僕に取り憑く君と異世界攻略計画

ホハイタケ

文字の大きさ
5 / 7

5話

しおりを挟む
ダンジョン攻略から数日後

僕はギルドの治療室で目が覚めた。

目覚めたようですね

僕の顔をことを覗き込むギルドの受付嬢の姿が目に映った。

あ、ギルドの、、、

ハルです
運び込まれた時はビックリしました。
外傷はそんなに酷くなかったんですが、衝撃などで内臓が複数箇所やられていたのでもう少し遅くなっていた危なかったですよ!

ごめんなさい、、、
あ、そういえば!!フーさんは!?

あ、彼女ならユキト君をここに連れてきてその後は急いでいたようでカンさんのところに向かったわ。

無事なら良かった
今度ちゃんとお礼しないとな

彼女は何か急いでいるような感じだったからきっと先に行ってしまったんだろう。

いつかまた会えるかな、、、

あら、随分と仲良くなれたんですね~

ハルさんは怪しむような目で見てきた。

いやいや!ダンジョン攻略を手伝っただけですよ!

ふーん
お姉さんユキト君が変なことに巻き込まれないか心配よ
それとこれはお節介かもしれないけど彼女のことあまりいい噂を聞かないから少し気をつけてね

え、それはどういう?

個人の情報はプライバシーなので、それ以上は答えられません!
もう大丈夫だと思うけど数日は安静にね!
後カンさんが起きたら工房に来るように言ってたから行ってみてね!

そう言い残すとハルさんは逃げるように部屋を出ていってしまった。

あまりいい噂を聞かない?
どういうことだろ
こうやって連れてきてくれたし危ない人って感じはなかったんだけどな、、、

僕は身体を起こした。
幸い殆ど回復したのか痛みはほとんど感じなかった。

結局あの後どうなったんだっけ、、、
僕は記憶を探った。
そうだ僕はツクヨちゃんと約束をして

やっと起きたようじゃの

思い出すことを待っていたのかツクヨが声を掛けてきた。

ツクヨちゃん、、、、

何をそんなの暗い雰囲気を出しておるんじゃ

いや、あの約束はまだ果たせてないよな?

当然じゃろ!
私はこれを楽しみ待っていたのじゃからの
ふふふふふ

ツクヨは不敵な声で笑った。
あの危機的状況から助けてもらったことに感謝しなくちゃいけないのにこれから起こることを考えると平常心ではいられなかった。

望みは決まっているのか?

もちろんじゃ
先の戦闘で疲れてしまったからの~
それにユキトが言っておったじゃろ姿がわからないのに何ができるのかと

そうだけど、、、

これは力の消費が激しいから使いたくなかったんだがの、、、
ちょっと目を瞑っておれ

言われた通りめを閉じた。
ツクヨが何かを唱えていた。
それはなんなのかよく聞き取れないし理解もできなかった。

良いぞ

目を開けるとそこには日本人形のような着物を着た黒髪の女性が佇んでいた。
あまりにも美しい姿に見惚れてしまった。
そして一瞬同じような姿をした人を見た記憶が蘇った。
なんかこの姿にどこかで、、、

この姿になるのも久々よの

つ、ツクヨちゃん!?

声を聴いてその人がツクヨであることに気がついた。

そうじゃ
この姿でいるのも今は1時間が限界じゃ
早速私の望みを叶えてもらうぞ

不敵な笑みを浮かべながら近づいてくる。
僕は覚悟を決めて目を閉じた。

何をしておる??
早く撫でんか

うん??

太もも部分に重みを感じた。
目を開けてみるとツクヨが僕の太もも部分に頭を乗せて横になっていた。

この状況を見ればわかるじゃろ
私はこの前の戦闘で疲れたのじゃ
褒めながら撫でよ

え、そんなんでいいのか?

なんじゃ不服なのか?

