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5話

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ゴブリンに襲われるもまでされる前に助かったサリーさん母娘。

だが、服を引き裂かれている上にサリーさんは奴らの目を娘のリーナさんから自分に引き付けるために手や口でゴブリンのをし、口から胸までを白く汚して酷い有り様となっていた。

体についたゴブリンの精液を拭い去るも匂いは残り、それが染み込んだ服を脱いだとしても奴らに襲われたことがバレてしまう。

その結果ゴブリンの子を出産する可能性を疑われ、暫くの監視生活を余儀なくされると思われる。

その際、監視役の男達に仕事を滞らせるお詫びとして、望まれれば身体を許すことになるそうで……それを気の毒に思った俺は、覚悟して村へ戻ろうとする彼女の前に姿を見せた。

上手くいくかはわからないし、お偉いさんに目を付けられたくないので俺の力については秘密にしておきたかったのだが……両親の友人だし、まぁいいだろう。


「あの、ジオ君?どうしてここに?」

「おじさんと一緒に探しに来たの?」


サリーさんとリーナさんはそう聞いてくるが、あまりゆっくりはしていられないので簡単に答える。


「いえ、1人です。2人が外に出てから少しして、遠くからでも周りの警戒をしたほうが良いかなと思って。でもそのときにはもう近場には2人がいなかったので、周りを見ながら少しずつ進んでたら……その、お2人がゴブリンに襲われてて」

「えっ!?あ、その……ど、どの辺りから……?」

「えっと……リーナさんが服を破られる前、ですかね」


今から試そうとしていることを考えると、サリーさんの言動を知らないというのは無理がある。

なので、俺はサリーさんの質問に本当のことを話した。


「あ、え、じゃあ……」


ゴブリンを誘う姿を見らていたことがわかったからか、彼女の顔は真っ赤になる。

その隣から、今度はリーナさんが質問してきた。

何故かジト目だ。


「今まで見てたんなら、誰か助けを呼びには行かなかったの?」

「それは……」


ちょっと言いづらい理由なので言い淀んでいると、彼女は身体を隠すように自分へ腕を回して俺を非難する。


「お母さんや私のいやらしいところを見て楽しんでたの?今だってになってるし」


彼女の言葉に視線の先を確認すると、俺のはまだ固いままだった。

全体的には母親似ではあるが、は父親似でそこそこな成長を見せているのだ。

それ故固くなったは結構目立ってしまっており、今は2人の視線を引き付けてしまっていた。

リーナさんは刺すような視線だが、サリーさんは


「あら。まぁ……」


などと言って非難するような表情ではなかったが。

それはさておき……反応は身体が勝手にしているものだし、楽しんでいたと思われているのは心外なので反論をしておく。


「そういうわけじゃありませんよ。ああ、お2人に魅力がないというわけでもなくて。その……助けを呼んでも必ず犠牲者が出ると思いまして」

「犠牲者?」

「はい。リーナさんはナイフを突きつけられて人質にされてましたよね?助けを呼ぶとしたら父さんになりますし、その場合はリーナさんを見捨ててゴブリン達を倒すか、見捨てられずに父が殺されるかだと考えたんです」

