【番外編集】てんどん 天辺でもどん底でもない中学生日記

あおみなみ

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【後日談】自転車に乗って【エンディングα】

夢で約束

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 2時頃レイに家の前まで送ってもらってすぐ、私は「ちょっと仮眠」のつもりでベッドに入った。

 そして長い夢を見た。
 正確には多分、短い夢をちょこちょこいっぱい見たんだと思う。

 夢の中でもいつもレイが隣にいる。

 「大人になったらドライブで行こうね。近所だけじゃなくて、関東とか西日本とか、もっともっと遠くに連れていってあげるよ」と言って、ほっぺたにキスしてくれた。

◇◇◇

 「そろそろご飯だから起きな」「夜寝れなくなるよ~」
 とかってお姉ちゃんが声を起こしたのが18時半。

「ん…」
「そんなに疲れてたの?レイ君が顔見にきても、ずーっと寝てたもんね」
「え?レイ?」

 それを聞いて、さすがに私は跳ね起きた。

「レイがどうしたの?」
「塾に行く前にうちに来たんだよ。5時過ぎかな?だから『帰ってきてからずっと起きない』って言ったら、『寝顔見ていいですか?』って。だから…」
「まさか部屋に入れたの!?」
「今さら何言ってんの。いつものことでしょ?」
「で、でもさ…」

 さすがに寝顔見られたのは初めてだと思う。
 口、半開きじゃなかったかな?よだれとか垂れてなかったかな?
 それに私、ときどき半目開けて寝てることがあるって、お姉ちゃんに笑われたことがあるんだけど!

 というか、ドライブがどうのって、あれは夢の中のことかと思ってた。

 レイという人は、ただの幼馴染の頃から何も変わっていないと思っていたけれど、カレカノになったら「ドキドキ」というオプションまで付けてくるようになったみたいだ。

◇◇◇

 休み明けの部活でみんなにキーホルダーを配ったら、「これって観光地の土産物屋とかで売っているやつだろ?週末、一体どこ行ったんだよ!」って、日高君に突っ込まれた。
 それに対して、「片山は都会だから何でもあるんだな~」と、レイが憎たらしい返事するところまで、本当にいつもの部活動である。

【『自転車に乗って』 了】
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