貴女(あなた)の前での眼鏡姿(めがねすがた)

転生新語

文字の大きさ
1 / 1

貴女(あなた)の前での眼鏡姿(めがねすがた)

しおりを挟む
 私はわるくて、つね眼鏡めがねかせない。そして彼女は、そんな私のことが大好だいすきだそうだ。

眼鏡めがねけてる私がきなの? それとも眼鏡めがねきなの?」

貴女あなたきなのよ。むしろ眼鏡めがねはずしてる貴女あなたほう魅力的みりょくてきかもしれないわ」

 本当ほんとうかなぁ、と私は実感じっかんかない。私は眼鏡めがねいとなにえないので、眼鏡めがねはずしたぶんかおたことがないのだ。コンタクトレンズは使つかうのがこわい。きっと私は生涯しょうがい眼鏡めがねだ。

「私のかお眼鏡めがねはずしたら、どうなってるの? 数字すうじさんみたいになってない?」

 マンガでくある描写びょうしゃで、ああいうへんかおを彼女にられてるのではないかとになった。恋人こいびとである彼女には幻滅げんめつされたくないので。

ぎゃくよ、ぎゃく。マンガでえば、眼鏡めがねはずした瞬間しゅんかん背景はいけい綺麗きれいはないてしょうじょキャラにへんぼうするシーンね。だれもがほうっておかないうつくしさだから安心あんしんして」

本当ほんとうに? ……じゃあ私、コンタクトレンズにしたほうがいい?」

 そんなにめられると、ちょっとうれしい。だから提案ていあんしてみたのだけど、それはいやがられた。

駄目だめよぉ。貴女あなたうつくしさがバレちゃったら、ライバルがえちゃうじゃない。眼鏡めがねはずしたかおは、私以外いがいせないで」



 私が眼鏡めがねはずすのは、われたとおり、彼女のまえだけだ。眼鏡めがねはずした私は、とっても無力むりょくで、そして彼女いわくしょうじょキャラであるらしかった。

背徳感はいとくかんすごいわ。そうよ、そのかおよ。絶対ぜったいほかひとにはせないんだから」

 私は彼女から悪戯いたずらされる。彼女は私の家庭かてい教師きょうしだ。私の両親りょうしんいえなくて、二人ふたりきりになれるかんたいというのはおおいのだった。最初さいしょさそったのは私のほうだから問題もんだいない、ない。

 彼女の行為こうい一段落いちだんらくして、やっと眼鏡めがねけさせてもらった。私より成熟せいじゅくした身体からだえて、つぎは彼女が悪戯いたずらされるばんだ。正直しょうじき、ずっと私は悪戯いたずらされっぱなしでもいいんだけど。

眼鏡めがねだけをけたしょうじょ……素敵すてき……」

 うっとりと彼女がう。眼鏡めがねがあってもくても私はあいされるようだった。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

妻の遺品を整理していたら

家紋武範
恋愛
妻の遺品整理。 片づけていくとそこには彼女の名前が記入済みの離婚届があった。

今更気付いてももう遅い。

ユウキ
恋愛
ある晴れた日、卒業の季節に集まる面々は、一様に暗く。 今更真相に気付いても、後悔してももう遅い。何もかも、取り戻せないのです。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない

みずがめ
恋愛
 宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。  葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。  なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。  その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。  そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。  幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。  ……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。

離婚した妻の旅先

tartan321
恋愛
タイトル通りです。

不倫の味

麻実
恋愛
夫に裏切られた妻。彼女は家族を大事にしていて見失っていたものに気付く・・・。

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

処理中です...