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第四章 分岐点
森の少女(前書きあり)
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今回の話で登場する人物は次の章で登場予定です。
ここまで頑張って書くという、私の発破のためにかなり早いですが章の導入部分だけ書き上げたので話が進み次第章を移動します。
導入であるため今読んでも問題はないと思いますが「早めなら後の楽しみにしておきたい」という方には申し訳ありませんが、この話を読み飛ばす事をオススメします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
《???side》
葉が全て落ちた木々が生えた森がある。
その森に生える木は葉が繁っても一週間もすれば紅葉となり地に落ちる。
そこに住む者は動物ぐらいであり、森の奥深くに入れば特別な洞窟がある。
洞窟の前には幾ばくかの建物があり、それは俗に『協会』と呼ばれる組織が管理する危険物件の管理をする者の為に建てられた物であり、住むのは戦いに明け暮れる戦士ばかりである。
洞窟の中には常に一定以上の戦士が存在しており、それは協会員であり冒険者であり神官であり、様々な立場の人が中に住まう『モンスター』を相手に戦い続けている。
中に住まうモンスターは皆『死霊』と呼ばれる魔物であり、動く死体、骸骨、幽霊などが数限りなく沸き続け、常に狩り続けなければその内洞窟から溢れて外へと進軍を開始するだろう。
そんな危険な洞窟の中に10を超えたか越えないかという小さな少女が侵入する。
少女は紫色の髪を肩のところと前髪は眉のところでバッサリと水平に切っており、先が内側に緩くカーブしている。
目も髪と同じ紫色をしており、しかしその目は何処かをボーッと眺めているようで、何を考えているのか推し量る事が出来ない。
表情も目と同じく何の感情も浮かんでおらず、しかしその白い肌と子供っぽい丸顔に張り付いた無機質な表情は髪型も相まってどこか人形を思わせる。
その少女は後ろに人の物とは思えぬ程大きな骨の骸骨が宙に浮かんでおり、巨大な頭蓋骨、中に大人を2人入れられそうな肋骨、7メートル程もある背骨、3つも関節のある長い腕とその先についた人の大人と同サイズの手の骨で構成された異形の骸骨は喋ることなく少女の後を追う。
骸骨の周囲には魔法の媒体となる物が数多く浮かんでおり、錆びた鉄の剣、純白のミスリルの杖、輝く黄金の槍、欠けた銀の硬貨、艶々とした木製のお盆など実に多様である。
「ご飯、食べて」
そんな異形の骸骨を従えた少女が洞窟の入り口近くの枝分かれした道の一つに入ってそう呟くと、異形の骸骨は一度だけ心配そうに少女を見やってから洞窟の奥へと向かう。
それを見届けた少女は一度自らの体を擦る。
その体はまるで死人のように冷たく、血が通って居ないかのように白く、心臓の鼓動一つ感じる事が出来なかった。
「心配性」
と少女は呟き一つ溜息をつくと静かに目を閉じて、周囲に湧いた死霊系のモンスターの出現を感知しつつも静かに寝息を立て始めた。
その頃異形の骸骨は宙を滑るように素早く移動しつつその手に黒塗りの大鎌を虚空から出現させ、道中出現するモンスターを1振りで葬りながら突き進む。
死霊系の魔物は本来『浄化』という作業が必要であり、それは光の魔法や火であの世へと送る手順を踏むことであり、それを怠れば時間が経てばまた死霊として蘇る。
しかし黒塗り大鎌で葬られた死霊はその後動き出す気配もなく、浄化することなくあの世へと送られているようだ。
途中戦士達が戦っているモンスターも薙ぎ払いながら奥に進み続けて『落とし物』と呼ばれる、通常モンスターを倒せば何故か消える死体の中でもモンスターを倒しても必ず消えない物である魔石を体に吸収しながら更に奥へ奥へと突き進む。
少女は目を覚ます。
目を閉じてから僅か10秒程、木の椅子に座って同じ木の机の上に置かれた少しだけ冷めたスープに手を伸ばす。
スプーンで掬って数度飲み、右に置いてあったパンを一口囓る。
「……塩、薄い」
若干味気なかったパンをスープに浸けて食べる。
少女は満足と頷いてパンを千切ってスープに入れて、少し混ぜてから器を持ち上げて飲みながらスプーンで具を口に掻き込む。
モグモグと咀嚼しながら食べる事数分、満足した少女はお腹をさすって背もたれに身を預ける。
「ごちそうさま」
両手を合わせてそう呟き、食器を洗面台で洗ったらベッドに仰向けに寝転がる。
そして両手を自分の胸に当て、心臓の鼓動と血の脈動を感じ、暫く当てて段々暖かくなる体に少女は自分が生きている事を実感する。
「お父さん、お母さん。私、もうすぐ、10歳、です」
