【R18】Jasmine 俺のカノジョはとびきり魅力的で――飛び抜けてインランらしい

あおみなみ

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第2話 初体験【私】

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「私」の極上の初体験は、トップシークレットです。

◇◇◇

 この夏の旅行で、初めてカレシとセックスした。
 というか、そのために旅行に行ったんだけどね。

 見るからに童貞丸だしだから、あんまり期待はしなかったけど、若いから回数で勝負!テクニックはこれから磨いてもらえばいいかな。
 決して上手ではないけど、不潔じゃないし、デブでも不細工でもない。
 “つなぎ”にはいい相手かなってところだ。

 人として優しいところは好きだけど、セックスの相性が悪かったら付き合ってても無意味だから、まあそのときはまた別のを見繕って、くらいの軽い気持ちだったんだけど、彼はどうやら私の手の中に落ちちゃったみたいだ。

 別れるとき面倒くさそうだけど、まあ、それはそのとき考えればいいか。
 さすがに高校で初めてできたカレシと結婚までは考えないもの。
 早ければ在学中、遅くてもハタチ前には別れるだろうなって漠然と考えてた。

◇◇◇

 私の初体験は中3のときだ。
 彼に「誰?」とか「どんな人?」とか聞かれなかったから伏せていたけれど、しつこく聞かれたら、「遠縁のお兄さん」くらいに言っておこうと思った。
 本当のことを言うわけにはいかないからね。

 だって本当は遠縁どころか、めちゃんこ近縁、2親等の、血のつながった2歳年上の実の兄だ。
 さすがにこれを聞いて「へえ」で済む男がいるとしたら、自分自身も姉や妹と関係を持っているような、いろいろ麻痺したヤツぐらいだろう。
 実はそもそも中1のときから、いろいろと手ほどきは受けていたのよね。

 兄は昔から優等生で美形。何しろ私の兄ですから。性格もめちゃくちゃ優しい。

 その兄が中3の夏休み、昼寝をしていた私の脚をなでさすり、さらにその手が股間に伸び、下着に侵入してきた。
 当時の私はまだ子じゃなかったから、さすがに「お兄ちゃん、一体何してるの?」と驚いて飛び起きた。
 すると兄は「受験のストレスでつい…すまない」と言い訳し、詫びて、私から離れていこうとした。

 北側にしか窓のない、日の差さない4畳半。
 誰の部屋というわけでもない予備室みたいなところだけど、静かなのが取り柄なので、誰かが昼寝や作業に使っている、そんな部屋だ。

 時計は午後4時。共稼ぎの両親が帰ってくる時間ではないし、3年になってから来てもらっているお兄ちゃんの家庭教師が来る日でもなかった。

「あのさ、お兄ちゃん…」
「え?」
「さわるだけだったら、いいよ…」
「いいって…」
「赤ちゃんできるようなことしなきゃいいんだよね?」

 私の上目遣いに兄が反応した。
 気づくと夢中で私をぎゅっと抱きしめ、キスをした。
 歯と歯が当たるような不器用なモノだったけれど、ドキドキした。

「俺…お前が好きだ…」
「私も…お兄ちゃん…好き」
「かわいい。誰よりかわいい…」
「お兄ちゃんも…かっこいい…あんん」
 兄の唇は、私の顔全体をはうように動いた後、首筋に滑り落ち、胸をとらえた。
 初めての刺激に声が出たけど、乳首を吸う男の人の姿って、赤ちゃんみたいに本能的で無防備だと思う(これは後々いろいろ経験して思った)。

 私たちはしょっちゅうそっくりだって言われていて、傍から見たら普通に仲よしだった。
 とんだナルシシスト兄妹だよね。
 しかもエッチなことにも興味津々な年ごろ。こんな2人を2人きりで家に置くオヤが悪い。
 をその2年後までガマンしたことを、褒めてほしいくらいだ。


 ところで、兄は既にカテキョのお姉さんに教わって「いいこと」していたらしい。
 いくらかっこいいからって、中学生の子供相手に恥ずかしくないのかな。というか、事情を知った今、私が親に言ったら一発でクビだよ。