いいや
ツクヨちゃんありがとう

僕は綺麗な黒髪の頭に手を当て優しく撫でた。

ほほ~
悪くない悪くない
ふふふふふ

黒い髪の毛で顔が隠れてしまって見えないが喜んでそうだ

このまま1時間たっぷりとやってもらうからの!!

はいはい

ーーーーーーーーーー

一時間後~

足が痺れて立てない、、、

私は満足したから戻るぞ
暫く眠りにつくから気をつけるのじゃぞ

色々聞きたいことがあったが、一時間は私の時間だと言って何も答えてくれなかった。
そして力を使いすぎたと言い姿を消してしまった。
それから呼びかけても全く応答がない。

はぁ~
なんなんだいったい、、、
悪霊じゃないのか?

色々考えを巡らせたがわからなかった。
ツクヨが起きた時に聞いてみよう。
今はとりあえず足の痺れがなくなったから、カンさんのところに向かうことにした。

ーーーーーーーーー
こんにちはー

僕は鍛冶屋の扉を開きカンさんを呼んだ。
すると奥からドタドタと走るようにカンさんではなくカナが出てきた。

ユキト‼︎‼︎
話はフーのやつから聞いたぞ‼︎
お前あのミノタウルスの変異種を狩ったんだってな‼︎

カナはすごく興奮しながら迫ってきた。

やっぱり私の武器のおかげか!!

ちょっとカナ近い、、、落ち着いて

あーすまんすまん
本当はギルドに行って問い詰めたかったんだがジジイに止められててずっと気になってたんだよ!

確かにこんな状態で来られたら困るな、、、
カンさんナイス

ああ、あの武器は本当に凄いよ
今まで斬れないものはなかったよ‼︎

だろだろ!!

こら!落ち着け馬鹿弟子‼︎

暫くしてカンさんも奥から出てきてカナを叱った。

ユキトよ
取り敢えず無事帰ってきて良かった。
大変じゃったろ

はい
カンさんの作った装備がなかったら死んでたと思います、、、

致命傷にならなかったのはカンさんの装備がしっかり守ってくれたからだ。
しかし、余りにも衝撃が強かったため使い物にならなくなってしまった。

それは良かった

ただ謝らなくてはいけなくて
まだ数回しか使用していなかったんですが
戦闘の衝撃でアーマーは壊れてしまいました。
ごめんなさい!

何を謝っておるんじゃ⁉︎
防具が主人を守って壊れてしまったものは仕方ない。
寧ろ主人がこうして生きていることはわしらの仕事が良かったことにもなる。
お前さんたちがいての鍛冶屋じゃ!

カンさん、、、、

涙が出そうになった。

まぁ、私が作った武器を壊したりなんかしたら許さないけどな!

カナの言葉に一瞬で涙が引いていった。

このバカ!!

痛ってえな!!ジジイ

あはははは、、、

そうじゃフーから頼まれたものがあったんじゃよ

カンさんは奥に何かを取りに行った。

実はなアーマーが壊れたことはフーのやつから聞いていたんじゃよ。
それでなフーのやつがミノタウルスの素材を使ってユキトにもアーマーを作って欲しいと言ってな。
それが丁度今日完成したんじゃ

奥から持ってきたものをテーブルに広げた。

え!?
これですか⁉︎

目の前には黒色のアーマーを一式とコートが置かれた。

カッコいい‼︎‼︎

ほれ、見てるだけじゃなく装備してみろ

言われた通り装備をしていく。

馬子にも衣装てやつじゃな

えへへへへ

それじゃいっちょ試してみますか‼︎‼︎

ん⁇

カナが何を打つ時に使うのかわからないほどの大きいハンマーを振りかぶっていた。

ちょっカナ⁉︎⁉︎

おおおおりゃぁぁぁぁ‼︎

振りかぶったハンマーが僕に直撃する。
すると直撃した部分が衝撃を吸収して赤かく染まっていた。

ユキト今度はこれをそのまま殴ってみろ

はい

もしかしてこれって、、、
僕は言われた通り鉄の塊を殴った。
次の瞬間接触すると同時に爆発が起こり鉄の塊は吹っ飛んでいった。

やっぱりあの時のミノタウルスと同じだ‼︎

凄いじゃろ~

カンさんは誇らしげな顔をしていた。

何言ってんだジジイ‼︎
これは俺が手伝わなかったらできなかったものだぞ‼︎

うるさい!
弟子は黙っておれ!!

なんだとジジイ‼︎

ちょっとカンさん今の爆発音は何事よ!!

街の人まで参加して
鍛冶屋がカオスな状態になっていく、、、
でも、なんだろうなんかここは相変わらず居心地がいいな

ユキトそれの支払いはもうフーからもらってるから今度会った時にでもお礼しておくんじゃぞ‼︎

そうなんですか⁉︎
わかりました!
因みにどこいったとかは?

知らん!!
要件が終わるとすぐ行っちまうから

わかりました!

ちょっと騒がしくなるからまたゆっくりできる時に来いよ‼︎

そうですね笑

僕は鍛冶屋を後にした。
街中にカンさんとカナさんの喧嘩の声と街の人の仲裁する声が響いていた。

僕はというと新しい装備を試すために再びゴブリンを狩に行くことにした。
魔力操作ももっと出来る様にならないと‼︎

やることは山積みだ‼︎
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ダンジョンを拾ったので、スキル〈ホームセンター〉で好き勝手リフォームします

ランド犬
ファンタジー
 異世界に転移した佐々木悠人は、召喚でも勇者でもなかった。ただ迷い込んだ先で見つけたのは、王都を望む郊外にひっそりと口を開けるダンジョン。足を踏み入れた瞬間、発動したスキルは ――〈ホームセンター〉 壁を張り替え、部屋を増やし、畑や牧場、カフェまで作れる不可思議な力だった。 気ままに始めたリフォームは、もふもふなネコミミ獣人の少女との出会いをきっかけに、思わぬ変化を呼び始める。 拡張され続けるダンジョンの先で、悠人が作り上げる“住める迷宮”とは――?

ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!

さかいおさむ
ファンタジー
ダンジョンが出現し【冒険者】という職業が出来た日本。 冒険者は探索だけではなく、【配信者】としてダンジョンでの冒険を配信するようになる。 底辺サラリーマンのアキラもダンジョン配信者の大ファンだ。 そんなある日、彼の部屋にダンジョンの入り口が現れた。  部屋にダンジョンの入り口が出来るという奇跡のおかげで、アキラも配信者になる。 ダンジョン配信オタクの美人がプロデューサーになり、アキラのダンジョン配信は人気が出てくる。 『アキラちゃんねる』は配信収益で一攫千金を狙う!

アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記

ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
 ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。  そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。  【魔物】を倒すと魔石を落とす。  魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。  世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜

KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

莫大な遺産を相続したら異世界でスローライフを楽しむ

翔千
ファンタジー
小鳥遊 紅音は働く28歳OL 十八歳の時に両親を事故で亡くし、引き取り手がなく天涯孤独に。 高校卒業後就職し、仕事に明け暮れる日々。 そんなある日、1人の弁護士が紅音の元を訪ねて来た。 要件は、紅音の母方の曾祖叔父が亡くなったと言うものだった。 曾祖叔父は若い頃に単身外国で会社を立ち上げ生涯独身を貫いき、血縁者が紅音だけだと知り、曾祖叔父の遺産を一部を紅音に譲ると遺言を遺した。 その額なんと、50億円。 あまりの巨額に驚くがなんとか手続きを終える事が出来たが、巨額な遺産の事を何処からか聞きつけ、金の無心に来る輩が次々に紅音の元を訪れ、疲弊した紅音は、誰も知らない土地で一人暮らしをすると決意。 だが、引っ越しを決めた直後、突然、異世界に召喚されてしまった。 だが、持っていた遺産はそのまま異世界でも使えたので、遺産を使って、スローライフを楽しむことにしました。

セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~

空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。 もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。 【お知らせ】6/22 完結しました!

処理中です...