの聖剣に目をやる。
・・・その剣の峰には古代の文字でこう刻まれていた・・・
「古の深緑の剣と、新しき剣、二つの聖なる剣が魔女を滅ぼす」
・・・・ど、どういう意味かしら・・・古の剣と・・・新しき剣・・・・
古の剣・・・それは、このエメラルドの聖剣のことであろう。
しかし、新しき剣とは・・・・アレッタ姫はハッと気が付いた。
・・・そうだ!女性の魔力者は純潔を失うと、その能力を喪失するのだったわ!・・・
強力な魔女のパワーを打ち崩す「新しい剣」・・・それは男性のペ〇ス!雄々しくそそり立つ肉の長剣のことだ!
硬く反り返る逞しいペ〇スによってロミアの処女を散らし、魔力者としての能力を奪うのである。
アレッタは素早くロミアに飛びかかり、その両腕を押さえる。
「パリエルっ!・・・ロミアの足をっ!」
「うっ、うんっ・・・・」
「いい、パリエルっ!・・・そのまま、ロミアの処女を奪ってっ!・・・は、早くっ!」
パリエル王子は、アレッタ姫の突拍子もない言葉に目を丸くする。
「えっ?・・・ええっ?・・・・」
女王リュディアも真っ白な乳房を揺らしながら駆け寄る。
「王子ッ、アレッタの言う通りにしてっ!・・・・女の魔力者はねっ、処女喪失で能力の大半を失うのっ!だからっ、王子の力が必要なのっ!お願いッ!」
「・・・・で、でもっ・・・・」
既に数度の放精で、すっかり可愛らしい少年ペ〇スに戻ってしまっている王子の陰茎は、この異常な事態の中で、すぐに硬く勃起するだけの精力を残していないようだ・・・。
「・・・パリエルっ、ロミアが復活してしまうわっ!早くっ!」
床に押さえつけているロミアはまだ意識が朦朧としているようだ・・・この機会を逃すと次はないのだ。
「・・・・う、うん・・・わかった・・・」
アレッタが、ロミアの黒いローブを引き千切るように脱がすと、中から雪のように白い肌と、リュディアほどではないが豊かな乳房がポロンと飛び出る。
胸元と腰の周りに秘術の呪文のタトゥーを掘っているのがいかにも魔女らしいが、美しい二十歳の裸身である。
その太腿の間には、黒々とした陰毛がビッシリと生い茂っている。
「・・・・・・ええっと・・・そのっ・・・」
パリエルは、ロミアの裸体を見ながらモジモジと恥ずかしそうに下を向いたままだ・・・
経験豊富なリュディアはすぐに気がついて、ニコッと微笑む。
「・・・・そうよねっ・・・王子っ、もう何度も出しちゃってるものねっ♥・・・アレッタ?お前が王子を「元気」にしてあげてっ!」
「・・・・ええええっ?・・・お、お母様っ・・・なんのことっ?」
アレッタが素っ頓狂な声を上げる・・・・。
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