神様の手違いで死んだ俺は異世界に転生して無双する!~今のがS級モンスター?楽々倒せちゃったけど……

妄想屋さん

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命尽きる前に…② 新しい友達

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「なるほど……。事情はだいたいわかりました」

 そう言って小さく頷いているのは先程見つけた青髪の少女、名前はクレイ・ムールというらしい。

 なんでも幼い頃に親に捨てられ奴隷になってしまったらしい。
 酷い話だ。

「……ごめんね。俺のせいで君の、その、保護者みたいな人どっかいっちゃった」

「いえ、気にしないでください。彼と一緒にいてもろくな未来がなかったでしょうし」

 なんか、しっかりした子だな。大人っぽいというか。

「ほんとうに俺が言なよって話なんだけど、君はこれからどうするの?」

 彼女は少し考えた後こちらを真っ直ぐ見つめてくる。

「もしよろしければ、あなたの奴隷させて頂けないでしょうか?」

「……俺の?」

 少々斜め上の回答が来てびっくりしたが、それを察してか彼女は話続ける。

「あなたの話しを聞く限り、今のあなたは右も左も分からないはず、なので今のあなたには私のようなガイド役が必要なのではないでしょうか?私も1人ではこの先、生きて行けませんし」

 確かに、ありかもしれない。むしろ今の俺の状況を考えると願ったり叶ったりだ。

「いいね。友達ってことなら、喜んで」

 そう言って俺は手を差し出す。

「友達……ですか?」

 少女は不思議そうに首を傾げる。

「うん。今の俺が欲しているのは何でも言う事を聞いてくれる奴隷じゃなくて、孤独と不安を一緒に笑って埋めてくれる友達だからさ」

「……わかりました。そういうことでしたら」

 そう言って彼女はゆっくりとおれの手を取る。

「ずっと笑ってますね」

 そう言うとクレイはニッと口角を上げてこちらを見る。

「……なにそれ?」

 俺は思わずキョトンとしてしまう。

「……?笑ってる人が欲しかったんですよね?」

 ああ、さっき俺が行った意味を間違えて解釈したのか。でもそれにしたってなあ。

「……ふふっ、あはははははっ!」

 思わず吹き出してしまう。

「な、なんですか?急に?」

 動揺するクレイの肩を叩きながら隣に座る。

「いいね、俺も人とコミュニケーションとるの苦手なんだ。これからよろしくね」

「は、はぁ。俺も、ですか。私はコミュニケーションを取るのが苦手だと感じたことはありませんが……よろしくお願いします」

 かくして、これには新しい仲間ができた。

「俺が馬車、押していくよ。道案内して」

「は、はい!わかりました。ご主じ――ではなくて……ええと」

 そっか、まだ名前を教えてなかったよな。

「俺の名前は幸大だよ」

「コウダイ様、ありがとうございます」

「様は要らないよ」

「わかりました。コウダイ、行きましょう。うぅ……なんかだか恐れ多いです」

 奴隷のくせが抜けるにはまだまだ時間がかかりそうだ。

✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿
〈一口裏設定 ~異世界~〉

解説――以後全部作者

 今回は主人公が転移したこの異世界について、作中では語られない裏設定を書いていきます。

 基本的にはいわゆるネット小説の異世界です。

 この世界では魔族と人間は共生こそしていませんが、そこそこ良い関係を築いている平和な世界です。

 100年に一度の勇者が生まれますがその勇者が倒す先は魔王ではなく、ドラゴンなどの意思のない魔物から人類を守るのが仕事です。

 しかし近年、魔王軍では怪しい噂があるとかないとか……

 
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