 勉強なんかお兄ちゃんなら自力で何とかしそうだけど、ママの知り合いのお嬢さんだからと、何となくお願いしたらしい。
 はっきり言って、お姉さんにバイトの口を「作ってやった」だけだと思ってる。
 で、教えることもないからって性教育か。安いエロ漫画みたいね(笑)。
 兄は講義のたびってほどではないけれど、カテキョさんとはつながっていたらしく、そこで磨いたテクニックを私に施した。

 私が中3になった「あの日」まで、兄は私の体のあちこちをもてあそび、最後は自分で処理するということが続いた。
 変なところで変な意識が働いて、「挿入しなきゃセーフ」と思ったらしい。

 手で愛撫したり、舌を使ったりするときの強弱の付け方も完璧だし、何より優しい。私は兄との行為を純粋に楽しんだ。

 具体的に何をしたらいいか分からないまま、「私もお兄ちゃんを気持ちよくしてあげる」って申し出ても、「お前はオレに愛されるだけでいいんだよ」って、その手を振り払われ、その分さらに濃厚にサービスを受けた。
 両親が寝たのを確認し、どちらかの部屋で――なんてこともあったけど、そのスリルがたまらない。

 私の体はかなりされ、うずくあまり自慰行為を覚えた。
 というよりも、どこをどう刺激すると気持ちいいって分かったから、自分でも試してみた――という感じかな。

「指じゃイヤ。シテみたい」と思うのは、ごくごく自然なことだった。

 ヤリたいだけだったら、クラスの適当な男子に粉をかけるだけでもお相手はすぐ見つかったろうけど、やっぱり兄じゃなきゃ嫌だ。一生そばにいて、こんな関係を続けるのは無理だとしても、初めてのときは兄がいい。

◇◇◇

 兄には高校に入るとカノジョができた。
 平凡だけど優しそうで、おっぱいが大きい。お気に入りポイントはか。
 部屋に2人で閉じこもったら、ナニをするかぐらい分かる。

 兄は私しか家にいない油断からか、彼女を刺激し、突きまくって啼かせ続けた。
 兄の部屋から「ああん…いいっ、あーっ」と言いながら、兄の名前を呼ぶカノジョの甘ったるい声がした。

 ほ・ん・と・に耳障り。

 コトを終え、カノジョがすっきりした顔で「お邪魔しました」と帰っていくのを見て、私のスイッチが入ってしまった。


 私は彼女を玄関口で送って自室に戻る兄を追いかけ、兄に続いて部屋に入り込み、内側から鍵をかけた。

「一体どうしたんだ?」
「お兄ちゃん、私を今すぐ抱いてよ」
「な…に…」
「あの人と付き合うようになってから、B愛撫もしてくれないじゃない。私もう我慢できない!」
「お前は――オレの妹だぞ」
「今さらだよ!キスしたくせに!私のおっぱいとかおまんことか、さんざんいじくってたくせに!」
「ちょ…声が大きい」
「抱いてくれなきゃ、パパやママにいろいろ言いつけるんだから!」

 破れかぶれになった私を見て、兄も決意してくれた。
 私はしょっちゅう家探やさがししたり、兄のベッドであれこれ想像しながらオナニーしたりしていたので、兄がエッチな本やコンドームをどこに隠しているのかも知っていた。
 兄さえその気なら、「いつでも」できる下地があったのだ。

「赤ちゃんができるようなことをしない」というのは、要するにヒニンが肝心ってだけ。条件は他の中学生や高校生のカップルと同じじゃない?

