【新章突入】ショタたちがいろんなものに襲われる話

のりたまご飯

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最終章 この日常だっていつか

Part15 夏休みのとある暑い日

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「ごちそうさまでした。」

手を合わせて、食べ終わった皿を両手で大事そうにシンクへと持っていく。

「はい、そこでいいわよ。」

「うん。お母さんありがと。」

30度を超える猛暑の中、家の中はクーラーのおかげで快適だった。

「ふ~…」

大希はさっきから何かを思い出そうしてひたすら考え込んでいる。
目を閉じて、振り返ってみても、

学校が終わり…?友達と遊び…?プールに入り…?

などというあやふやな思い出が頭の中を駆け巡るだけで、もやもやが大希の頭の中で渦巻いていた。
更衣室でTシャツと短パンを着て、暑さ対処に麦わら帽子を被る。

「外行ってくる~」

そういうと、一軒家のドアを開いて外へと歩き出す。

ミーンミーンミーンミーーーーン…

むんとした暑い空気が体を包み込むと同時に、蝉の声が頭の中でこだまする。

「あづいぃ…」

肩から下げた水筒を確認し、そのまま外へと歩き出す。
暑さのせいか、住宅街には誰も歩いていなかった。

そのままぶらぶらと適当に近所をまわりながら、さっきのことを考える。

5分ほど歩くと、いつも学校から帰ってくる通学路にたどり着いた。
隣には大きな道路がある。学校はここから数百メートルほど歩いたところだ。

と、向こうからくるもう一つの人影の足元が見えた。
麦わら帽子が邪魔で顔が見えない。少しだけ上にあげると、そのままその人物と目があった。

その瞬間、大希の頭にかかっていたモヤが晴れた。

「…ひろちゃん」

その場所は、二人がちょうど攫われたところだった。


ーーー


広樹は先ほどからうずうずしていた。
顔を洗ってもスッキリしない頭。何か大事なことを忘れているような気がする。
今日は両親が一日中仕事…のようで、家には誰もいない。

「誰もいないの聞いてないんだけど…」

それもそのはず。広樹にはその記憶がないからだ。
食卓でラップに包まれたおにぎりを数個平げ、麦茶を飲み干す。
節約のため28℃に設定してあるクーラーは、暑さのせいであまり効いていなかった。

「クーラー意味ねえじゃんかよ…」

リモコンを手に持ち、せめての抵抗で1℃だけさげる。

そこから1時間、何をやっても、頭のモヤは消えないまま。
ずっと家にいるから気が滅入っているのだろう。外に散歩でもいくか…というノリで、Tシャツ短パンの姿で外に繰り出した。

いくら28℃とは言っても、家の中は外よりも涼しい。
外に出てきたことを後悔しかけたが、そのまま道路を歩き出した。

家のある路地から、大きな通学路まで出ると、同じタイミングで50m向こうに、麦わら帽子を被った人影が見えた。
陽炎のせいでゆらゆらと揺れているが、見覚えがある。

その瞬間、麦わら帽子のつばが少しだけ上にあげられ、目があった。

「…ひろちゃん」

「…大希」


続く


=天の声=
この二人もちゃんと最後まで行きます。
見守ってあげてください。
ではでは
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