初恋ガチ勢 if設定編 こんな出会いもまた一興

あおみなみ

文字の大きさ
16 / 28
カフェオレボウル【千弦と聡二】

コーヒーの味【千弦】

しおりを挟む

 2度目に行ったとき、マスターは「今日は一人なんですね?」と言った。
 わ、私のこと、覚えててくれたんだ!カンゲキ。

 またカフェオレを注文した。
 優しいミルクの味が好きだから、お砂糖は入れない。
 それと、このお店はカフェオレはボウルで出してくれる。
 両手で包むように持って飲むから、とってもゆったりした気分になれるんだ。

 家だったらコーヒー片手に本を読むけど、ここでは本は本、飲み物は飲み物。杉村先生の文庫(私物)を読みながらカフェオレを待って、飲むときは本を閉じて飲み物に集中する。
 このお店での、自分なりのルーティンみたいなつもりでやってる。

 お小遣いにも限りがあるし、友達との付き合いもあるから、そうしょっちゅうは来られないけれど、それでも月に2回くらいはマスターの顔を見に来るようにしたら、常連っぽい人をちらほら見かけるようになった。
 というか、マスターと親しそうに話しているから常連なのかなって思う。

◇◇◇

 カウンター席に腰かけたきれいな女性が、「今日のコーヒー甘いわね?」と言った。
 実はその人、前にも見かけたことがあって、ついつい気になって目で追ってたんだけど、冗談言っているのかと思った。
 だってお砂糖はスティック2本も入れて、ミルクまで入れてるんだよ?甘くて当たり前じゃん。
 そしたらマスターが少し驚いて、「あ、分かった?実はちょっとブレンド比率を変えてみたんだよね」なんて言ってる。

 ということはあの人、お砂糖あんなに入れてもコーヒーの味がちゃんとわかっているの?違いのわかる大人のオンナってこと?

 私はコーヒーの味は分からない。マスターが淹れてくれるから、このカフェオレが好きなだけだ。
 優しいパステルブルーのボウルが、今日はちょっとだけ悲しい色に見える。

 コーヒーの味が分かんないと、マスターとあんな話もできないんだもの。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

妹の仇 兄の復讐

MisakiNonagase
青春
神奈川県の海に近い住宅街。夏の終わりが、夕焼けに溶けていく季節だった。 僕、孝之は高校三年生、十七歳。妹の茜は十五歳、高校一年生。父と母との四人暮らし。ごく普通の家庭で、僕と茜は、ブラコンやシスコンと騒がれるほどではないが、それなりに仲の良い兄妹だった。茜は少し内気で、真面目な顔をしているが、家族の前ではよく笑う。特に、幼馴染で僕の交際相手でもある佑香が来ると、姉のように慕って明るくなる。 その平穏が、ほんの些細な噂によって、静かに、しかし深く切り裂かれようとは、その時はまだ知らなかった。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

彼の巨大な体に覆われ、満たされ、貪られた——一晩中

桜井ベアトリクス
恋愛
妹を救出するため、一ヶ月かけて死の山脈を越え、影の沼地を泳ぎ、マンティコアとポーカー勝負までした私、ローズ。 やっと辿り着いた先で見たのは——フェイ王の膝の上で甘える妹の姿。 「助けなんていらないわよ?」 は? しかも運命の光が私と巨漢戦士マキシマスの間で光って、「お前は俺のものだ」宣言。 「片手だけなら……」そう妥協したのに、ワイン一杯で理性が飛んだ。 彼の心臓の音を聞いた瞬間、私から飛びついて、その夜、彼のベッドで戦士のものになった。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

処理中です...