「あ……」


俺の答えに自分のせいで俺が動けなかったことがわかると、途端にリーナさんは真剣に謝罪してくる。


「ご、ごめんなさい!その、変なふうに疑っちゃって」

「あー……いや、そこまで真剣に謝らなくてもいいですよ。その、するぐらいに見てたのは事実ですから」

「え。あ、えーっと……」


顔を赤くし、どう返すべきか困っているリーナさん。

そんな彼女に代わってサリーさんが口を開く。


「それで、その……まで見つからないように隠れてたってことかしら?」

「そう決めていたわけじゃないんですが、お2人がその……挿れられようとしたときになんとか止めようとしまして」

「なんとか?……え、まさか」

コクリ

「え?何?」


気づいたらしいサリーさんに俺が頷くと、彼女はまだ気づいていないリーナさんに説明する。


「ゴブリンを倒した。ジオ君の力だったみたいよ」

「えええっ!?」

「あの、まだ外ですし大声は控えたほうが」

「あっ、そ、そうね」


周囲に魔物の反応はないが、一応気をつけたほうがいいだろう。

魔物でなくとも人が来るかもしれないし、今の彼女達を見られるのは不味いからな。

俺の注意に素直に従い、声を落として彼女は確認してくる。


「で、本当にそうなの?というかって何?」

「本当です。ただ、俺もさっき使えるようになったところなので詳しくは説明できないんですけど、どうやら魔石を核にして土で人形を作って、それを思ったとおりに動かせるみたいです」

「そんなことが……」

「ほら、川で魔石を拾ったじゃないですか。あれを握ったまま「ゴブリンを何とか止めたい」と思ったら土人形が作れたんですよ」

「ああ、あれで?へぇ~、偶然ね」


そう納得しているリーナさんの隣から、サリーさんが真面目な顔で聞いてきた。


「それで……それを私達に話したのはどうして?ジオ君は魔力がなかったと聞いてるし、だとしたらその力は魔法じゃなくて"ギフト"よね?その……偉い人に知られると自分の所で働くように命じられちゃうわよ?」

「でも、このまま放っておいたらサリーさんは暫く監視されて、その……監視役の男を受け入れないといけないんでしょう?それを避けるには俺の力が使えると思いまして」

「ああ……そこも聞いてたのね。でもそれを避けるってどうやって?」


監視役に犯されることまで聞かれていて恥ずかしそうなサリーさんだが、俺がそれを避けるために何をするつもりなのかを聞いてくる。


「ああ、それは……そもそも魔物に襲われていないことにするんです」





俺達が急いで村へ戻り、塀の中を覗き込むと……父はまだ戻っていなかった。

道具1つを取りに帰っただけにしては遅過ぎるが、今の俺達には好都合だ。


「じゃ、始めますよ」

ズズズズズ……


宙に浮いた魔石に周囲の土が吸い上げられ、1つの形に作り上げられた。

その形は……足が4本付いた箱である。

側面に乗降口はなく、前面にある、馬車で言う御者台に当たる席を利用して乗り込むようにしてある。

足は関節のないただの棒なので外見上奇妙ではあるが……まぁいい。


「ここから中に入ってください」

「え、ええ」
「うん」


サリーさんとリーナさんはそう応え、俺が指示したように乗り込んだ。

……うん、すぐに魔力が尽きることはないな。

それを確認すると俺は御者台に座り、彼女達の家へ向けて土人形を前進させる。

そう、これは俺が土人形の"ギフト"に気づき、それを利用して開墾作業を進めるので2人は送り返すという設定だ。

魔石に収集させる範囲は指定できるようで、今この土人形を作った土は切り株周辺の土であり、その根は洗ったようにキレイに露出されている。

土の収集による魔力の消費は前回より幾分増えているが……それは合計で3人も乗れる大きさにしたからだろうな。

まぁ、細かいことは後々検証するか。




ズン、ズン、ズン、ズン……


そんなわけで……俺達がサリーさん達の家へ向かっていると声をかけてくる者がいた。

村長の息子でゴラン君という、俺より1つ年上の少年だ。

名前の響きに比べると、強そうというよりはごく普通の子供である。

特別仲が良いわけではないが、悪いわけでもない。

本人的には年上振りたい感じだが……まぁ、俺の父の役目を考えれば強気に出過ぎるのは不味いとわかっているのか対等ぐらいの態度である。


「お、おい、ジオ!なんだそれ!?」

「ああゴラン。これは俺が土で作った……人形?」

「なんで俺に聞くんだよ。それにどう見ても人じゃねぇだろ」

「確かに。じゃあ……ゴーレム、かな?」


前世の記憶にある創作物の中から近いものとなると……これが一番近いだろう。


「ゴーレム?魔物の?」


商隊の護衛を担当したり何らかの用事で村を訪れる冒険者達から聞いていたのか、ゴラン君はゴーレムという存在を知っていたようで、それらが人型であるとも聞いていたのかこの足がついた箱を見て不思議そうな顔をしている。

あ、ゴーレムが魔物の一種だとすると魔物を生み出したと思われるか?

