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第三章 農民が動かす物語
南の森の動物達
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《ソフィside》
「着いたー!」
「久しぶりだね~」
目の前に川があった景色が一瞬で南の森の景色に変わる。
やっぱりコンちゃんの転移は凄いなと思う。
「あ、でも大丈夫かな?」
と、急にロイ君が少し不安そうな顔をする。
「どうしたの?」
「その、いつもユンと一緒に居たから平気だっただけで、もしかしたら僕達だけだと襲われたりしないかなーって。この前コンがユンが狼王だったって教えてくれたけど、もしかしたらその力で抑えてくれていたのかもしれないと思って」
「私はロイ君なら大丈夫だと思う……けど、確かにそうかも」
それにロイ君が従魔にしてから1回も森に来た事が無かったはずなので、もしかしたらユンになにかしたのかもって思われてるかもしれない。
そう思ってどうしようかと悩んでいると小さな姿のままのコンが「ふむ」と何かを考えるような声を出した。
「それなら大丈夫な筈だ。以前来た時にこの森の力関係を見ていたのだが、今の所頂点はユンだろう。そのユンが全幅の信頼を置いているからそうそう手出しはせぬ。それに気付いておらぬようだったが全身の何処を撫でようとも抵抗の1つもしていなかった所を見るに、その気になればあそこにいた者達全てを従魔に出来たのではないか?」
「「え!?」」
「2人共あそこにいた者達の腹まで自由に撫でておっただろう?余程信頼されてなければそのような場所を触らせはせぬ」
半ば呆れたようにそう言うコンは更に付け加える。
「恐らくあの森で最も立場が上なのはロイだろう。その次にソフィ、ユンの筈だ」
その、かなり衝撃的な発言にロイ君と目を見合わせる。
「僕達ってそんなに信頼されてたんだね……」
「うん、私もそこまでなんて知らなかった」
「とりあえず皆を呼ぼうか」
ロイ君がそう言って指笛を吹くと、すぐに1匹の狼が飛び出して来た。
「クゥゥン」
そしてロイ君の側に来るとキョロキョロと辺りを見渡している。
「ずっと話に来なくてごめんね?ユンは僕の従魔になって今は僕の村で暮らしてるから安心していいよ。また今度ユンと一緒に来るから」
そう言ってその狼の頭を撫でるロイ君を見てようやくその狼がユンの母親であった事に気がついた。
ロイ君には狼の違いがわかるみたいですぐに誰だか判別しているけど、私はまだ判別する事が出来無い。
「今日は僕達だけで遊びに来たんだけど、皆を呼んでくれないかな?」
「ガル」
と、ロイ君に頷いた狼が遠吠えを始めるとすぐに森の動物達が飛び出して来る。
そしてすぐに動物達が囲んできて体を擦り寄せて来るので順番に撫でていく。
と、そこでさっきのコンちゃんの言葉を思い出す。
「ねぇ皆、もし私かロイ君が君たちを従魔にしたいって言ったらどうする?」
そう言った瞬間、動物達がピタリと動きを止めた。
そして次の瞬間には動物達は興奮したように飛び跳ね走り回る者、喜びや何処か伺うような目をして擦り寄ってくる者にジッと座って期待を込めた目で見てくる者など明らかにそれを待ち望んでいたかのような反応が起こる。
「え、えぇ!?」
それに驚いてついそんな声が出る。
私の左に居たロイ君も驚いたように目をパチクリさせている。
「えっと、その、期待させたみたいで悪いんだけど、本当に契約するって意味で言ったんじゃないの。ごめんね」
そう言うと動物達は落ち込んだようでシュンとしてしまう。
「コンが言ってたの、本当だったんだね」
ロイ君が苦笑いする。
それからかなり時間が過ぎてだいぶん日も傾き始めた頃、私とロイ君は家に帰る。
帰りも転移をしようかとコンちゃんに聞かれてちょっと焦ったけど、帰りは歩きたいと言ったら納得してくれたので日が沈む頃に着きそう。
「楽しかった~」
そう言って伸びをするロイ君を見て、私はこの後を思ってつい「ふふっ」と笑う。
「どうしたの?」
「あ、そのさっき皆が従魔に~って言った時に凄く喜んでたのを思い出して」
「あれかぁ。でも本当に従魔にしちゃったらユンだけでも魔力が足りてないからなぁ」
「私はまだ余裕あるけど、でもルーちゃんが居たらそれで十分」
そう言って互いに従魔を撫でて笑う。
