血が吸えない最弱ヴァンパイアは見返すために世界最強となり世直しをしたいと思います。

アイス

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14話 私は血を吸わなくても強くなれたと思います

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 「ドラ、応用は読んだのか? 」

 「基礎だけです」

 私が答えるとアリオンはニヤリと微笑む。

 互いに剣と剣が互角にぶつかりあっている。

 だが、私は少し急ぎすぎてしまい、基礎に無かった三段斬りをする。

 アリオンはその一瞬の隙をついたのか私の力を利用し剣を手からはがす。

 「あっ⁉︎ 」

 「どうやら、ドラの負けだね」

 「あと少しだったのに」

 「慣れない技は使わないことだね。それがドラの敗因かな」

 なるほどな。

 私は基礎は学んだがそれ以上はまだ足を踏み入れていない領域。

 その隙を上手くつくアリオンはかなりの忍耐を携えていると伺える。

 「まだ、やれるかい? 」

 「もちろんよ! 」

 私はまた、何度も何度も特訓をする。

 どれだけ倒れようとも私は諦めずに立ち向かう。

 だが、そんな中でもアリオンを少し追い詰められるようになった。

 アリオンの攻撃の動きを真似、基礎であるカウンターを使い、少し焦らせることが出来た。

 これは、私にとってはかなりの出来栄えのように思えた。

 「ドラ、かなり腕が上がっているな。中々、やるじゃないか! 」

 「でも、私はアリオンにはまだまだ敵わないです」

 「もうじき、敵うさ......」

 アリオンはボソッと喋るがあまりよく聞き取れなかった。

 「今日はここまでにするか」

 そういえば、辺りはかなり暗くなっている。

 剣術の特訓に集中しすぎていて全く気がつかなかった。

 「そうだね! 」

 私とアリオンは家に戻り、昨日と同じようにする。

 ただ、今日は応用を読むので、そこだけが昨日とは異なる所。

 私はまた、剣術の本を読みながら寝落ちする。


 「はぁ⁉︎ まただ」

 「ドラ、始めるぞ! 」

 私は慌てて外へ出る。

 昨日と同じように互いに主導権を渡さない。

 そして、昨日と違うのは私がやっとの思いでアリオンの持っている剣を手からはがしたことだ。

 これには私は驚いた。

 だって、私は自分で実感できるほどに強くなっているからだ。

 「ドラ、ついに出来たじゃないか」

 その時、私の脳内に音声が流れる。

 スキル獲得です。

 スキル《剣術》、スキル《抜刀術》。

 抜刀術?

 急に襲われた際に対応できる技術をどうして?

 「ドラ、スキルは手に入ったか? 」

 「うん! だけど抜刀術も手に入った」

 「抜刀術? あまり聞かないスキルだな。だが、すごいじゃないか」

 アリオンでもよく聞かないってことはかなり珍しいスキルなのかも。

 でも、私が自分のなりたい姿になろうとしてから、かなり強くなったよ。

 あの頃の私は種族の掟は絶対だと思って半分諦めていたけど、変われたな。

 いい意味で。

 「ドラ、ライズからの知らせがあるまで出来る限り強くなるぞ」

 「わかったわ」

 いつにもまして、真剣な表情で言ってきた。

 私はかよわくて、おちこぼれだったヴァンパイアだった。

 だけれども、少しは強くなれた。

 あとは、アリオン、ライズと力を合わしガイラス、レインを倒す。

 そして、世界の秩序を変え安寧をもたらし誰もが平等かつ平和に暮らせるようにしたい。

 そのためにも今はまだまだ頑張らなくちゃ!
 
 
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