潮騒の前奏曲(プレリュード)

岡本海堡

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4.波打ち際の残音

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第四番 ホ短調 Largo幅広く、ゆるやかに

 16時は過ぎた頃、僕は学校帰りに自宅の最寄り駅である京急久里浜では下車せず、京浜急行YRP野比駅からバスに乗って野比海岸のバス停を降りた。そこから歩いて数分の小高い丘の上にある野比精神・神経医療センターは僕が治療に通っている病院であり女の子と出会った場所でもある。
 あの夜に出会った女の子はクラスメイトの潮崎さんなのだろうか。そうでなくても、あの夜迷惑をかけてしまったのであろうし、お詫びに会いに行くべきであると理由付けを考えていた。
 診察はいつもの通りだった。検査といえば聴力検査を行う程度。だけど聴力に異常がない以上は問診という名のカウンセリングがメインとなる。ラジカセを置き、僕の好きな曲を流してみたり、そうでもない曲を流してみたり。クラシックだけでなく、ポップス、ジャズ、ブルース。などを流してくれたらしいが僕にはどれも聴こえはしなかった。カウンセリングはだいたい30分程度だった。
 カウンセリングはそれなりに疲れる。音楽のない世界がだんだんと日常であるかのようで、音楽の存在した世界が忘却の彼方に消えてしまいそうだ。それでもその感覚が長引くほどに、もうこれでもういいのかなとも思えてくる。音楽はもう諦めて新しい何かを探す。それでもと良いかと。
 カウンセリングを終え診察室を出ると老若男女、心的な病を抱えた人達が俯きながら自分の順番を待っている。僕も周囲からみれば同じく気持ちの沈んだ人間に映っているのだろうか。そう思うと余計に気分は落ち込んできてしまいこのまま帰ろうかと思ったが、潮崎さんと思われるあの夜の女の子のことが気になり入院患者面会の受付窓口に足を向けることにした。
 
 正直女の子を訪ねるのは気恥ずかしい。でも謝っておくことはしておきたい。あの夜に倒れた後、僕は目が覚めると翌日のお昼で、簡単な診察を受けると夕方には母さんの運転する車で自宅に戻ったのでお礼が言えていない。
 「あの、入院患者の面会したいのですが」
 ついさっきまでは僕自身患者だったのだから面会をお願いするというのも可笑しなものだ。
 「潮崎さんっていらっしゃいますか?クラスメイトで学校のプリントを渡すように先生に言われまして。でも入院先のメモを失くしてしまいまして」
 同級生の男子が訪ねてきたらと思われるとやっぱり気恥ずかしくて嘘をついた。情けないくらい自意識過剰なのはわかっているのだけれど。
 「お待ちください」
 僕の心配は他所に、受付の妙齢の看護婦さんは事務的に接してくれた。
 制服を着ていたしクラスメイトってことでどうやら怪しまれる要素はまったくなかったのかもしれない。
 「潮崎さんですと、なぎさ棟108号室ですね」
 と妙齢の看護婦さんが部屋の番号を教えてくれる。
 潮崎さんというクラスメイトはやはりこの病院に入院しているらしい。
 僕が安堵していると
 「どうかしましたか?」
 妙齢の看護師さんは少し怪訝な顔で僕をみつめてくる。
 偶然というものは重なるものだなと。僕自身驚いてしまっていたから、妙齢の看護婦さんに怪しまれることになってしまった。
 「いえ、ありがとうございます」
 僕は簡単に会釈を済ませると足早にその場所を立ち去った。

 あとはあの夜のチェロの女の子かどうかだ。
 『チェロを弾くらしいよ』
 聡の言葉が蘇る。
 同級生の女の子。チェロを弾く。たった2つだけのピースが揃っただけだけど、もうおそらく人違いはないだろう。あとは僕のことをどう思っているかというか覚えてくれているかどうかとか、そうした不安が頭のなかを駆け巡る。鼓動が少しだけ早鐘を打ちはじめた。
 
 さっきは院内の間取りを聞く前に受付を立ち去ってしまったので院内の案内図を探す。昼間の病院で何かを探すにはまったく苦労はしなかった。院内の案内図は簡単に見つかりなぎさ棟を探す。なぎさ棟は奥まった位置に面していた。
 「玄関からはだいぶ離れた位置だな」
 僕はちょっと面倒くさそうに、そう呟く。入院患者の病棟なのだからしかたないのかもしれない。
 そういえば僕はどの病室のベッドで寝ていて、あの音楽室というのはどこなんだろう。もしかしたらまたあの音楽室で練習をしているかもしれないと思って、音楽室も確認しておくことにした。どうやら音楽室は『なぎさ棟』の近くにあるようだ。 

