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プロローグ
しおりを挟む「つばなれ」とは
「一つ、二つ、三つ…(中略)…九つ、十」というように、大和ことばの数え方では「十」は「つ」が付かないため、十より上の数字を、落語の世界では「つ離れ」と呼ぶようです。
子供の年齢や、寄席に来たお客さんが10人を上回ったときに使うとのこと。
そこで、今まで書いた小説のうち、年齢が10歳未満、つまり小学校低学年よりも下の子供たちを主人公やメインに据えた短編だけを集めることにしました。そういうわけで「つ離れ前」ということです。
何しろ小説の「お気に入り登録」の数が「つ離れ」になることはまずないという弱小アカウントですから、今まで読んだことがない方の方が大多数でしょう、きっと――ということから、実態は小説の使い回しであることは、あまり気にしておりません。
だから皆さんも、気にせず読んで、自由気ままにご感想をお持ちになっていただければ幸いです。
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