 あと、絶対両親にバレてはいけない。
 多分これも同じだけど、「絶対」の重さが違う。
 だからこそ、キモチは一層盛り上がる。

「やめろと言っても、もう聞かないぞ…」

 後ろから抱き着いた兄の低い声が、私の鼓膜を撫でた。

………

 全てが終わったとき、さすがに痛みはあったけれど、辛くはなかった。
 兄は女性の体のほぐし方がすごくうまいんだと思う。「痛い」と思った先に、何かすごく甘いものがある予感がした。

「私、妹なんか嫌だなあ…」
 ベッドで2人、顔同士が向き合うように横になった。
「今それを言うなよ…俺だって…」
 兄は熱い眼差しで私を見つめ、キスをして…あとはもう止まらない。

 うぬぼれなんかじゃなく、兄は私に恋していた。
 カテキョのお姉さんも、あのカノジョさんも、私の「代わり」でしかないのだろう。


 案の定というか、私とつながってから、兄はすぐカノジョと別れた。
 「ごめん、他校に好きな子ができた」って言ったらしい。

 私も兄に抱かれるようになってから、中学生のくせに色っぽいとか目つきがエロいとか、いろいろ言われるようになったし、前より告白の回数も増えた。
 全部断るけど、「自分に興味のある男」のあぶり出しにはちょうどいい。

 これぜったい内緒だけど、女子たちから結構かっこいいって言われてた25歳の副担任と寝たこともある。
 学校の近くのアパートにひとり暮らししていることは知っていたから、夕暮れの誰もいない教室で居眠りしたふりして、「早く帰れよ」って注意しにきたとき、「まだねむーい。ねえ、先生の部屋で寝ていい?」って言ったら、すぐ食いついた。チョロいったらない。

 想定外のはずなのに、避妊具の用意がしっかりあったってことは、恋人いるのかな?それとも他の生徒連れ込んだり?
 どっちにしても、ただのクズじゃん。

 でもガツガツしてるだけでヘッタくそだったから、その後は声をかけられても無視した。

 告白してきた中で「体ができた」感じの子とも少し試したけど、見かけ倒しばっかり。悪くないのがいたら、キープやセカンドもアリなのに。

 やっぱり兄とのセックスが一番いい。

 しかも、「今日〇〇とヤった」って言うと、それがいい燃料になって、嫉妬をあらわにして激しく抱いてくれるから、まずい食事の後の極上デザートって感じ。

◇◇◇

 学力その他の事情で兄よりワンランク下の高校に入学。
 と同時に、なんとなく「カレシ欲しいな」と思い始めた。

 相変わらず男子のチラ見は感じるけど、誰も告白してこないから、最初に告白してきた人を受け入れた。もともと漫画の話なんかで盛り上がってた、人のよさそうなクラスメートだ。
 セックスはけど、普通のデートもしたいしね。

 旅行から帰ってきたとき、兄は「お前本当はカレシと行ったんだろ?そいつはどうお前を抱いたんだ?」って言いながら、激しく攻めてきた。

「ただの童貞君だよ…気持ちよくなんか…あんっ」
「うそつけ!お前は男なら誰でも食うインランだ!このあばずれ!」
 びゅっ、びゅっ、パン、パンと、意識的に殊更激しい音を立て、立ったまま後ろから突かれるのが好きだ。
 いつも右手は私の胸、左手はももをなでさすって、時々熱っぽく私の名前を呼ぶ。

 行為の最中、私にひどい言葉をいっぱい浴びせるのも、興奮のための“燃料”らしい。

 果てそうになると、「好きだ、かわいい…うっ」って切なそうな声で言う、それだけが「本心」だって分かる。

 お兄ちゃんは今高3で、大学はよその土地に行きたいって言ってるけど、こんなんで私と離れられるのかな?

 多分私はお兄ちゃんより少し冷めてて、今はお兄ちゃんの「代用品」を探すために、チャンスがあれば男の子とエッチなことしてる。
 カレシがふつーに欲しかったのもそのせいだけど、今のカレ、セックスの相性は未知数だから、ほかにも試してるのだ。

 お兄ちゃんは例のカノジョと別れた後に(カモフラージュで)付き合った子たちとも続かなくて、「お前が一番いい。お前を抱けるうちに抱いておくんだ」って言っている。

「私だってお兄ちゃんがいいけど、いつまでもそうはいかないから、いろんな子と試してるんだよ?お兄ちゃんもそうすべきだよ」
って提案したら、
「悲しいこと言うなよ。俺、お前以外は考えられないんだ…」
 って泣きそうな顔で言った。

 バカでドスケベで困ったお兄ちゃん。でも、そんなところも好き。

 本当に…どうして私は妹なんだろ?
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