少女はもう随分昔にあの世へと旅立った両親との約束を思い出す。
「人間、仲良く、なれる?」
ここまで頑張って書くという、私の発破のためにかなり早いですが章の導入部分だけ書き上げたので話が進み次第章を移動します。
導入であるため今読んでも問題はないと思いますが「早めなら後の楽しみにしておきたい」という方には申し訳ありませんが、この話を読み飛ばす事をオススメします。
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《???side》
葉が全て落ちた木々が生えた森がある。
その森に生える木は葉が繁っても一週間もすれば紅葉となり地に落ちる。
そこに住む者は動物ぐらいであり、森の奥深くに入れば特別な洞窟がある。
洞窟の前には幾ばくかの建物があり、それは俗に『協会』と呼ばれる組織が管理する危険物件の管理をする者の為に建てられた物であり、住むのは戦いに明け暮れる戦士ばかりである。
洞窟の中には常に一定以上の戦士が存在しており、それは協会員であり冒険者であり神官であり、様々な立場の人が中に住まう『モンスター』を相手に戦い続けている。
中に住まうモンスターは皆『死霊』と呼ばれる魔物であり、動く死体、骸骨、幽霊などが数限りなく沸き続け、常に狩り続けなければその内洞窟から溢れて外へと進軍を開始するだろう。
そんな危険な洞窟の中に10を超えたか越えないかという小さな少女が侵入する。
少女は紫色の髪を肩のところと前髪は眉のところでバッサリと水平に切っており、先が内側に緩くカーブしている。
目も髪と同じ紫色をしており、しかしその目は何処かをボーッと眺めているようで、何を考えているのか推し量る事が出来ない。
表情も目と同じく何の感情も浮かんでおらず、しかしその白い肌と子供っぽい丸顔に張り付いた無機質な表情は髪型も相まってどこか人形を思わせる。
その少女は後ろに人の物とは思えぬ程大きな骨の骸骨が宙に浮かんでおり、巨大な頭蓋骨、中に大人を2人入れられそうな肋骨、7メートル程もある背骨、3つも関節のある長い腕とその先についた人の大人と同サイズの手の骨で構成された異形の骸骨は喋ることなく少女の後を追う。
骸骨の周囲には魔法の媒体となる物が数多く浮かんでおり、錆びた鉄の剣、純白のミスリルの杖、輝く黄金の槍、欠けた銀の硬貨、艶々とした木製のお盆など実に多様である。
「ご飯、食べて」
そんな異形の骸骨を従えた少女が洞窟の入り口近くの枝分かれした道の一つに入ってそう呟くと、異形の骸骨は一度だけ心配そうに少女を見やってから洞窟の奥へと向かう。
それを見届けた少女は一度自らの体を擦る。
その体はまるで死人のように冷たく、血が通って居ないかのように白く、心臓の鼓動一つ感じる事が出来なかった。
「心配性」
と少女は呟き一つ溜息をつくと静かに目を閉じて、周囲に湧いた死霊系のモンスターの出現を感知しつつも静かに寝息を立て始めた。
その頃異形の骸骨は宙を滑るように素早く移動しつつその手に黒塗りの大鎌を虚空から出現させ、道中出現するモンスターを1振りで葬りながら突き進む。
死霊系の魔物は本来『浄化』という作業が必要であり、それは光の魔法や火であの世へと送る手順を踏むことであり、それを怠れば時間が経てばまた死霊として蘇る。
しかし黒塗り大鎌で葬られた死霊はその後動き出す気配もなく、浄化することなくあの世へと送られているようだ。
途中戦士達が戦っているモンスターも薙ぎ払いながら奥に進み続けて『落とし物』と呼ばれる、通常モンスターを倒せば何故か消える死体の中でもモンスターを倒しても必ず消えない物である魔石を体に吸収しながら更に奥へ奥へと突き進む。
少女は目を覚ます。
目を閉じてから僅か10秒程、木の椅子に座って同じ木の机の上に置かれた少しだけ冷めたスープに手を伸ばす。
スプーンで掬って数度飲み、右に置いてあったパンを一口囓る。
「……塩、薄い」
若干味気なかったパンをスープに浸けて食べる。
少女は満足と頷いてパンを千切ってスープに入れて、少し混ぜてから器を持ち上げて飲みながらスプーンで具を口に掻き込む。
モグモグと咀嚼しながら食べる事数分、満足した少女はお腹をさすって背もたれに身を預ける。
「ごちそうさま」
両手を合わせてそう呟き、食器を洗面台で洗ったらベッドに仰向けに寝転がる。
そして両手を自分の胸に当て、心臓の鼓動と血の脈動を感じ、暫く当てて段々暖かくなる体に少女は自分が生きている事を実感する。
「お父さん、お母さん。私、もうすぐ、10歳、です」
少女はもう随分昔にあの世へと旅立った両親との約束を思い出す。
「人間、仲良く、なれる?」
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