22 / 52
第21話 酔った勢い【俺】
しおりを挟む
◇
「昨日、練習お休みでしたね」
朝、休日に寄せられた留守電のメッセージを確認し終えたのを見計らって、事務の女性が背後から声をかけてきた。妻が若い美形の青年と歩いているところを見たと、俺に教えてくれた子だ。
「ああ。君は行ったんだね」
「私、マネジ(ャー)の子と仲いいんで、差し入れとかよく手伝ってるんですけど、知りませんでした?」
「そりゃもちろん知ってた、けど…」
というよりも、俺に「これ食べませんか?」と真っ先に何か持ってくるのは大体この子だ。
俺は妻の弁当持参なので、ちょっとしたおかずやデザートをもらう程度だし、そんなに口を利くわけでもないが、さすがに毎回だから覚えている。
単に部署が一緒で顔見知りだから、俺のところに来やすいのだろうという程度の認識だったが、同僚の一人が、「あの子、お前に気があるんじゃないの?」と、からかい口調で言ってきた。
「タオルだのスポドリだのも、必ずまっさきにお前に差し出してるし」
「いや、たまたま見かけたときの印象が強かっただけじゃないのか?」
「だから、回数多いから印象残ったと思うんだよ。あの子は正式なマネじゃないし、別に私情丸出しでもおかしくないからな」
「そういうもんかね…」
うちの会社はもともと女子社員がそう多いわけではない。
俺は新卒入社と結婚が同じタイミングだったし、妻に夢中だったから、同じ会社の女性に全く興味を示さなかったのだが、独身の同僚たちは、「今年は当たり」だの、「今度入った子、ちょっと“お願い”したい」だのと、数少ない若い女子社員をこっそり値踏みしていた。
その後輩の女性は、地元の短大を出て、親戚の縁故で入社したとのことだったから、俺より3歳年下らしい。
ぱっと目立つタイプではないが、温厚で素直な雰囲気が受け、どちらかというと中年以降の社員にかわいがられているように見えるが、独身若手の中でも、「嫁さんはああいうタイプに限る」と、まるで選ぶ権利はこちらにしかないような傲慢な評価をするやつもいる。
「まあお前にはあの美人妻がいるから、関係ないか」
「そうだよ。俺はどうでもいい」
そう答えながら、何が「どうでもいい」のか分からない。
***
妻はもちろん大事だ。というか、俺にとってはかけがえのない存在だ。
後輩の女性は、別にそういう対象ではないけれど、普段から何かとサポートしてもらい、感謝も信頼もしているが、それ以上の感情はない。
少なくとも、どちらも『どうでもよくはない』。
しかし妻のちょっとおぞましい過去、現在進行形かもしれない男性関係を誰にも打ち明けられず(特に前者は)、俺の内心は見た目ほど平常ではなかった。
どちらも状況証拠だけである、のだが。
あの写真だって、じっさい妻だという確証はない。
妻そっくりの知らない女で、あの美形お兄さんが、学生結婚と同時に過去を清算するつもりで、ああいう隠し方をしたのかもしれない。
それを妻に確認したら?
