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第二章 混沌竜の契約者
村探索
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「ふむ、これがタームか」
「はい。世話は毎日2食あげて、朝にあそこの家畜小屋の戸を開けてここに放すんです。夕方頃に家畜小屋のベルを鳴らすと勝手に戻って来ますから戸を閉めて、2度目の乳搾りをするんです」
今僕はメルクさんとノトさんを連れて村での仕事について教えていた。
一応国王と総務大臣ということで知識ではある程度知っているそうだけど、実際に見るのは初めてらしい。
ちなみにタームとは長い毛で全身を覆われた乳牛である。
「ほうほう、エサはどうしているのかね?」
「エサは村でも幾らか育ててはいますけど、それでは全然足りないので隣のクレ村がエサ用の作物を中心的に育てていますので、クルク村の野菜とエサ用作物と交換しているんです」
「む、交換とな?通貨は使わないのか?」
「はい。国になってからも村同士での物流は通貨を使うより物々交換が主流みたいで、今も話し合いで交換する量を決めています」
「まだそのような地域があったのだな。ノトよ、確認しておったか?」
「いいえ。これについてはまた後日確認に向かわせます」
あれ、これは国で把握してなかったんだ。
「ふむ、この村では野菜と麦畑が殆どのようだが、中には少しだが田も混ざっておるのだな」
「あ、それは主食がパンだから小麦が殆どなんですけど、そこの育てている家がお米が好きらしくて育ててるみたいです」
「ふむ、そうであったか」
「ロイよ、これは何の苗だ?」
「これはトマ(トマト)の苗ですね。その向こうの畑はキュー(キュウリ)、あとニガナス(ピーマン)の苗を植えてます」
「色々と育てているのだな」
「はい!」
と、昼ご飯を食べてからメルクさんとノトさんと村中を回って質問されることを色々と答えていた。
その際村人皆と挨拶と軽く会話したりもするのだが、その中で村長だけは2人の名前を聞いた途端国王様と気付いたらしく、かなり驚きつつも態度には殆ど出さなかったけど、ちょっと笑みが引きつっていた。
「ロイ君のおかげで大変勉強になった、ありがとう」
「いえいえ、僕も楽しかったですから」
ちなみにコンは、回っている間はメルクさんが集中できなくなるということで今は僕の部屋で寛いでいる。
「話は変わるがロイ君を城に呼んだ時に油を渡したが、あれから揚げ物はしたのか?」
あ、そういえばその事であれをまだ言ってなかった。
「はい!おかげさまで今ちょっと村全体で人気な物が出来たんです!」
「ほう、村で人気な物とな?」
「そうなんです!出来たのは僕がドジをした結果なんですけど、それが意外とおいしくて!だから皆に伝えてみたら意外と人気が出たんです」
あのドジで揚げてしまったパン、幾つか作って皆に食べてもらったらあっという間に村中に広がったんだよね。
「それは私も食べてみたいな」
「私も、どのような食べ物が人気なのか気になりますね」
その話にメルクさんとノトさんも興味を持ったようだ。
「その、メルクさんのお口に合うかはわからないですけど……」
ちょっと興奮してそう話していたが、よく考えると国王様と総務大臣である2人が食べておいしいかというと自信が無くなってきた……
「別にどのような物でも文句などは言いはせん。それに色んな人がおいしいと言っておるのだろう?ならばもっと自信を持って出せば良い」
ああ、やっぱりメルクさんは良い人だ。
「そうですぞ。私の妻など真っ黒に炭化したクッキーや何が入ってるのかわからない鍋を自信満々に持って来るのだ、それに比べたらどうという事も無いだろう?あ、この話をすると何時も言われるのだが、私は妻の料理は勿論残さずに完食しているぞ」
ノトさんは……うん、とっても良い人だと思う。
良い人だとは思うんだけど……
「それって食べても大丈夫だったんですか?」
「数回腹痛で仕事を休む必要があったことはあるが、妻の手料理を食べないなど出来るわけがなかろう」
「ノトよ、一応材料だけは聞くようにの?毒を含んでること知らずに入れてたのを食べて死にかけたことがあったろう?」
「たとえまた同じのが出ても、私は絶対食べますぞ」
「……本当に、何故ノトはあのような者と結婚したのだろうか……」
「はい。世話は毎日2食あげて、朝にあそこの家畜小屋の戸を開けてここに放すんです。夕方頃に家畜小屋のベルを鳴らすと勝手に戻って来ますから戸を閉めて、2度目の乳搾りをするんです」
今僕はメルクさんとノトさんを連れて村での仕事について教えていた。
一応国王と総務大臣ということで知識ではある程度知っているそうだけど、実際に見るのは初めてらしい。
ちなみにタームとは長い毛で全身を覆われた乳牛である。
「ほうほう、エサはどうしているのかね?」
「エサは村でも幾らか育ててはいますけど、それでは全然足りないので隣のクレ村がエサ用の作物を中心的に育てていますので、クルク村の野菜とエサ用作物と交換しているんです」
「む、交換とな?通貨は使わないのか?」
「はい。国になってからも村同士での物流は通貨を使うより物々交換が主流みたいで、今も話し合いで交換する量を決めています」
「まだそのような地域があったのだな。ノトよ、確認しておったか?」
「いいえ。これについてはまた後日確認に向かわせます」
あれ、これは国で把握してなかったんだ。
「ふむ、この村では野菜と麦畑が殆どのようだが、中には少しだが田も混ざっておるのだな」
「あ、それは主食がパンだから小麦が殆どなんですけど、そこの育てている家がお米が好きらしくて育ててるみたいです」
「ふむ、そうであったか」
「ロイよ、これは何の苗だ?」
「これはトマ(トマト)の苗ですね。その向こうの畑はキュー(キュウリ)、あとニガナス(ピーマン)の苗を植えてます」
「色々と育てているのだな」
「はい!」
と、昼ご飯を食べてからメルクさんとノトさんと村中を回って質問されることを色々と答えていた。
その際村人皆と挨拶と軽く会話したりもするのだが、その中で村長だけは2人の名前を聞いた途端国王様と気付いたらしく、かなり驚きつつも態度には殆ど出さなかったけど、ちょっと笑みが引きつっていた。
「ロイ君のおかげで大変勉強になった、ありがとう」
「いえいえ、僕も楽しかったですから」
ちなみにコンは、回っている間はメルクさんが集中できなくなるということで今は僕の部屋で寛いでいる。
「話は変わるがロイ君を城に呼んだ時に油を渡したが、あれから揚げ物はしたのか?」
あ、そういえばその事であれをまだ言ってなかった。
「はい!おかげさまで今ちょっと村全体で人気な物が出来たんです!」
「ほう、村で人気な物とな?」
「そうなんです!出来たのは僕がドジをした結果なんですけど、それが意外とおいしくて!だから皆に伝えてみたら意外と人気が出たんです」
あのドジで揚げてしまったパン、幾つか作って皆に食べてもらったらあっという間に村中に広がったんだよね。
「それは私も食べてみたいな」
「私も、どのような食べ物が人気なのか気になりますね」
その話にメルクさんとノトさんも興味を持ったようだ。
「その、メルクさんのお口に合うかはわからないですけど……」
ちょっと興奮してそう話していたが、よく考えると国王様と総務大臣である2人が食べておいしいかというと自信が無くなってきた……
「別にどのような物でも文句などは言いはせん。それに色んな人がおいしいと言っておるのだろう?ならばもっと自信を持って出せば良い」
ああ、やっぱりメルクさんは良い人だ。
「そうですぞ。私の妻など真っ黒に炭化したクッキーや何が入ってるのかわからない鍋を自信満々に持って来るのだ、それに比べたらどうという事も無いだろう?あ、この話をすると何時も言われるのだが、私は妻の料理は勿論残さずに完食しているぞ」
ノトさんは……うん、とっても良い人だと思う。
良い人だとは思うんだけど……
「それって食べても大丈夫だったんですか?」
「数回腹痛で仕事を休む必要があったことはあるが、妻の手料理を食べないなど出来るわけがなかろう」
「ノトよ、一応材料だけは聞くようにの?毒を含んでること知らずに入れてたのを食べて死にかけたことがあったろう?」
「たとえまた同じのが出ても、私は絶対食べますぞ」
「……本当に、何故ノトはあのような者と結婚したのだろうか……」
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