でもまぁ、俺が自由に操れることを見せれば大丈夫だよな。


「いや、こうして自由に動かせるし、魔物とは違うんじゃないかな?」

「ふーん……いや、それは良いんだけど、何でそんなもん作れて動かせるんだよ」

「川でたまたま魔石を拾ってさ、それ持ったまま畑を広げるのを手伝ってたらできたんだよ。切り株掘り起こすの大変だから、土だけ退かしたいなって思ったら」

「ほえー……お前、魔力はなかったよな?じゃあこれは"ギフト"ってやつか?」

「多分ね。詳しくはまだわかんないよ」

「そうなのか……なあ、俺も乗せてくれよ」


突然の申し出に俺は困った。

畑の開墾にサリーさん達の手が不要になったから家へ送り、彼女達には家でできる仕事をという理由で送っているところだが……今の彼女達の姿は刺激的で、何者かに襲われたことが明白だ。

だからこそ土の箱に入って隠れてもらっているし、彼女達も気づかれないように息を潜めているわけだしな。

俺が"ギフト"に気づいたことを隠せばサリーさん達を帰す理由がなくなるので、こうしてゴラン君に対応していたのだが……彼女達の家まで来られるとその格好を見られかねないし、そこから魔物に襲われたことは容易に予想できてしまうだろう。

というわけで、俺は彼の要請を断るしかなかった。


「悪いけど今日はちょっと……これって魔石を使うし、明日以降で暇なときに魔石を持って来れば乗せてあげるよ」


断ると同時に次の機会を提案したからか、特に気を悪くすることなくゴラン君は納得した。

だが、そこには1つ問題があるようだ。


「ああ、魔石を持ってたらできたんだっけ。でも俺は持ってねぇし手に入る予定もねえぞ?」

「うちの父さんが倒した魔物の分は?」

「商隊に売るからって倉庫に置いてあるんじゃねぇかな。それを持って来れればいいけど、鍵がかかってるからなぁ」


それは俺にとっても困った情報だった。

魔石を消費する一方ではすぐにゴーレムを作れなくなってしまう。


「持ち出す方法はない?」

「えぇ?どうだろう……買うんならくれるんじゃないか?でもこの間来た商隊に売ったばっかりでそんなには貯まってないはずだぞ?」

「そっかぁ……ゴランはお金あるの?」

「ちょっとはあるけど……」

「なら売ってもらえるように頼んだら?1個あればいいし、買い取ってもらう場合の値段が100コールだって聞いたからそんなに高くはないと思うよ」

「えっ?これ魔石1つで作ったのかよ」

「そうだよ。魔力が尽きたら魔石は消えるし、ゴーレムは崩れてただの土に戻るけど」

「ふーん……よし、親父に頼んでみるか。これから……あっ」


今から魔石を用意しようとしていた雰囲気の彼だったが、何かを思い出したように声を上げる。


「どうかした?」

「井戸で飲み水汲んどけって言われてたんだった!じゃあな!」

「お、おう……」


家の用事を思い出し、そう言って走り去るゴラン君。

そこまで規模の大きな村でもなくお手伝いさん等はいないようなので、村長の息子と言えど家の手伝いはさせられるというわけだ。

そもそも、この村の村長ってただのまとめ役って感じで強権を持ってるわけじゃないらしいしな。

彼を見送ると俺はゴーレムの前進を再開する。

すると、後ろからリーナさんに小さな声で話しかけられた。


「もう大丈夫?」

「あ、はい。でも他にも誰かに会うかもしれないので静かにしててくださいね」

「うん、わかった」


とりあえず、村の中では魔石の確保ができないかもしれないことがわかり残念だが……今は後ろの2人だな。



その後は話しかけられても軽く流して進むことを優先し……無事にサリーさん宅へ到着する。

途中で父とすれ違わないか注意をしながらだったのだが、ここまで父の姿を見ることすらなかった。

まだ家にいるのか?