仮に妻がシロだったとしても、その写真が実兄の部屋から出てきたものだとしたらショックは受けるだろうし、疑われたことにも傷つくだろう。
クロだった場合――妻は多分、『私が悪うございました』と下手に出つつ、俺のもとを(多分特に苦しまずに)去っていくのではないか。
そして『クロ』だった場合の方が、どう考えても俺のダメージが大きいし、『シロ』だとしても、妻を傷つけるのはやっぱり不本意だ。
となると、何とか隠し通さなければという思いを強くする。
仕事中にもそんなことばかり考えてしまうので、ミスも増えるし、営業車で事故とも言えない『ヒヤリハット』も経験した。
幸い自社の駐車場内でちょっとぶつけた程度だったし、もちろん人身の被害もなかったが、こんなの運がよかっただけだ。
(このままじゃ、俺は絶対やらかすな…)
そんなため息をついている背中を、例の後輩の女性に『刺された』(もちろん比喩だ)。
「ねえ、気晴らしに飲みにいきません?私、相談に乗ってもらいたいこともあるし」
◇◇
その後輩の女性(以下、まどろっこしいのでイニシャルTと呼ぶ)は隣県出身だが、この街にいる親戚宅に下宿して短大に通っていた。就職を機に念願のひとり暮らしを始めたそうだ。
気の利いたたたずまいのアパートの、いいにおいのする部屋。
パステルカラーの寝具でまとめられた小さなベッドで、俺は彼女を抱いた後、ピロートークに身の上話を聞いた。
「私、入社したときからずっと好きだったんです…」
「俺も――かわいいって思ってた…」
こういうときの甘言は、ありきたりで平凡なのが一番だ。
***
妻以外の女性を抱くのは何年ぶりだったろう。
「あ、あ…ん。もっとぉ、そこぉ…」
「ぐ…俺の指…ちぎれそ…」
「もお…ん、イジワル言わないで…」
Tの敏感な部分を“上下”問わず、感情任せに刺激した。
乳首を甘噛みしたりしゃぶったりしながらヴァギナに指を挿入すると、面白いようにぐぐっと締め上げてくる。
こういうのは――妻と同じだが、Tの方が少し体も大き目で、胸の盛りも上からもしれない(それでいて、乳首の色はかなりきれいだ)。
不細工ではないが、妻ほどは美しくない。
俺は妻が自分とシている間、ずっと顔を見続けていたくて、「あんまり見ないでよ」と恥ずかしがらせてしまう(その顔がまたかわいい)ほどなので、正直、Tの顔が快感で変化する表情には、そんなに興味が持てなかった。
逆に言うと、とにかくその体の交わりだけに溺れることができた。
都合よく用意されていた避妊具を、節操なく勃起した我が愚息にかぶせ、四つん這いになるように促して、後ろから挿入した。
掃除が行き届いた部屋といい、この用意周到さといい、ひょっとしたら男の受け入れに慣れているのかもしれないが、ならば、余計に好都合だ。
後ろから突き上げてみると、そのよがり声がすさまじく、思わず口を押えてしまったほどだが、ここがホテルだったら、「もっと鳴けよ!」なんて、ついぞ言ったことのない台詞で煽ったかもしれない。
正直言って、かなり気持ちよかったが、すっきりしたわけではない。
大学時代の一度きりの浮気のときとは事情が違った。
俺は性欲だけでなく、心の隙間に付け込まれ、Tを抱いたのだ。
***
その後、Tとのセックスの匂いを消すような気持ちでビールを1杯飲み、日付が変わる前に帰宅した。
妻はそんなときでも、不機嫌な顔一つしない。
俺がTと飲みにいき、部屋にしけこんで――なんて考えてもいないだろうし、それを知っていても、この笑顔で迎えてくれるのだろう。
俺はシャワーも浴びず、『もーっ、お酒臭い!』と明るい声で言う妻を、リビングのカーペットラグの上に組み敷いた。
俺は下半身だけ裸になった。
既に寝巻だった妻を全裸にむくのは簡単だった。
煌々と電気のついた明るい部屋で、妻の“コンディション”を見る余裕もなく、Tとのセックスはむしろ準備運動がわりになったように盛り上がったペニスをぐっと裸の状態で挿入し、自分本位に動いた。