 なぎさ棟108の1は一階という意味を示し108は8番目の部屋ということで順番に部屋を探して歩く。
 (なぎさ-101、なぎさ-102、なぎさ-103、なぎさ-105、なぎさ-106)
 部屋を通りすぎる度、さらに鼓動がはやくなってくる。
あの夜の女の子で間違いはないと言ったが、やはりここへきて人違いだったらと思うと恥ずかしい。
 (なぎさ-107)
 そして、
 (なぎさ-108)
 扉の入口前にやってきた。
 僕は深呼吸をしてから親指に力を込めながら手を握りしめ扉を軽くノックしてみた。さらに鼓動が早鐘を打つ。そりゃ同い年の女の子を突然訪ねるなんて緊張するものさ。
 「・・・」
 部屋の中からは返事はなかった。シーンとしている。
 僕はもう一度、今度はもう少し強くノックしてみた。
 「・・・」
 やはり返事はない。誰もいないようだ。眠っているのかな。扉を勝手にあけるのはまずいよな。着替えとかしてるかもしれないし。
 「この部屋じゃないのかな」
 返事がなかったことに拍子抜けしてしまい心拍数は平常時にすっかり戻っていた。
 僕はもう一度、部屋の番号を確かめるが『なぎさ-108』で間違いはない。緊張は取り越し苦労に終わったわけだがこのまま帰るのも気が引ける。どうしたものかと、僕は髪をぽりぽりと掻きながら立ち尽くしていると通りかかった若い看護師さんが声をかけてきてくれた。
 「潮崎さんの面会ですか?」
 カルテを抱えたままの若い看護婦さんが、僕が確認したかった名前を口にする。
 よかった。どうやらこの部屋で間違いはなかったようだ。
 僕が気恥ずかしそうにしているのを直ぐに察してくれて、僕の返答を待たずに、
 「潮崎さんですよね?今日は少し調子がいいからって今、海岸公園まで散歩してくるって言ってたましたよ」
 なぎさ棟からは海岸は見えないけど渡り廊下の窓から右方向を指さしながら教えてくれた。
 僕は若い看護婦さんに会釈をしてその場を離れ、海岸公園まで潮崎さんを探しに行ってみることにした。

 外は青空が突き抜けるような快晴だ。だけれど野比・北下浦海岸の風はいつも少し強い。ここは遊泳禁止の海岸である。三浦半島の東に位置する東京湾は内海だからとても穏やかな波だけど、少しでも外海になると波は荒くなる。歩道を歩き、海を眺めると金田湾が一望できる。三浦半島は半島とはいっても島のように面積が狭い。こうして海岸線を眺めると半島の輪郭がよくみてとれる。

 あの夜の女の子には会えるだろうか。会って何を話せばいいのかとか、嘘でも学校のプリントを持ってくればよかったかなとか、歩道を歩きながら、また心の準備が忙しくなってしまった。
 そもそも会いたい理由は謝りたいだけか?
 病室にいなければ帰ってもよかったのに。どうしてこんなにも必死になってしまっているだろう。それは、彼女が奏でたチェロの音色がどうして聴こえたのかが、それがあの夜から頭から離れなかったからかもしれない。
 そう。結局、音楽のある世界が戻ったのあれきりだから。目が覚めるとまた音楽のない世界に戻っていた。
 でも会って、いきなり「もう一度、チェロの音を聴かせてみてくれ」なんてお願いするのもな。僕はまた髪をぽりぽりと掻きながら遊歩道を歩いていくと公園のベンチに腰掛けている女の子の姿を見つけた。バンスクリップはしていないようで、長い髪が風に吹かれてなびいている。正直暗闇で出会っただけなのではっきりとは顔を覚えていない。だからせめてシルエットが一致すればなと願っていたのだけど風に揺れる髪がシルエットをぼやけさせる。身長は女の子にしては平均的といったところだろうか。チェロはやはり分数サイズだったのかもしれない。
 海岸公園には女の子が一人佇んでいるだけなのに、それでも確信が持てないので一歩が踏み出せない。くそっ。コンクールでもここまで緊張なんかしなかったのにいっそう鼓動が早くなってしまった。
 彼女のチェロなら僕の耳を治してくれるかもしれない。
 いや、そもそも僕は本当に治りたいのか?
 治ってまたピアノを弾きたいのか?
 そんなことを自分に問う。

 その時、一羽のカモメの鳴き声が空から聞こえてきた。大空を舞うカモメを追うように彼女が顔を上げると公園の入り口に立っている僕と目があった。
 彼女の瞳は憂いを帯びていて長いまつ毛が儚げに揺れていた。
 激しく鼓動が胸を打つ。
 「こんにちは」
  思わず声が上ずった。音程を外した楽器の音色の様に。ちくしょう、だせえ、声が震えちまった。女の子だから緊張してるとかじゃないんだ。今の僕にとっては僕に音楽を戻してくれるかもしれない魔法少女かもしれないからだ。
 「あっあの時の」
 彼女の瞳は色を取り戻し、驚いた表情をしながら声を発する。
 彼女は僕を覚えてくれていたようだ。人違いでなくひとまずは安堵できた。
 「もう体は大丈夫?」
 そして、こちらの心配をしてくれたことで緊張がいくらか和らぐ。迷惑をかけたことを気にしてはいないと思えたからだ。
 「ごめん、突然倒れたからびっくりしたよね」
 僕はとにかくあの夜の出来事を詫びた。
 「あの後、看護婦さんから聞いたんだけど、君がナースコールを押してくれたって。ありがとう」
 僕はお礼を口にする。
 「ううん。無事でよかった」
 うんうんと彼女は少し大袈裟にうなずいてくれた。あの夜もそうだったがわりと細かい動きが多い子だなと思った。
 「・・・」
 「・・・」
 でもそこでお互いの会話が途切れてしまった。そりゃ初対面ですんなり会話が弾めば人付き合い苦労はしない。クラスメイトの連中がお見舞いを躊躇してしまう気持ちも理解できる。
 「僕の名前は波間なみまひびき。人違いだったらごめんなんだけど潮崎美海さん、でいいんだよね?」
 突然自分の名前を言われたものだから戸惑っていたけど
 「えっうん。私、潮崎。病院で聞いたの?」
 こくこくと頷く。
 「いや病院ではないかな。実は僕たちクラスメイトらしいんだ」
 「そうだったんだ」
 単純な理由なため彼女は直ぐに納得してくれた。
 「僕が病院へ担ぎ込まれたことを友人が心配してくれて、その話の流れでクラスには潮崎さんが入院していることを教えてくれて」
 僕は経緯を付け足す。
 「うーん。それじゃ私が入院している事はまったく知らなかったのね・・・」
 彼女は少し複雑な表情をした。僕は失言をしてしまったようでしまったなと思った。
 「いいの。しょうがないよね。だって私、新学期から一度も登校してないしね」
 彼女は少しの間、考えこんでから少し遠慮がちに、
 「ねえ、響君って呼んでもいいかな?」
 と僕の呼び方に許可を求めてきた。
 急に下の名前で言われたものだから気恥ずかしかった。
 僕の返答を待たずに、
 「二年生になってからクラスメイトの人と話すの初めてだし、またお見舞いきてくれると嬉しいかなってことで」
 「駄目、かな?」
 彼女は両手に膝を抱えながら不安気に僕の返答を待つ。
 気恥ずかしさもあったけど、聡にも名前で呼ばれているのだから同じことかと思い、
 「いや、かまわないよ。それじゃ僕も美海って呼んでいいかな?」
 こちらだけが余所余所しいのもなんだかなと思ったのでそう提案した。
 「いいよ」
 人見知りしない性格な子のおかげで僕の緊張は一気にほぐれていった。

 「・・・」
 「・・・」
 だけどまた沈黙が続いてしまう。
 「ピアノ、弾くの?」
 美海が沈黙を破るようにそう訪ねてきた。
 「あの夜、私が白鳥を弾いてた時にピアノの前に座って伴奏するよって。でも弾こうとした途端にピアノの前で倒れちゃったから」
 質問とともにあの夜の出来事について話しを続けてくる。
 倒れる直前の行動だったからそれについて聞いてくるのは当然のことだろう。
 「ピアノは、弾いていたんだけど音が聴こえなくなったんだ」
 僕は素直に答えることにした。
 「音が聴こえない?」
 美海が不思議な顔をして小首を傾げる。
 「こうして会話はできるんだけどね。音というか楽器の音色だけ聴こえないんだ」
 「だけどあの夜は君の弾くチェロの音色が聴こえて。だからピアノの音もまた聴こえるようになったかと思って。でも結果は御覧の通りだった。自分を試すようなことをして、迷惑をかけてしまってすまなかった」
 僕はもう一度頭を垂れて謝った。

 「医者が言うにはカクテルパーティ効果が機能していないんだってさ」
 とりあえずは症状について告白するも具体的な説明は出来ないので直ぐに話題は反らすことにし、
 「何か魔法でもかけてたのかな?美海の演奏には?」
 深刻な気分になって欲しくないので話をくだけさせることにした。
 「う~ん。ごめんなさい。私にはそういった能力はないかな」
 冗談でもわりと受け答えてくれる子だなと思った。
 でも魔法少女なんだよと告白してくれてもよかったかなとも思った。非現実的なことは分かっている。先程は音楽を取り戻したいのかと自分に問いていたけど、こうして他人と話すと僕はやっぱり音楽を取り戻したいのかもしれない。失って気づく大切なものというか。
 「そうだったんだ。その、うまくは言えないけれど、また弾けるようになったらピアノ聴かせてね」
 美海はそう僕にリクエストをしてくれたことがなんだか嬉しく、その時吹いた浜風は少し心地よく感じた。
 
 「退院はできるの?」
 愚問であることは重々承知である。病気について症状を聞かれることは辛いこと。だって聞かれたところできっと本人には何もわからないのだから。
 それでもお見舞いにきた人間からは大抵聞かれることなのだろうか、これといって動じることもなく少し困った表情を浮かべるだけだった。
 「つまらないこと聞いちゃってごめん」
 僕はそんな心情を察して質問を撤回することにした。
 「ううん」といった感じでとくに気にしていない様子だった。
 「どこが悪いのかな?」
 これ以上、質問することは美海を苦しめてしまうと分かりつつも、やはり知りたい気持ちが勝ってしまったのと、自分は病名を告白したのだから等価交換が可能なのではと変な自信があった。
 沈黙のあと彼女は海岸に視線を戻して水平線をみつめながら
 
 「ジャクリーヌ・デュ・プレって知ってる?」

 僕の質問に対するの答えではなく彼女は唐突に少し低い声で僕に問いかけてきた。
 少し戸惑ったけど、
 「たしか女性のチェリストだよね。若くして夭折した天才チェリスト」
 そう答えるとデュ・プレを知っていたことが嬉しかったのか彼女の表情がぱっと明るくなった。
 「うん。クラシック好きだと知ってる人は多いよね」
 声のトーンも少し上がった気がする。デュ・プレが好きなのかなと思った。
 「クラシック名盤集なる本を一冊持っていて、それで知ったくらいなんだけどね」
 「それでも知ってくれているだけ嬉しい」
 正直な気持ちなのだろう。鍵盤の高音域のようにハイトーンな口調で答える。
 でも次の言葉は短調に変わったかのようにトーンはもとよりも下がり、こう彼女は尋ねてきた。
 「響君は彼女の病名って何だったか知ってる?」
 「病名?そこまでは知らないかな」
 彼女は少しだけ間を置いてから、

 「多発性硬化症」

 僕が無反応なのを確認すると、
 「聞いたことないよね。難病指定されてる病気。中枢性脱髄疾患の一つで自己免疫疾患の病気なの。症状の度合いは人それぞれ。神経の病気だから体の自由が奪われていくの」
 彼女の声のトーンはさらに下がっていく。僕は彼女がどうしてデュ・プレの話を始めたのか理解しはじめるとともに胸はざわつきはじめ、次の言葉を待つしかなかった。
 浜風が少し強く吹いた。彼女の長い髪が後ろになびく。
 彼女は海岸を見つめながら
 「それでね。私も多発性硬化症なの。だからもうすぐ指も満足に動かなくなっちゃうと思うんだ」
 遠くの海岸を見つめていた瞳の視線は足元の砂浜に落とされる。
 「デュ・プレの時よりも医学は進歩しているみたいなの。でもまだ治癒は不可能な病気。でも先生は頑張れば、この病気に罹った人でも障害なく日常生活を送ることが可能なった人もいるんだって言ってくれたの」
 彼女は微かに自分にもまだ希望があることを口にする。
 「夭折というと突然亡くなった人に使われることが多いけど、デュ・プレは20代の絶頂のなかで引退を余儀なくされてしまっただけで彼女は42年間生きていたんだよ。でもチェリストとしてのデュ・プレに対しては夭折という言葉が適してるのかもね」
 「私はもうすぐチェリストを目指す人生は終わっちゃうの。デュ・プレと同じだなんて口にするのはおこがましいけどね」
 
 多発性硬化症という病名は初めて知ったことなのでどう体が侵されていくのかはわからなかった。だけどチェリストとして生きられる時間は僅かであるという彼女の言葉の意味は理解した。
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