だとしたら……いや、今はこっちに集中するか。

サリーさん宅の入口へくっつけるようにゴーレムを移動させ、形状を変化させて中から直接ドアを開けられるようにする。

ゴーレムの箱に天井はないし暗くて見えないということもないので、問題なくそのドアは開かれた。


「さ、早く中に。綺麗な水はありますか?」

「飲み水ならそこの壺にある程度は……」


そう言ってサリーさんが指差したのは、そこまで大きくない壺である。

ここは川の近くで洗い物には便利だが、井戸は遠いので水を汲んでくるのが大変なんだよな。

父も手を貸したりはしているがなるべく自力で済ませたいと思っているようで、運びやすい大きさとしてこのぐらいの物になったのだろう。

ただ、今からやることには量が心もとない。


「あの量だと足りませんね。川に行ってくるんでちょっと待っててください」


そう言って俺はサリーさん宅を出て入口のゴーレムを人目につかない裏手で土の山に戻し、川へ移動して新品の魔石をポケットから取り出した。

ここまで乗ってきたゴーレムの魔石やこの魔石はあの4匹のゴブリンから回収した物で、ゴブリンリーダーが持っていたナイフで剥ぎ取った物だ。

その役目をサリーさんがやったので、今、彼女の手とそのナイフは赤く染まっている。

俺がやらなかったのはここまでの道中で人に会う可能性があったからで、姿を隠す予定の2人のうち彼女がやると手を上げたのだ。

一応、家に多少の水はあったので手は洗っていたが、身体まで洗うには量が足りないのでこれから試すことを待つように言ってある。

とうわけで、川に着いた俺は周囲に人目がないのを確認し、手に持った魔石に命じて球状に川の水を収集させる。


ジャババババッ


お、上手く行った。

見た感じ……綺麗な水だな。

切り株を掘り出すときにも土だけを収集できたので、色々と混ざっていても指定したものだけを抽出できるのか?

余裕があったら試すとしよう。

さて、これでサリーさん達に身体を洗ってもらい、汚れや匂いを落とす予定である。

大量の水は彼女の家の水汲みを手伝っているだけだと言い訳するには多いので、なるべく平たく、なるべく長くして周囲から視認し難くしてサリーさん宅まで戻る。




「ジオです、戻りました」

「どうぞー」


サリーさんの声に俺が入口のドアを開けると、そこには破れた服のままで2人が待っていた。

まぁ、服も洗ってから雑巾なり補修用の当て布なりに処理しないと匂いが残ってしまうので、そのまま待っていることに疑問などはないのだが……


「ジオ君、見過ぎじゃない?」

「あ、失礼」


改めて2人の有り様を見ると、危険も去っているからかより性的に見えてしまう。

2人共服の前面を裂かれており、そこを閉じるように手で胸と股間を押さえていた。

その結果、ただでさえ大きい胸を強調することになっているのでつい目を引かれてしまうんだよな。

そんな俺に注意したリーナさんだったが……


「もう……はい」

ブルンッ


そう言って彼女は左の胸を露出して見せてきた。

落ち着いて見たそれは、大きいのにバランスがいい美乳であり、それが俺のために晒されていることが非常に情欲を煽られる。

ただ、サリーさんもいるのに問題ないのかとそちらを見ると……


「はい、どうぞ♪」

タプンッ


と、胸どころか裂かれていた服の前面全てが開かれていた。

紐で留めるパンツは無事だったので回収してあり、股間だけは隠されている。


「え?……え?」


リーナさんよりも二周りほど大きく、重さ故か多少は重力に引っ張られているが……それでもバランス自体は崩れておらず、こちらも十分俺の目を喜ばせていた。

だが、これを喜んで見ていいものなのだろうか。

彼女達を助けるために尽力している立場ではあるが、だからといってこういうことを要求するのは如何なものか?