そして妻の制止も聞かず、そのまま中に放出した。
「ちょっと…どうしちゃったの?」
さすがに妻の表情に戸惑いが浮かんでいる。
その顔が、俺の癇に障った。
「俺――子供欲しいんだよ。君に産んでほしい」
「私だっていつかは欲しいけど…こんな酔った勢いみたいなのは困るよ…」
妻の言うことはもっともだが、俺は素直に聞くことができなかった。
「じゃ、一体いつならいいんだよ!」
「え…」
「…怒鳴ったりしてごめん。シャワー浴びてくる」
酔った勢いで妻を抱いたわけではない。
全く衝動的だったが、俺は「賭け」に出た。
もしこれで妊娠したら、俺はもう例の写真を処分し、何もかもなかったことにする。
Tとの関係も今回限りだ。
妻はきっと一生懸命俺の子供を守り、産んでくれるだろう。
これから新しく関係をつくっていけばいいのだ、と。
「昨日、練習お休みでしたね」
朝、休日に寄せられた留守電のメッセージを確認し終えたのを見計らって、事務の女性が背後から声をかけてきた。妻が若い美形の青年と歩いているところを見たと、俺に教えてくれた子だ。
「ああ。君は行ったんだね」
「私、マネジ(ャー)の子と仲いいんで、差し入れとかよく手伝ってるんですけど、知りませんでした?」
「そりゃもちろん知ってた、けど…」
というよりも、俺に「これ食べませんか?」と真っ先に何か持ってくるのは大体この子だ。
俺は妻の弁当持参なので、ちょっとしたおかずやデザートをもらう程度だし、そんなに口を利くわけでもないが、さすがに毎回だから覚えている。
単に部署が一緒で顔見知りだから、俺のところに来やすいのだろうという程度の認識だったが、同僚の一人が、「あの子、お前に気があるんじゃないの?」と、からかい口調で言ってきた。
「タオルだのスポドリだのも、必ずまっさきにお前に差し出してるし」
「いや、たまたま見かけたときの印象が強かっただけじゃないのか?」
「だから、回数多いから印象残ったと思うんだよ。あの子は正式なマネじゃないし、別に私情丸出しでもおかしくないからな」
「そういうもんかね…」
うちの会社はもともと女子社員がそう多いわけではない。
俺は新卒入社と結婚が同じタイミングだったし、妻に夢中だったから、同じ会社の女性に全く興味を示さなかったのだが、独身の同僚たちは、「今年は当たり」だの、「今度入った子、ちょっと“お願い”したい」だのと、数少ない若い女子社員をこっそり値踏みしていた。
その後輩の女性は、地元の短大を出て、親戚の縁故で入社したとのことだったから、俺より3歳年下らしい。
ぱっと目立つタイプではないが、温厚で素直な雰囲気が受け、どちらかというと中年以降の社員にかわいがられているように見えるが、独身若手の中でも、「嫁さんはああいうタイプに限る」と、まるで選ぶ権利はこちらにしかないような傲慢な評価をするやつもいる。
「まあお前にはあの美人妻がいるから、関係ないか」
「そうだよ。俺はどうでもいい」
そう答えながら、何が「どうでもいい」のか分からない。
***
妻はもちろん大事だ。というか、俺にとってはかけがえのない存在だ。
後輩の女性は、別にそういう対象ではないけれど、普段から何かとサポートしてもらい、感謝も信頼もしているが、それ以上の感情はない。
少なくとも、どちらも『どうでもよくはない』。
しかし妻のちょっとおぞましい過去、現在進行形かもしれない男性関係を誰にも打ち明けられず(特に前者は)、俺の内心は見た目ほど平常ではなかった。
どちらも状況証拠だけである、のだが。
あの写真だって、じっさい妻だという確証はない。
妻そっくりの知らない女で、あの美形お兄さんが、学生結婚と同時に過去を清算するつもりで、ああいう隠し方をしたのかもしれない。
それを妻に確認したら?
