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第十一話 「利生の門違」ほか ~おゲレツなハナシ
しおりを挟む「御伽草」城戸楽丸 編「利生の門違」
「飛談語」宇津人菖蒲房作 「通夜」より
弁財天を信仰すれば金が溜まるかと、急に思い立って江の島弁財天の岩屋に籠って七日間の断食。
六日目の明け方、お社の帳がさっと開いて、弁財天が右の手に白紙を持ってお出ましになった
「ああ、これは弁財天様!有難や!どうか私に福をお授けください」
と裾にすがり付けば弁財天、
「まあイヤラシい、オシッコに行くのよ・・・・」
・・・・おゲレツですなぁ・・・・もうツッコミ所もありませんっ。
「利生の門違」も「通夜」もほとんど同じ話です。
ついでに「飛談語」より、もう一話、
「頭巾」
柳原の床店に吊るしてある頭巾の値段を聞いて買おうか迷っている男、
「この辺りの店で売っている頭巾は女郎の腰布(下着)の古いのを黒く染めて作っているという噂だが、本当か?」
「いえいえ、とんでもない!よその店のものは存じませんが、うちの店で扱っている頭巾は呉服屋から黒縮緬を買って仕立てたもの、決してそんなキタナイものではござりません!」
それを聞いた男、
「・・・・・そんなら買わない」
おいっ!元が女性の下着だったら買いたかったのか!・・・オマエはヘンタイ仮面かっ!(笑)
ちなみに、柳原というのは、万世橋から浅草橋あたりの土手のことで、江戸時代、ここには古着屋が多く、夜は夜鷹(下級の娼婦)も多かったと言います。
その二つの「名物」を組み合わせたお話ですね。
そう言えば、かの「捕物小説」の祖、岡本綺堂氏の「半七捕物帳」にも「柳原堤の女」という話がありましたね。
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