身体は11歳でも、精神的に30代の良識ある大人としては遠慮すべきだろう。


「いや、あの……そこまで見せていただかなくても」

「あら、やっぱりリーナのほうがいい?ほら、リーナ」


サリーさんがそう言うとリーナさんは恥ずかしそうに前を開け、母親と同じ様に素肌を晒す。


ぶるんっ

「うう……」

「あの、嫌なら別に……」


呻く彼女にそう言うと、赤い顔で俺を見る。


「い、嫌というよりは恥ずかしいだけよ。で……ど、どうなの?」

「どうって……何がですか?」


俺としては身体を見た感想を聞かれたのだと予想しているのだが、万が一違ったら怒られるかもしれないのでそう確認した。

聞き返した俺にリーナさんは更に顔を赤くする。


「何がって……わ、私の身体よ。言わせないでよ、いやらしい……」

「あ、すいません。その、綺麗だと思いますよ」


予想通りの意図だったらしい質問にそう答えると、彼女は赤い顔のままドヤ顔で言う。


「で、でしょうね。がそんなになってるし」

「えっ?あっ」


リーナさんのお言葉通り、俺のは再びテントを張っていた。

流石にこれの言い訳などできないが、それは彼女達の意図的な行動によるものである。

そこに言及しようとした俺に、サリーさんが胸を揺らしながら手招きする。


「さ、こっちよ」


その言葉にリーナさんが動き、俺を背後から押して家の奥へ進めた。



案内……というか誘導されたのは炊事場だ。

川が近いことからこの家には排水路があり、これから俺が運んできた水で2人の身体を洗うのだ。

流石に見せてもらう以上のことはない。


「えっと……このぐらいかな?触ってみてください」


俺の言葉に2人は手を差し出して感想を述べる。


「温かい……」

「こんなになるのね……」


その感想は……操作して振動させ、入浴に丁度いい温度となったお湯に対してだ。

落ちた汚れが再び付着しないよう、回転による流れで外側に寄せるつもりである。

上手くいくかはわからないが、そのときは綺麗なお湯でシャワーでもしてあげればいいだろう。

少しずつ解放することもできるので、これで畑の水やりなんかにも使えるだろうな。


「じゃあ……汚れを落としやすくするために、川が流れるように動きますけど気にせず身体を洗ってください」


そう言って俺は後ろを向くが……その肩をガシッと掴まれる。

ゴブリンの血の匂いがしないので……リーナさんだな。


「あの、何か……わっ?」

グイッ、グルンッ


その問いに彼女は俺を反転させ、間近でその身体を見せつけながら言う。


「その……どうせならジオ君も洗っていけば?」

「え、いや……俺が身綺麗になってたら父に怪しまれるでしょう?」


俺は2人が帰った事情を説明しなければならないので、当然開墾作業に戻る予定である。

その俺の身体が綺麗になっていたら、普通は不審に思われないか?

そう思って言ったわけだが……


「大丈夫よ。ゴーレム?で色々試してたら汚れすぎたって言っておけば。それなら戻るのに時間がかかってもおかしくないし」

「そうね。ちょっと服を汚しちゃって川で洗うなんて普通のことだし、全然怪しくなんてないと思うわ♪」


リーナさんに続いてそう言うサリーさんは既に手を洗っており、近寄ってくると綺麗になったその手で俺のを掴む。


きゅっ

「う」


程よく握られた手に苦痛ではないうめき声を上げると、彼女はそれを上下に撫で擦りながらで俺に囁く。


シュッ、シュッ、シュッ……

「助けてくれたお礼……いらない?」

「う。い、いらなくはないんですが……お礼としてを仕方なくっていうのは」


その言葉にリーナさんが反応した。


「じゃあ、その……私の練習ってことなら?お母さんに教えてもらいながらってことで」

「あら、いい考えね。覚えておいて損はないでしょうし……どう?ジオ君。リーナの練習手伝ってくれないかなぁ……コ・レ・で♡」


ぎゅっ


少し前屈みで強調された2人の胸と、を握られたその感触に……俺は入浴をご一緒することにした。
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