生意気な後輩くん

陽乃

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2回目の過ち

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 授賞式が終わった後、マネージャーから子供の具合が悪いから送って行けないと言われた為、テキトーにスマホの履歴の女でも呼び出してホテルにでも行こうかとしている時にある男に呼び止められた。

「吉沢先輩、マネージャーさん帰ってしまったらしいですね。よかったら僕の運転で帰ります?」

 さっきのスピーチのせいもあり無視をしていたら、無理矢理手首を掴まれてアイツのものだと思われる車の助手席に連れ込まれた。

「また勝手に。なんなんだよ、おまえは?」

「だって、先輩返事しないから。ねぇ、今日は一緒に飲みません?」

「いや、用事があるから無理。」

「そんなこと言って、どうせ女のところでしょ。」

「なんでそう思うんだ?」

「だって、この世界で有名ですよ。先輩はヤリチンだって。」

ー この世界怖ぇ

「この質問にも答えなかったらイェスだと判断しますけど。」

 飲むだけだったらいいか。さっき襲われたのはきっと気の迷いだと思うし、大丈夫だろうと判断して、また何も答えなかった。

 そして、芸能人御用達のバーに連れて行かれ、店員に席まで案内された。 

「先輩に会えて本当に嬉しいんですよ。だって純粋に会いたかったですし。」

 店員が去った後、オレの耳元で会いたかったですと囁いてきた。

「俺は別にそう思わなかったけどな。」

「そうですか、それは残念です。」

 昔みたいに犬のキュルンとした目で見つめてきた。その目が好きだったんだよなと思ってしまって、その気持ちを打ち消すようにアルコールを大量に摂取する。

「飲み過ぎですよ、大丈夫ですか?」

 その問いかけにも頷けないほど飲んでしまって意識を飛ばし、気がつくと誰かの部屋のベッドの上で裸で寝ていた。

「やっぱり弱っている先輩可愛いですね。」

 誰かにそう言われた後、尻に違和感が走り、それがすぐに快感に変わる。

「. . . 気持ちいい。もっとして。」

 自分の口から自然と溢れた言葉。

「いいですよ、もっと気持ち良くなってください。」

 耳元で囁かれる甘い言葉も快感になり吐息が溢れる。
 ずっと続く快感に身を委ねる、ギシギシと揺れるベッドの上で。
 
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