仮に妻がシロだったとしても、その写真が実兄の部屋から出てきたものだとしたらショックは受けるだろうし、疑われたことにも傷つくだろう。
クロだった場合――妻は多分、『私が悪うございました』と下手に出つつ、俺のもとを(多分特に苦しまずに)去っていくのではないか。
そして『クロ』だった場合の方が、どう考えても俺のダメージが大きいし、『シロ』だとしても、妻を傷つけるのはやっぱり不本意だ。
となると、何とか隠し通さなければという思いを強くする。
仕事中にもそんなことばかり考えてしまうので、ミスも増えるし、営業車で事故とも言えない『ヒヤリハット』も経験した。
幸い自社の駐車場内でちょっとぶつけた程度だったし、もちろん人身の被害もなかったが、こんなの運がよかっただけだ。
(このままじゃ、俺は絶対やらかすな…)
そんなため息をついている背中を、例の後輩の女性に『刺された』(もちろん比喩だ)。
「ねえ、気晴らしに飲みにいきません?私、相談に乗ってもらいたいこともあるし」
◇◇
その後輩の女性(以下、まどろっこしいのでイニシャルTと呼ぶ)は隣県出身だが、この街にいる親戚宅に下宿して短大に通っていた。就職を機に念願のひとり暮らしを始めたそうだ。
気の利いたたたずまいのアパートの、いいにおいのする部屋。
パステルカラーの寝具でまとめられた小さなベッドで、俺は彼女を抱いた後、ピロートークに身の上話を聞いた。
「私、入社したときからずっと好きだったんです…」
「俺も――かわいいって思ってた…」
こういうときの甘言は、ありきたりで平凡なのが一番だ。
***
妻以外の女性を抱くのは何年ぶりだったろう。
「あ、あ…ん。もっとぉ、そこぉ…」
「ぐ…俺の指…ちぎれそ…」
「もお…ん、イジワル言わないで…」
Tの敏感な部分を“上下”問わず、感情任せに刺激した。
乳首を甘噛みしたりしゃぶったりしながらヴァギナに指を挿入すると、面白いようにぐぐっと締め上げてくる。
こういうのは――妻と同じだが、Tの方が少し体も大き目で、胸の盛りも上からもしれない(それでいて、乳首の色はかなりきれいだ)。
不細工ではないが、妻ほどは美しくない。
俺は妻が自分とシている間、ずっと顔を見続けていたくて、「あんまり見ないでよ」と恥ずかしがらせてしまう(その顔がまたかわいい)ほどなので、正直、Tの顔が快感で変化する表情には、そんなに興味が持てなかった。
逆に言うと、とにかくその体の交わりだけに溺れることができた。
都合よく用意されていた避妊具を、節操なく勃起した我が愚息にかぶせ、四つん這いになるように促して、後ろから挿入した。
掃除が行き届いた部屋といい、この用意周到さといい、ひょっとしたら男の受け入れに慣れているのかもしれないが、ならば、余計に好都合だ。
後ろから突き上げてみると、そのよがり声がすさまじく、思わず口を押えてしまったほどだが、ここがホテルだったら、「もっと鳴けよ!」なんて、ついぞ言ったことのない台詞で煽ったかもしれない。
正直言って、かなり気持ちよかったが、すっきりしたわけではない。
大学時代の一度きりの浮気のときとは事情が違った。
俺は性欲だけでなく、心の隙間に付け込まれ、Tを抱いたのだ。
***
その後、Tとのセックスの匂いを消すような気持ちでビールを1杯飲み、日付が変わる前に帰宅した。
妻はそんなときでも、不機嫌な顔一つしない。
俺がTと飲みにいき、部屋にしけこんで――なんて考えてもいないだろうし、それを知っていても、この笑顔で迎えてくれるのだろう。
俺はシャワーも浴びず、『もーっ、お酒臭い!』と明るい声で言う妻を、リビングのカーペットラグの上に組み敷いた。
俺は下半身だけ裸になった。
既に寝巻だった妻を全裸にむくのは簡単だった。
煌々と電気のついた明るい部屋で、妻の“コンディション”を見る余裕もなく、Tとのセックスはむしろ準備運動がわりになったように盛り上がったペニスをぐっと裸の状態で挿入し、自分本位に動いた。
そして妻の制止も聞かず、そのまま中に放出した。
「ちょっと…どうしちゃったの?」
さすがに妻の表情に戸惑いが浮かんでいる。
その顔が、俺の癇に障った。
「俺――子供欲しいんだよ。君に産んでほしい」
「私だっていつかは欲しいけど…こんな酔った勢いみたいなのは困るよ…」
妻の言うことはもっともだが、俺は素直に聞くことができなかった。
「じゃ、一体いつならいいんだよ!」
「え…」
「…怒鳴ったりしてごめん。シャワー浴びてくる」
酔った勢いで妻を抱いたわけではない。
全く衝動的だったが、俺は「賭け」に出た。
もしこれで妊娠したら、俺はもう例の写真を処分し、何もかもなかったことにする。
Tとの関係も今回限りだ。
妻はきっと一生懸命俺の子供を守り、産んでくれるだろう。
これから新しく関係をつくっていけばいいのだ、と。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる