婚姻ですか?そうですか。承りましたわ。

みゅげ

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婚姻相手が挨拶に来るそうですわ。②

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 わたくしの返事も待たずに部屋へ入室して来た侍女達は、兄が私室に居る事に驚く事もなく淡々と『イフェイオン公爵様と御子息が、御挨拶に来られると先触れがありました。お嬢様、時間がありませんが軽く湯浴みを致しましょう。若様も朝食後御準備をと旦那様が仰っておりました』と告げたのです。





 侍女により丁寧に梳られた香色の髪は若い娘らしく編み込んでハーフアップにされ、瞳の色に似た水色のドレスを着させられた わたくしは応接室で家族と公爵家の方が訪れるのを待っております。

 流石は我がシラー侯爵家の侍女達です。洗髪しなかったとはいえ、短時間で準備が整いました。わたくしの専属侍女ドナが『お嬢様の素材をいかしたナチュラルメイクです。決して時間がナイからではないですよー』と浮き足立っていましたわ。

 
 公爵家の方が到着したと連絡があり、両親は玄関まで迎えに行きました。

 お兄様とわたくしは応接室でお待ちしているのですが『くぅ~』とわたくしのお腹が鳴りました。
しょうがないじゃないですか、朝から婚姻相手がくるからと、湯浴み等していて朝食を食べそこねたのですもの。

 「・・・・・・チェル」
 「お兄様、残念な者を見る様な目で見ないでくださいまし。朝から何も食べてないんですもの」
 「いや、このタイミングで腹が鳴る食いしん坊に軽食をと言いたいけど、紅茶で我慢しなさい。将来の伴侶が来ると云うのに」

 お兄様はクスクスと笑いながらチェルらしいよねと髪型を崩さないように頭を撫でてきます。我慢する紅茶もまだ、お預けなのですが・・・・・・。

 「緊張してないの?」
 「緊張する時間もありませんでしたわ。お兄様はお会いした事ありますの?」

 その時、両親と男性が二人部屋へ入室してきました。
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