「でもさ、もし魔力が足りてても皆従魔にしたら村に収まり切らないよね」
「そうかも」
「着いたー!」
「久しぶりだね~」
目の前に川があった景色が一瞬で南の森の景色に変わる。
やっぱりコンちゃんの転移は凄いなと思う。
「あ、でも大丈夫かな?」
と、急にロイ君が少し不安そうな顔をする。
「どうしたの?」
「その、いつもユンと一緒に居たから平気だっただけで、もしかしたら僕達だけだと襲われたりしないかなーって。この前コンがユンが狼王だったって教えてくれたけど、もしかしたらその力で抑えてくれていたのかもしれないと思って」
「私はロイ君なら大丈夫だと思う……けど、確かにそうかも」
それにロイ君が従魔にしてから1回も森に来た事が無かったはずなので、もしかしたらユンになにかしたのかもって思われてるかもしれない。
そう思ってどうしようかと悩んでいると小さな姿のままのコンが「ふむ」と何かを考えるような声を出した。
「それなら大丈夫な筈だ。以前来た時にこの森の力関係を見ていたのだが、今の所頂点はユンだろう。そのユンが全幅の信頼を置いているからそうそう手出しはせぬ。それに気付いておらぬようだったが全身の何処を撫でようとも抵抗の1つもしていなかった所を見るに、その気になればあそこにいた者達全てを従魔に出来たのではないか?」
「「え!?」」
「2人共あそこにいた者達の腹まで自由に撫でておっただろう?余程信頼されてなければそのような場所を触らせはせぬ」
半ば呆れたようにそう言うコンは更に付け加える。
「恐らくあの森で最も立場が上なのはロイだろう。その次にソフィ、ユンの筈だ」
その、かなり衝撃的な発言にロイ君と目を見合わせる。
「僕達ってそんなに信頼されてたんだね……」
「うん、私もそこまでなんて知らなかった」
「とりあえず皆を呼ぼうか」
ロイ君がそう言って指笛を吹くと、すぐに1匹の狼が飛び出して来た。
「クゥゥン」
そしてロイ君の側に来るとキョロキョロと辺りを見渡している。
「ずっと話に来なくてごめんね?ユンは僕の従魔になって今は僕の村で暮らしてるから安心していいよ。また今度ユンと一緒に来るから」
そう言ってその狼の頭を撫でるロイ君を見てようやくその狼がユンの母親であった事に気がついた。
ロイ君には狼の違いがわかるみたいですぐに誰だか判別しているけど、私はまだ判別する事が出来無い。
「今日は僕達だけで遊びに来たんだけど、皆を呼んでくれないかな?」
「ガル」
と、ロイ君に頷いた狼が遠吠えを始めるとすぐに森の動物達が飛び出して来る。
そしてすぐに動物達が囲んできて体を擦り寄せて来るので順番に撫でていく。
と、そこでさっきのコンちゃんの言葉を思い出す。
「ねぇ皆、もし私かロイ君が君たちを従魔にしたいって言ったらどうする?」
そう言った瞬間、動物達がピタリと動きを止めた。
そして次の瞬間には動物達は興奮したように飛び跳ね走り回る者、喜びや何処か伺うような目をして擦り寄ってくる者にジッと座って期待を込めた目で見てくる者など明らかにそれを待ち望んでいたかのような反応が起こる。
「え、えぇ!?」
それに驚いてついそんな声が出る。
私の左に居たロイ君も驚いたように目をパチクリさせている。
「えっと、その、期待させたみたいで悪いんだけど、本当に契約するって意味で言ったんじゃないの。ごめんね」
そう言うと動物達は落ち込んだようでシュンとしてしまう。
「コンが言ってたの、本当だったんだね」
ロイ君が苦笑いする。
それからかなり時間が過ぎてだいぶん日も傾き始めた頃、私とロイ君は家に帰る。
帰りも転移をしようかとコンちゃんに聞かれてちょっと焦ったけど、帰りは歩きたいと言ったら納得してくれたので日が沈む頃に着きそう。
「楽しかった~」
そう言って伸びをするロイ君を見て、私はこの後を思ってつい「ふふっ」と笑う。
「どうしたの?」
「あ、そのさっき皆が従魔に~って言った時に凄く喜んでたのを思い出して」
「あれかぁ。でも本当に従魔にしちゃったらユンだけでも魔力が足りてないからなぁ」
「私はまだ余裕あるけど、でもルーちゃんが居たらそれで十分」
そう言って互いに従魔を撫でて笑う。
「でもさ、もし魔力が足りてても皆従魔にしたら村に収まり切らないよね」
「そうかも」
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